ペロシ下院議長、今夜訪台見通し 米、中国の威嚇警戒 2022/8/2 産経ニュース
ペロシ氏、今夜にも訪台か 中共猛反発 2022年8月2日 看中国
空軍報道官「国家の主権と領土的一体性を断固守る」人民網日本語版 2022年08月01日
ペロシ下院議長が今夜にも台湾を訪問するのではないか、と産経ニュースが伝えています。この中で、カービー戦略広報調整官は以下のように発言しています。
バイデン政権として「下院議長が自ら最良の決断をするよう分析や情報を提供してきた」と指摘。訪台しても「一つの中国」政策は堅持され、中台両岸の一方的な現状変更行為に反対し、台湾の独立も支持しない姿勢に変わりはないと強調した。
下院議長が自ら最良の決断をするよう分析や情報を提供してきたという発言には、虚実が織り交ざっていると思います。
仮にも大統領継承順位2位の下院議長が命の危険にさらされることが無いように、米国は周到に準備をしているでしょう。議長に必要な情報を提供しているのは事実でしょうが、最良の判断を行っているのは、ホワイトハウスです。
議長が台湾を訪問するために、ホワイトハウスはあらゆる事態を想定して準備してきたでしょう。中共の状態、判断基準、中共の行動に対する米国の対応を何通りものシナリオを検討し、最悪の場合でも対応できるように万全の準備を整えていると思われます。
議長の行動は、短くても数か月、場合によっては、半年以上前から周到に準備されてきたはずです。それが戦略国家米国というものです。

ということは、この情報が事前に中共に漏れていない限り、中共は短期間にその対応を判断しなければならなかったということです。完全に米国にしてやられています、中共は。現時点で適切な対応を取ることはできないでしょう。ペロシ議長の行動を妨害することもできないでしょう。
台湾に対する圧迫はあるでしょう。政治・軍事共に。しかし、決定的な状況に陥るような行動は控えると思います。軍事的な挑発は、米国の反発を呼び、事態がエスカレートする可能性があるからです。
そういうことまで米国は織り込み済みでしょう。中共は手も足も出ないと思います。それは、中共のメンツが丸つぶれになることを意味します。そして、北戴河会議、国家主席3期目を予定している習近平は、党内で非難を受けることは間違いありません。表に出ることはないでしょうが。
では、メンツをつぶされるのを中共指導部は指をくわえて黙って見ているでしょうか。何らかの行動を起こす可能性はあると思います。米国の政治的・軍事的反発を受けない範囲で、習近平のメンツが潰れないような行動を。
これは極めて難しい対応になるでしょう。まず判断する時間が短いこと、準備期間が短いこと、現場が暴走する可能性を捨てきれないことなどです。
そして、これこそ米国の狙いなのではないかと酒楽は思います。おそらく中共はペロシ下院議長への対応で、失敗を犯すのではないかと米国は見ていると思います。中共の失策は、政治的軍事的に米国が中共を圧倒する場面に繋がるでしょう。
それが米国の狙いだと思います。そうなれば、米国は戦略的に優位に立てるからです。中共は、メンツを失わないために、そして、米国の罠に嵌らないためにどう対応するのでしょうか?
黙って見過ごせば、習近平の権力基盤が揺らぐ可能性があります。そしてそれこそ米国の狙いでしょう。罠に嵌るか、出し抜くか、戦略国家同士の虚々実々の駆け引きの結果は間もなく出ます。
ペロシ氏、今夜にも訪台か 中共猛反発 2022年8月2日 看中国
空軍報道官「国家の主権と領土的一体性を断固守る」人民網日本語版 2022年08月01日
ペロシ下院議長が今夜にも台湾を訪問するのではないか、と産経ニュースが伝えています。この中で、カービー戦略広報調整官は以下のように発言しています。
バイデン政権として「下院議長が自ら最良の決断をするよう分析や情報を提供してきた」と指摘。訪台しても「一つの中国」政策は堅持され、中台両岸の一方的な現状変更行為に反対し、台湾の独立も支持しない姿勢に変わりはないと強調した。
下院議長が自ら最良の決断をするよう分析や情報を提供してきたという発言には、虚実が織り交ざっていると思います。
仮にも大統領継承順位2位の下院議長が命の危険にさらされることが無いように、米国は周到に準備をしているでしょう。議長に必要な情報を提供しているのは事実でしょうが、最良の判断を行っているのは、ホワイトハウスです。
議長が台湾を訪問するために、ホワイトハウスはあらゆる事態を想定して準備してきたでしょう。中共の状態、判断基準、中共の行動に対する米国の対応を何通りものシナリオを検討し、最悪の場合でも対応できるように万全の準備を整えていると思われます。
議長の行動は、短くても数か月、場合によっては、半年以上前から周到に準備されてきたはずです。それが戦略国家米国というものです。

ということは、この情報が事前に中共に漏れていない限り、中共は短期間にその対応を判断しなければならなかったということです。完全に米国にしてやられています、中共は。現時点で適切な対応を取ることはできないでしょう。ペロシ議長の行動を妨害することもできないでしょう。
台湾に対する圧迫はあるでしょう。政治・軍事共に。しかし、決定的な状況に陥るような行動は控えると思います。軍事的な挑発は、米国の反発を呼び、事態がエスカレートする可能性があるからです。
そういうことまで米国は織り込み済みでしょう。中共は手も足も出ないと思います。それは、中共のメンツが丸つぶれになることを意味します。そして、北戴河会議、国家主席3期目を予定している習近平は、党内で非難を受けることは間違いありません。表に出ることはないでしょうが。
では、メンツをつぶされるのを中共指導部は指をくわえて黙って見ているでしょうか。何らかの行動を起こす可能性はあると思います。米国の政治的・軍事的反発を受けない範囲で、習近平のメンツが潰れないような行動を。
これは極めて難しい対応になるでしょう。まず判断する時間が短いこと、準備期間が短いこと、現場が暴走する可能性を捨てきれないことなどです。
そして、これこそ米国の狙いなのではないかと酒楽は思います。おそらく中共はペロシ下院議長への対応で、失敗を犯すのではないかと米国は見ていると思います。中共の失策は、政治的軍事的に米国が中共を圧倒する場面に繋がるでしょう。
それが米国の狙いだと思います。そうなれば、米国は戦略的に優位に立てるからです。中共は、メンツを失わないために、そして、米国の罠に嵌らないためにどう対応するのでしょうか?
黙って見過ごせば、習近平の権力基盤が揺らぐ可能性があります。そしてそれこそ米国の狙いでしょう。罠に嵌るか、出し抜くか、戦略国家同士の虚々実々の駆け引きの結果は間もなく出ます。
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