この記事は、岸田総理がNPT会議に出席する前にエントリーしたので、過去形で記すべき内容がありますが、ご了解願います。
(5)自民改憲4項目「しっかり進めるべき課題」 2022/6/15 産経ニュース
将来は核兵器禁止条約に核兵器国を結びつけることができるような世界を実現したいと思っています。
首相記者会見からの抜粋です。この発言が、この記事の核心です。そういう前提で、NPT会議に出席するのでしょう。
首相、NPT再検討会議出席へ 官房長官発表 2022/6/21 産経ニュース
「NPTは核兵器国と非核兵器国の双方が参加する国際的な核軍縮・不拡散体制の礎石だ。首相自ら出席し、政府として意義ある成果を収められるよう全力を尽くす」と述べた。
松野官房長官の記者会見での発言です。首相記者会見での岸田総理の発言と一致しています。
本題です。この件について酒楽は度々発言しています。今回、視点を変えます。公と私です。
岸田総理は総理就任後、たびたび核兵器の廃絶に向けて発言されています。これまで歴代の総理大臣としては異例です。しかし理由は簡単です。岸田さんが、広島選出の国会議員だからです。広島で核兵器廃絶を言わなければ、有権者の支持を得ることは困難でしょう。
しかし、それは「私」です。広島から出馬し、国会議員になるためには、広島選挙区の有権者の支持を得なければなりません。従って、核廃絶を願うと発言するのは、広島選出国会議員としては当然すぎるくらい当然だと酒楽は思います。
しかし、それは「私」です。各議員は、選挙区で支持を得るため、選挙区特有の主張をするでしょう。それぞれが「私」です。
しかし、総理大臣は「公」です。総理大臣は、我が国の政務全般を司る公人です。総理は、我が国の独立と平和及び国益を守ることが、最大の職責でしょう。そのために存在するのです。
では、米国の拡大抑止を提供されている我が国が、核兵器の廃絶を主張するのは、「二律背反」ではないのでしょうか?
酒楽の主張の核心はここです。我が国は、核兵器禁止条約会議に参加しませんでした。趣旨一貫しています。しかし、NPT会議には出席し、「成果を得たい」と総理は思っているようです。それは、核兵器の縮小、廃絶のための方向付けをし、成果文書を作成したいということだと思います。首相記者会見での岸田総理の発言からは、そのように解釈するのだが妥当であると思います。
岸田総理は、来年のG7サミットを広島で行うと表明しています。なぜ、広島なのでしょうか。それは、岸田さんの選挙区だからです。そこに世界の首脳を集め、おそらく被爆者に会わせて、核兵器廃絶のために利用したいのでしょう。そして、自分の選挙区での支持を向上させるために。
再度言います。核兵器廃絶の主張は、岸田さんの「私」です。日本人の多数は、拡大抑止の維持を支持していると思います。G7サミットは、我が国の国益をかけた首脳会議です。それは「公」です。
追加です。安倍さんが真珠湾で米兵を慰霊し、オバマが広島で、被爆者を慰霊しました。これは「手打ち」なのです。もうこれ以上、お互いの傷を指摘するのはやめにしようという暗黙の合意なのです。
そこへG7とは言え、アメリカ合衆国大統領を再び呼ぶのか?これは暗黙の合意を破る行為です。岸田さんの「私」で「公」である暗黙の日米合意を破っていいわけがないでしょう。
NPT会議とG7サミットは国益をかけた活動です。つまり「公」です。だから日米の暗黙合意のため、広島でサミットを行ってはならないのです。それを岸田総理は、NPTでの成果とサミットを自分の選挙区で行う「私」的行為として利用しようとしているのです。これを普通は「公私混同」というのです。
皆様、ご理解いただけましたでしょうか。これが酒楽の主張です。
(5)自民改憲4項目「しっかり進めるべき課題」 2022/6/15 産経ニュース
将来は核兵器禁止条約に核兵器国を結びつけることができるような世界を実現したいと思っています。
首相記者会見からの抜粋です。この発言が、この記事の核心です。そういう前提で、NPT会議に出席するのでしょう。
首相、NPT再検討会議出席へ 官房長官発表 2022/6/21 産経ニュース
「NPTは核兵器国と非核兵器国の双方が参加する国際的な核軍縮・不拡散体制の礎石だ。首相自ら出席し、政府として意義ある成果を収められるよう全力を尽くす」と述べた。
松野官房長官の記者会見での発言です。首相記者会見での岸田総理の発言と一致しています。
本題です。この件について酒楽は度々発言しています。今回、視点を変えます。公と私です。
岸田総理は総理就任後、たびたび核兵器の廃絶に向けて発言されています。これまで歴代の総理大臣としては異例です。しかし理由は簡単です。岸田さんが、広島選出の国会議員だからです。広島で核兵器廃絶を言わなければ、有権者の支持を得ることは困難でしょう。
しかし、それは「私」です。広島から出馬し、国会議員になるためには、広島選挙区の有権者の支持を得なければなりません。従って、核廃絶を願うと発言するのは、広島選出国会議員としては当然すぎるくらい当然だと酒楽は思います。
しかし、それは「私」です。各議員は、選挙区で支持を得るため、選挙区特有の主張をするでしょう。それぞれが「私」です。
しかし、総理大臣は「公」です。総理大臣は、我が国の政務全般を司る公人です。総理は、我が国の独立と平和及び国益を守ることが、最大の職責でしょう。そのために存在するのです。
では、米国の拡大抑止を提供されている我が国が、核兵器の廃絶を主張するのは、「二律背反」ではないのでしょうか?
酒楽の主張の核心はここです。我が国は、核兵器禁止条約会議に参加しませんでした。趣旨一貫しています。しかし、NPT会議には出席し、「成果を得たい」と総理は思っているようです。それは、核兵器の縮小、廃絶のための方向付けをし、成果文書を作成したいということだと思います。首相記者会見での岸田総理の発言からは、そのように解釈するのだが妥当であると思います。
岸田総理は、来年のG7サミットを広島で行うと表明しています。なぜ、広島なのでしょうか。それは、岸田さんの選挙区だからです。そこに世界の首脳を集め、おそらく被爆者に会わせて、核兵器廃絶のために利用したいのでしょう。そして、自分の選挙区での支持を向上させるために。
再度言います。核兵器廃絶の主張は、岸田さんの「私」です。日本人の多数は、拡大抑止の維持を支持していると思います。G7サミットは、我が国の国益をかけた首脳会議です。それは「公」です。
追加です。安倍さんが真珠湾で米兵を慰霊し、オバマが広島で、被爆者を慰霊しました。これは「手打ち」なのです。もうこれ以上、お互いの傷を指摘するのはやめにしようという暗黙の合意なのです。
そこへG7とは言え、アメリカ合衆国大統領を再び呼ぶのか?これは暗黙の合意を破る行為です。岸田さんの「私」で「公」である暗黙の日米合意を破っていいわけがないでしょう。
NPT会議とG7サミットは国益をかけた活動です。つまり「公」です。だから日米の暗黙合意のため、広島でサミットを行ってはならないのです。それを岸田総理は、NPTでの成果とサミットを自分の選挙区で行う「私」的行為として利用しようとしているのです。これを普通は「公私混同」というのです。
皆様、ご理解いただけましたでしょうか。これが酒楽の主張です。
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