防衛費「青天井」避けたい首相の真意 浜田防衛相再登板 2022/8/10 産経ニュース
岸田文雄首相は10日の内閣改造・自民党役員人事で、防衛力強化を担当する防衛相に浜田靖一元防衛相を再登板させた。浜田氏は防衛費の増額をめぐり、金額ありきの性急な議論と一線を画してきただけに、起用には防衛費の青天井化を避けたい首相の思惑がにじむ。
浜田防衛相、反撃能力念頭に「もっと踏み込むべき」 2022/8/11 産経ニュース
酒楽の主張は、表題のとおりです。岸田さんは、今後5年以内に防衛力の抜本的強化を行う、と再三表明しています。浜田新防衛大臣もその主張を踏襲しています。
岸田、浜田氏の主張の特徴は、防衛力の抜本的強化、5年以内、この二つです。しかし、参院選で自民党は、防衛費2%増を約束したのではなかったか?実はそこがあいまいで、岸田さんは、2%という数字を決して口にしていません。そういう意味では趣旨一貫しています。
今後5年以内に防衛力の抜本的強化を行う、これが岸田総理の一貫した主張です。つまり、岸田さんは、防衛力の強化には賛成だが、財政的裏付けには何も言及しないし、反撃力には言及しても、それ以上の防衛力の具体的な増強策には決して言及しません。防衛力増強のための言質を取られないための言い回しは慎重この上ありません。見事と言っていいほど、防衛力増強の具体策を語りません。
それは偏に防衛力増強を本気で行うつもりがないことを意味します。普通に考えればそういう結論になると思います。口では増強と言っていますが、増強するつもりはないということなのです。浜田氏を防衛大臣に任命したことで、それは天下に明らかとなりました。浜田氏の記者会見での発言要旨を産経ニュースから引用しましたが、特筆すべき内容はありません。はっきり言えば、何も語っていないということです。
防衛力の抜本的強化が喫緊の課題だということは論を待ちません。正面装備も兵站能力の向上も速やかに着手しなければ、我が国の安全保障環境は極度に悪化するでしょう。それは何故かと言えば、防衛力の強化は、一朝一夕にはできないからです。
戦闘機の輸入も、第5世代戦闘機の製造も1~2年で戦力化できるわけではないからです。部隊に納入されてから、パイロットの完熟訓練その他には、結構な年月がかかるのです。それは、戦闘機だけではなく、諸々の装備全般に及びます。仮に来年度の防衛費を2倍に増加したとしても増加した効果が実際に防衛力として顕現するのは、3~4年後でしょう。早くても。
兵站能力の増強には、更に年月が必要です。自衛隊の継戦能力は脆弱です。酒楽は、現在の兵站能力について知っているわけではありません。しかし、防衛費の現状を考えれば、兵站能力は現状維持が精いっぱいだと思います。ウクライナ戦争を見ればわかるように。戦争には莫大な物資が必要です。そして、それこそ何年もかけて物資を増やす必要があります。弾薬、燃料その他を。仮に台湾危機で、戦争状態になったとして、自衛隊の継戦能力が何年持つのか?酒楽の知っている限り、1年も持たないのではないかと思います。あくまでも推測ですが。
戦闘機その他の装備品は、奇襲を受ければひとたまりもないでしょう。自衛隊の戦闘機は、防護されていません。艦船も無防備です。横須賀海自基地を見れば明らかです。イージス艦や潜水艦は、戦争が始まる前に破壊されてもおかしくありません。
挙げればきりがありませんので、この辺で終わりにします。事程左様に我が国の安全保障環境はお寒い限りなのです。繰り返します。防衛力の増強は、喫緊の課題なのです。今すぐにとりかからねば、中国との戦力ギャップは、危険水域に近づくでしょう。中国が、自衛隊の戦力を侮るようになれば、戦争の危険性は高まります。
中国に戦争を躊躇させるために、速やかに防衛力の増強が必要なのです。それは、国家防衛の意志を示すということなのです。今のような状況では、中国は、我が国の防衛力を恐れないでしょう。更に侮る時期は迫っているのです。それは国家の危機となるでしょう。気が付くのが遅かったと後悔する前に、今やるべきことをやらなければ、歴史の将来に禍根を残すことになります。
高市さんが、経済安保担当相に入閣したことだけが一筋の光明です。忘れていました。小野田紀美氏が、防衛副大臣に任命されました。期待したいと思います。
岸田文雄首相は10日の内閣改造・自民党役員人事で、防衛力強化を担当する防衛相に浜田靖一元防衛相を再登板させた。浜田氏は防衛費の増額をめぐり、金額ありきの性急な議論と一線を画してきただけに、起用には防衛費の青天井化を避けたい首相の思惑がにじむ。
浜田防衛相、反撃能力念頭に「もっと踏み込むべき」 2022/8/11 産経ニュース
酒楽の主張は、表題のとおりです。岸田さんは、今後5年以内に防衛力の抜本的強化を行う、と再三表明しています。浜田新防衛大臣もその主張を踏襲しています。
岸田、浜田氏の主張の特徴は、防衛力の抜本的強化、5年以内、この二つです。しかし、参院選で自民党は、防衛費2%増を約束したのではなかったか?実はそこがあいまいで、岸田さんは、2%という数字を決して口にしていません。そういう意味では趣旨一貫しています。
今後5年以内に防衛力の抜本的強化を行う、これが岸田総理の一貫した主張です。つまり、岸田さんは、防衛力の強化には賛成だが、財政的裏付けには何も言及しないし、反撃力には言及しても、それ以上の防衛力の具体的な増強策には決して言及しません。防衛力増強のための言質を取られないための言い回しは慎重この上ありません。見事と言っていいほど、防衛力増強の具体策を語りません。
それは偏に防衛力増強を本気で行うつもりがないことを意味します。普通に考えればそういう結論になると思います。口では増強と言っていますが、増強するつもりはないということなのです。浜田氏を防衛大臣に任命したことで、それは天下に明らかとなりました。浜田氏の記者会見での発言要旨を産経ニュースから引用しましたが、特筆すべき内容はありません。はっきり言えば、何も語っていないということです。
防衛力の抜本的強化が喫緊の課題だということは論を待ちません。正面装備も兵站能力の向上も速やかに着手しなければ、我が国の安全保障環境は極度に悪化するでしょう。それは何故かと言えば、防衛力の強化は、一朝一夕にはできないからです。
戦闘機の輸入も、第5世代戦闘機の製造も1~2年で戦力化できるわけではないからです。部隊に納入されてから、パイロットの完熟訓練その他には、結構な年月がかかるのです。それは、戦闘機だけではなく、諸々の装備全般に及びます。仮に来年度の防衛費を2倍に増加したとしても増加した効果が実際に防衛力として顕現するのは、3~4年後でしょう。早くても。
兵站能力の増強には、更に年月が必要です。自衛隊の継戦能力は脆弱です。酒楽は、現在の兵站能力について知っているわけではありません。しかし、防衛費の現状を考えれば、兵站能力は現状維持が精いっぱいだと思います。ウクライナ戦争を見ればわかるように。戦争には莫大な物資が必要です。そして、それこそ何年もかけて物資を増やす必要があります。弾薬、燃料その他を。仮に台湾危機で、戦争状態になったとして、自衛隊の継戦能力が何年持つのか?酒楽の知っている限り、1年も持たないのではないかと思います。あくまでも推測ですが。
戦闘機その他の装備品は、奇襲を受ければひとたまりもないでしょう。自衛隊の戦闘機は、防護されていません。艦船も無防備です。横須賀海自基地を見れば明らかです。イージス艦や潜水艦は、戦争が始まる前に破壊されてもおかしくありません。
挙げればきりがありませんので、この辺で終わりにします。事程左様に我が国の安全保障環境はお寒い限りなのです。繰り返します。防衛力の増強は、喫緊の課題なのです。今すぐにとりかからねば、中国との戦力ギャップは、危険水域に近づくでしょう。中国が、自衛隊の戦力を侮るようになれば、戦争の危険性は高まります。
中国に戦争を躊躇させるために、速やかに防衛力の増強が必要なのです。それは、国家防衛の意志を示すということなのです。今のような状況では、中国は、我が国の防衛力を恐れないでしょう。更に侮る時期は迫っているのです。それは国家の危機となるでしょう。気が付くのが遅かったと後悔する前に、今やるべきことをやらなければ、歴史の将来に禍根を残すことになります。
高市さんが、経済安保担当相に入閣したことだけが一筋の光明です。忘れていました。小野田紀美氏が、防衛副大臣に任命されました。期待したいと思います。
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