ネット世論から見える中国人の論理(1)米国の対中非難 松野豊 2022年7月18日 レコードチャイナ
米国の対中非難に対する中国の反論は、どうも上滑りしている感がある。これを“したたかな対応”だと評する向きもあるようだが、筆者はそうは思わない。米国などによる対中非難は、世界と中国との間の本質的な議論が欠けていることから生じている。中国は、そろそろ世界の国々と真正面から議論すべき時期に来たのではないかと思う。
記事の結論部分を引用しました。
結論から申しましょう。中国は世界との議論を求めていないし、議論をしようとも考えていません。世界と中国との間の本質的な議論は成り立たないです。
そもそも中国は、真っすぐに国益を追求する国であり、版図の拡大が中国の本能です。そこに議論の入り込む余地はありません。版図とは、拡大縮小するものであり、固定的な国境の概念など中国にはありません。版図は、力のせめぎ合いの結果であり、常に流動的なものなのです。
春秋戦国時代を勝ち抜きシナを統一した秦、秦の滅亡後の楚漢攻防戦を制した漢の高祖劉邦。ここまでがシナの歴史ハイライトであり、その原型は現在も変わっていません。
司馬遷の著した「史記」を読めば、シナの歴史が戦いの歴史であることがわかるでしょう。そして、春秋戦国時代に国家間の議論など無かったのです。あるのは、剥き出しの国益、即ち領土欲だけであり、そこに議論の余地などないのです。これは、現在までのシナの歴史を通底する事実です。
ロシアやシナは、古代国家なのです。プーチンのウクライナ侵略が国民から非難を受けないのは、ロシア国民もロシアの版図を拡大することに、基本的に賛成しているからです。それは古代国家にとっては「善」だからです。それはシナにとっても同じです。領土を拡大することこそ国家の目的であり、存在基盤なのです。「外国と議論」する必要はないですよね?
だから、記事を書いた松野さんは、古代国家中国を全く理解していないと言うべきです。シナがアメリカと議論する?あり得ませんww習近平がオバマに対し、太平洋を二分しよう、と持ち掛けたのは有名な話ですが、これはシナの本音です。シナの領土欲の前に、議論の入り込む余地はないのです。
中国人が米国の対中非難にまともに答えないのは当たり前です。答えるつもりがないからです。中国は、自国の目的をストレートに達成しようとしているだけであり、他国からの非難は邪魔なだけであり、まともに取り合うはずがありません。
米国の中国非難は、主にルール違反に基づくものでしょうが、中国にはそもそもルールを守ろうとする意識はないでしょう。結果が全てであり、そのためにはルール違反も辞さない、のが中国です。
だから米国の対中制裁は基本的に正解なのであり、そもそもアメリカは中国と付き合うことが間違いだったのです。ニクソンは間違えたのです。その後の歴代大統領も間違えました。トランプに至って初めて、アメリカは中国を戦略的競争相手と認識しました。その認識に貢献したのは安倍さんです。
それはさておき、アメリカは、中国が明確に覇権を求めている相手だと認識しました。アメリカと中国の争いは、行くところまで行くでしょう。両国とも覇権を争うつもりなのですから、引くことは考えていません。
そこに議論の余地はないのです。少し言わせていただくなら、アメリカは気付くのが遅かったですね。でも気づいてくれたので少しは安心できるでしょう。中国は、意志を露わにするのが早すぎたのです。もう少し鄧小平の遺訓である「韜光養晦」を守っていれば、アメリカは油断し、時機を失したかもしれません。
しかし早すぎました。中国が米国の覇権に挑戦するのは無理があります。国内に様々な弱点を抱える中国は、現時点で米国の敵ではなく、これから先もそうでしょう。国家の総力のレベルが違いすぎるのです。戦略的にも技術的にも中国は米国にはるかに及びません。
我が国は、それを前提に対中国政策を策定するべきです。かの国の謀略は歴史的に優れているので油断してはなりません。既に国内は相当程度に浸透されています。足元をしっかり固める必要があります。スパイ防止法は喫緊の課題です。
米国の対中非難に対する中国の反論は、どうも上滑りしている感がある。これを“したたかな対応”だと評する向きもあるようだが、筆者はそうは思わない。米国などによる対中非難は、世界と中国との間の本質的な議論が欠けていることから生じている。中国は、そろそろ世界の国々と真正面から議論すべき時期に来たのではないかと思う。
記事の結論部分を引用しました。
結論から申しましょう。中国は世界との議論を求めていないし、議論をしようとも考えていません。世界と中国との間の本質的な議論は成り立たないです。
そもそも中国は、真っすぐに国益を追求する国であり、版図の拡大が中国の本能です。そこに議論の入り込む余地はありません。版図とは、拡大縮小するものであり、固定的な国境の概念など中国にはありません。版図は、力のせめぎ合いの結果であり、常に流動的なものなのです。
春秋戦国時代を勝ち抜きシナを統一した秦、秦の滅亡後の楚漢攻防戦を制した漢の高祖劉邦。ここまでがシナの歴史ハイライトであり、その原型は現在も変わっていません。
司馬遷の著した「史記」を読めば、シナの歴史が戦いの歴史であることがわかるでしょう。そして、春秋戦国時代に国家間の議論など無かったのです。あるのは、剥き出しの国益、即ち領土欲だけであり、そこに議論の余地などないのです。これは、現在までのシナの歴史を通底する事実です。
ロシアやシナは、古代国家なのです。プーチンのウクライナ侵略が国民から非難を受けないのは、ロシア国民もロシアの版図を拡大することに、基本的に賛成しているからです。それは古代国家にとっては「善」だからです。それはシナにとっても同じです。領土を拡大することこそ国家の目的であり、存在基盤なのです。「外国と議論」する必要はないですよね?
だから、記事を書いた松野さんは、古代国家中国を全く理解していないと言うべきです。シナがアメリカと議論する?あり得ませんww習近平がオバマに対し、太平洋を二分しよう、と持ち掛けたのは有名な話ですが、これはシナの本音です。シナの領土欲の前に、議論の入り込む余地はないのです。
中国人が米国の対中非難にまともに答えないのは当たり前です。答えるつもりがないからです。中国は、自国の目的をストレートに達成しようとしているだけであり、他国からの非難は邪魔なだけであり、まともに取り合うはずがありません。
米国の中国非難は、主にルール違反に基づくものでしょうが、中国にはそもそもルールを守ろうとする意識はないでしょう。結果が全てであり、そのためにはルール違反も辞さない、のが中国です。
だから米国の対中制裁は基本的に正解なのであり、そもそもアメリカは中国と付き合うことが間違いだったのです。ニクソンは間違えたのです。その後の歴代大統領も間違えました。トランプに至って初めて、アメリカは中国を戦略的競争相手と認識しました。その認識に貢献したのは安倍さんです。
それはさておき、アメリカは、中国が明確に覇権を求めている相手だと認識しました。アメリカと中国の争いは、行くところまで行くでしょう。両国とも覇権を争うつもりなのですから、引くことは考えていません。
そこに議論の余地はないのです。少し言わせていただくなら、アメリカは気付くのが遅かったですね。でも気づいてくれたので少しは安心できるでしょう。中国は、意志を露わにするのが早すぎたのです。もう少し鄧小平の遺訓である「韜光養晦」を守っていれば、アメリカは油断し、時機を失したかもしれません。
しかし早すぎました。中国が米国の覇権に挑戦するのは無理があります。国内に様々な弱点を抱える中国は、現時点で米国の敵ではなく、これから先もそうでしょう。国家の総力のレベルが違いすぎるのです。戦略的にも技術的にも中国は米国にはるかに及びません。
我が国は、それを前提に対中国政策を策定するべきです。かの国の謀略は歴史的に優れているので油断してはなりません。既に国内は相当程度に浸透されています。足元をしっかり固める必要があります。スパイ防止法は喫緊の課題です。
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