長期化するウクライナ侵攻 ロシアの戦費は1日2.5兆円の試算も、経済はボロボロ2022.6/23 ZAKZAK
注 ZAKZAKの記事は掲載期限が切れたようです。申し訳ありません。酒楽
ロシアの経済は、ウクライナ侵攻をいつまで支えることができるのでしょうか。独ソ戦時のソ連には、膨大な戦略予備があったと以前の記事で触れました。しかし、それは人的戦力、戦車や砲弾の製造能力を指していて、経済力については触れていません。
ソ連がドイツ軍の侵攻を阻止できたのは、膨大な戦略予備だけではなく、米国の軍事支援が大きかったのは間違いありません。今次ウクライナ侵攻で、正面からロシアを支援している国はありません、報道を見る限り。
引用した記事を読めば、このままの状態を維持することは困難だと思います、ロシアは。でもですね、ロシアの兵站や継戦能力に問題ありという指摘は、侵攻当初からあったのです。いずれ、侵攻は停滞し、後退せざるを得ないと。
何時そうなるのでしょう?キーウ占領という短期決戦戦略こそ失敗しましたが、東部および南部でのロシアの勢いに陰りがあるようには見えません。それともロシアは間もなく攻勢の終末点を迎えるのでしょうか。ドイツ軍のように。
西側各国からの経済制裁がロシアの継戦能力をじわじわと奪っているのは間違いないと思います。しかし、経済制裁が戦争に具体的に影響を及ぼすには、時間が必要です。ロシアはいつ経済的に破綻し、戦争継続を諦めるのでしょうか。
ソ連が健在だったころ、中ソ国境には、極東軍管区、シベリア軍管区などに100~200個師団が展開していました。ヨーロッパ正面は、それに倍する軍団が展開していました。現代の師団、旅団は金食い虫です。機動化され、立体的な戦闘を行うために、各種の装備が必要だからです。
ソ連時代はそうではありませんでした。第2次世界大戦の延長のような編制装備だったからです。ソ連が擁していた膨大な陸軍は、だから戦車や大砲を大量に装備していたのです。当然その弾薬所要は膨大なものになります。
極東ウラジオストック周辺で、冷戦終了前後に弾薬庫の爆発事故があったと記憶しています。その爆発規模は大規模で、常識を超えたものでした。それほどソ連軍は、膨大な兵站物資を備蓄していたのだと思います。
冷戦が終了したのは、1990年頃です。ウクライナ侵攻で使用されている戦車は、その当時の主力戦車T-72です。変わっていません。125ミリ砲です。野砲も変わっていないと思います。とすれば、ソ連時代の膨大な弾薬は、現在もあるのだろうということでしょう。
燃料は問題ないでしょう。産油国なのですから。国内で石油精製もできるでしょうし。イランのようなことにはならないと思います。
最先端の極超音速ミサイルなどは備蓄されていないでしょう。使用したとの報道に、プーチンが激怒したと伝えられたくらいですから。つまり、冷戦時代の主力装備を使用しているロシアはソ連の遺産を食いつぶして戦争しているということです。これが酒楽の想像です。
だとすると、ソ連時代の膨大な弾薬がそう簡単に底をつくとは考えられません。何故なら、ソ連時代に正面に展開していた何百個師団のための膨大な備蓄が必要だからです。日米欧は、ソ連の大規模場地上戦力を重大な脅威ととらえていたのです。それほど大規模な地上戦力だったのです。
これはあくまで酒楽の推測ですww当たっているかどうかはわかりません。ですが、当たっているとするならば、当面、ロシアの弾薬や燃料が尽きることはないだろうということです。残念ながら。
お金はないでしょう。だからロシア兵の士気は低下していて、脱走や命令不服従などが起きているとささやかれているのです。しかし、ロシア人は太古の昔から変わっていません。軍隊指揮官の暴力で兵隊さんを従わせるのです。何も変わっていません。脱走兵は出るでしょう。しかしそれでロシア軍全体は今にも崩壊するなどということはないと思います。
そうやって何百年も戦ってきたのがロシアだからです。1日2.5兆円というのは、欧米の常識から計算するとそうなる、というだけのことです。だからロシア軍の攻勢は止まっていないのだと酒楽は思います。ただし、これから先、何年も戦争を継続すれば、ソ連の遺産を食いつぶし、ロシアは国家として崩壊する運命にあると思います。それはアメリカの思うつぼですww
注 ZAKZAKの記事は掲載期限が切れたようです。申し訳ありません。酒楽
ロシアの経済は、ウクライナ侵攻をいつまで支えることができるのでしょうか。独ソ戦時のソ連には、膨大な戦略予備があったと以前の記事で触れました。しかし、それは人的戦力、戦車や砲弾の製造能力を指していて、経済力については触れていません。
ソ連がドイツ軍の侵攻を阻止できたのは、膨大な戦略予備だけではなく、米国の軍事支援が大きかったのは間違いありません。今次ウクライナ侵攻で、正面からロシアを支援している国はありません、報道を見る限り。
引用した記事を読めば、このままの状態を維持することは困難だと思います、ロシアは。でもですね、ロシアの兵站や継戦能力に問題ありという指摘は、侵攻当初からあったのです。いずれ、侵攻は停滞し、後退せざるを得ないと。
何時そうなるのでしょう?キーウ占領という短期決戦戦略こそ失敗しましたが、東部および南部でのロシアの勢いに陰りがあるようには見えません。それともロシアは間もなく攻勢の終末点を迎えるのでしょうか。ドイツ軍のように。
西側各国からの経済制裁がロシアの継戦能力をじわじわと奪っているのは間違いないと思います。しかし、経済制裁が戦争に具体的に影響を及ぼすには、時間が必要です。ロシアはいつ経済的に破綻し、戦争継続を諦めるのでしょうか。
ソ連が健在だったころ、中ソ国境には、極東軍管区、シベリア軍管区などに100~200個師団が展開していました。ヨーロッパ正面は、それに倍する軍団が展開していました。現代の師団、旅団は金食い虫です。機動化され、立体的な戦闘を行うために、各種の装備が必要だからです。
ソ連時代はそうではありませんでした。第2次世界大戦の延長のような編制装備だったからです。ソ連が擁していた膨大な陸軍は、だから戦車や大砲を大量に装備していたのです。当然その弾薬所要は膨大なものになります。
極東ウラジオストック周辺で、冷戦終了前後に弾薬庫の爆発事故があったと記憶しています。その爆発規模は大規模で、常識を超えたものでした。それほどソ連軍は、膨大な兵站物資を備蓄していたのだと思います。
冷戦が終了したのは、1990年頃です。ウクライナ侵攻で使用されている戦車は、その当時の主力戦車T-72です。変わっていません。125ミリ砲です。野砲も変わっていないと思います。とすれば、ソ連時代の膨大な弾薬は、現在もあるのだろうということでしょう。
燃料は問題ないでしょう。産油国なのですから。国内で石油精製もできるでしょうし。イランのようなことにはならないと思います。
最先端の極超音速ミサイルなどは備蓄されていないでしょう。使用したとの報道に、プーチンが激怒したと伝えられたくらいですから。つまり、冷戦時代の主力装備を使用しているロシアはソ連の遺産を食いつぶして戦争しているということです。これが酒楽の想像です。
だとすると、ソ連時代の膨大な弾薬がそう簡単に底をつくとは考えられません。何故なら、ソ連時代に正面に展開していた何百個師団のための膨大な備蓄が必要だからです。日米欧は、ソ連の大規模場地上戦力を重大な脅威ととらえていたのです。それほど大規模な地上戦力だったのです。
これはあくまで酒楽の推測ですww当たっているかどうかはわかりません。ですが、当たっているとするならば、当面、ロシアの弾薬や燃料が尽きることはないだろうということです。残念ながら。
お金はないでしょう。だからロシア兵の士気は低下していて、脱走や命令不服従などが起きているとささやかれているのです。しかし、ロシア人は太古の昔から変わっていません。軍隊指揮官の暴力で兵隊さんを従わせるのです。何も変わっていません。脱走兵は出るでしょう。しかしそれでロシア軍全体は今にも崩壊するなどということはないと思います。
そうやって何百年も戦ってきたのがロシアだからです。1日2.5兆円というのは、欧米の常識から計算するとそうなる、というだけのことです。だからロシア軍の攻勢は止まっていないのだと酒楽は思います。ただし、これから先、何年も戦争を継続すれば、ソ連の遺産を食いつぶし、ロシアは国家として崩壊する運命にあると思います。それはアメリカの思うつぼですww
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