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断末魔の悲鳴

緯度経度「一線越えた米メディアの偏向」 古森義久(ワシントン駐在客員特派員)

令和2年10月13日 産経新聞

 13日、産経新聞に興味深い記事が掲載されていたので紹介したい。記事は、有料記事なので、焦点となるセンテンスのみ、抜粋して紹介する。

 ニューヨーク・イムズ紙ではモーリン・ドウド記者らが「ついに天からの懲罰がウソで固めたトランプの世界に下った」と書き、これで選挙戦の結果が決まったかのような喜びをにじませた。

 ワシントン・ポスト紙もダナ・ミルバンク記者らが「トランプ氏の無謀、無能、無責任、ウソの結果がこの感染であり、米国民への侮辱だ」と論評した。

 CNNテレビはジル・フィリポビッチ氏らが、「トランプ大統領はこの感染でパニックに陥り、常軌を逸し、もう選挙戦に敗れたといえる」と断じた。

 振り返ればニューヨーク・タイムズなどのメディアはトランプ氏の当選直後から激しい反対キャンペーンを展開してきた。「本来、選ばれてはならない人物が選ばれたから選挙ではない方法を使っても打倒する」という態度が明白だった。この基本的な考え方は2019年8月、同紙の編集会議の記録の全容が外部に流出して、確認された。
 同記録では、同紙は「トランプ打倒を大目標とする紙面作りを続ける。」「これまで『ロシア疑惑』をその最大手段としたが、効果がなかった」「今後はトランプ氏がレイシスト(人種差別主義者)だとする主張を最大手段とする」―という方針が明言されていた。

 以上主要部分のみ引用した。読者諸兄はこれを読んでどのように思われるだろうか。小生は、はっきり言って驚いている。予想以上だ。我が国の偏向新聞、テレビと同じレベルだ。

 日米のメディアは類似している。諸兄、そう思いませんか?やっていること、言っていることがほとんど同じだ。現実を認識せず、希望的観測だけで記事を書く。初めに反対ありき。我が国の野党とも共通している。自民党が何を言っても「反対」だ。ほかに言葉を知らないのだろう。こんなに簡単な商売は無い。アメリカのメディアも同じだ。


 この点を反トランプではないメディアのウォールストリート・ジャーナル紙やFOXテレビは「民主党支持にのめり込んだ敵意の偏向」と批判する。そして反トランプ・メディアが民主党大統領候補のバイデン前副大統領に対しては失言や放言も、息子の疑惑も追求せず、国内経済や中国への政策をも問い詰めない不公正を指摘する。

 ウォールストリート・ジャーナル紙やFOXテレビは、反トランプではないようだ。日本で言えば、産経新聞が該当するか。地上波には見当たらない。ただし、日曜朝7時30分からのフジTV「日曜報道 THE PRIME」だけは良質だ。珍しく、真っ当な議論を行っている。橋下徹と、たまに櫻井よしこ氏が出演して、日本のあるべき姿について意見を述べている。これだけだが。

 先日の記事「米中首脳の歴史的必然」で書いたが、トランプが当選するだろう。トランプが勝利すれば、反トランプメディアは、どうするつもりなのだ?一度だけならいざ知らず、二度にわたって、反トランプキャンペーンが失敗し、トランプが引き続き大統領に就任する。彼らにとっては悪夢でしかないだろう。我が国の「アベガー」と同じだ。

 さて、日米の左翼メディアは、似ていると上述したが、それは単なる感想ではない。偶然では無いと言っているのだ。諜報の世界に偶然は無い、偶然は疑えという鉄則がある。小生も疑っている。何故斯様に類似しているのか?安倍政権の退陣を願う日本のメディア、トランプの再選を阻止したいアメリカのメディア。何故これほどやっていることと、言っていることが共通しているのか?諸兄、おかしいとは思いませんか?

 結論は言うまでもない。だが大きい声で言うことでもない。日米両国の良識ある有権者は、彼らのように恥ずべきことは言わないのだ。サイレントマジョリティーは、黙って正しい候補を選択するのだ。プロパガンダに左右されることは無い。

 彼らは断末魔の悲鳴を上げているのだ。彼らって誰だ?表面を見ているだけではわからない、彼らの行動の背後にいる者、それだ。ゴングは既に鳴っているのだ。水面下で熾烈な戦いが始まっている。米国大統領選は、その一コマでしかない。中国大陸に由来するルールなき歴史が勝つか、古代ローマにも比肩し得るパワーポリティクスのカウボーイが勝つか、答えは決まっている。


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