早いもので酒楽独語を開設してから2年が経過いたしました。読者諸兄の皆様のご愛顧の賜物と深く感謝申し上げます。誠にありがとうございます。
2年前はフルタイムで働いていた酒楽ですが、昨年から嘱託社員となり、週2日の勤務となりました。小人閑居して不善をなす毎日です(^.^)
今日は、エッセイ風に書いてみようかと思います。似合わないかもしれませんが。
自衛隊を定年退官して結構な年月が経ちました。退官後、一番変わったのは、ネットを見るようになったことです。特に関心のあるサイト、HP、ニュースサイトなどでしょうか。
そこは、酒楽の知らない世界でした。ブログの存在は知っていましたが、実際に読むようになったのは、退官後です。世の中には、いろいろな意見の持ち主がいるのだなとか、それを堂々と世に向かって発信している人がいる、というのは驚きでした。
酒楽は自衛官だったので、政治的な意見を表明することはありませんでした。公の場では。しかし、政治的意見がないわけではありませんでした。いや逆ですね。政治的意見はありすぎるほどありました。それは、自衛官が政治的活動に関与してはならないという制約があったからです。言いたくても言えない、これは一般の方々にはわからない、自衛官という職業の特徴です。
そして、いろいろなブログを読むようになって受けた影響は大きいものでした。生来の保守的な考えは、先輩ブロガーの主張を聞くに及んで確固たるものになっていったのです。
ブロガーの意見は千差万別です。幅広く政治全般に発信されている方もいらっしゃいますし、特定の領域に特化されている方もいらっしゃいます。酒楽は、割と幅広く意見を発信しているつもりです。そして自衛隊に関することだけは特に力を入れています。

陸上自衛隊HPから引用
なぜかと言えば、自衛隊の中から意見を表明することはできないからです。現職自衛官に政治的意見表明の場はありません。では、退職後はどうかと言えば、一部の人を除き、軍事専門家としての意見を求められることはあっても、元自衛官としての、政治に対する意見表明をする人は、殆どいません。いてもごく少数です。
産経新聞正論に織田元空将が連載されていますが、極めて珍しいことです。産経新聞には感謝申し上げたいと思います。ですが、織田さんは、産経新聞の「正論」という枠の中で発言されています。そこには自ずと制約があるものと推察いたします。当然ですね。
自衛官の生の声を国民はほとんど知らないでしょう。いや、酒楽の意見が自衛官の意見を代表しているなどと言う大言壮語は致しません。あくまでもそう考える元自衛官がいる、だけのことです。
自分の意見を主張できる幸せを感じている毎日です。現役時代には考えることさえありませんでした。政治に対して、コノヤロー!と思っても決して口に出すことはできないのです。退官後に初めて、言論の自由を得ました。そして、戦死のリスクから解放されました。
結婚する際、妻に「仕事と私(家族)とどちらが大事なの?とは決して聞かないでくれ」と言いました。自衛官は、職業上、国家のために命を捧げる仕事なので、そういうつもりでいてくれということです。妻の理解があってこその自衛官生活だったのです。なので妻には今でも頭が上がりません。いずれにしても上がりませんが(#^.^#)
下世話なことを言わせていただけるなら、非常呼集の心配もありません。携帯電話が普及してからは、それこそ24時間いつ呼集されてもいいようになっています。休暇期間中も同じです。責任ある地位にいる場合は、責任者と副責任者で、休暇期間を分けるのです。これが、「職務に専念する義務」というものです。退職後、この義務から解放されました。
義務からは開放されましたが、国家に奉職する気持ちは変わっていないように思います。国は酒楽にもう何も求めないでしょうが、老兵と雖も国が求めるなら、馳せ参じましょう。それが自衛官として約40年、国家に奉職してきた元自衛官の自負というものかと思います。
自由にものが言える、これがどれだけ幸せなことかは、制約されて初めて分かるものだと思います。日本はいい国だと思います。酒楽は、これからも益々過激な意見を言うことでしょう。口がある限り♪
ご清聴ありがとうございました。
酒楽
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