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国葬の本質を理解しない弔問外交の愚

岸田首相、反転攻勢なるか 弔問外交で国葬の意義発信へ 2022/9/25 産経ニュース

 27日に行われる安倍晋三元首相の国葬(国葬儀)は、海外から200を超える代表団が参列する大規模な弔問外交の場となる。ただ、国内では国葬への反対意見が強まっており、実施を決めた岸田文雄首相には逆風が吹いている。首相は参列する各国要人との会談などを通じて国葬の意義を発信し、反転攻勢のきっかけをつかみたい考えだ。

 フジテレビの「日曜報道 THE PRIME」を何気なく視聴していると、国葬反対派が賛成派を大きく上回っていました。酒楽は、国葬賛成派なので、何故これほど反対派が多いのか不思議でした。しかし、9月25日付産経ニュースの記事を読んで得心しました。

 岸田総理は、安倍さんの国葬をやりたかったのではなく、「弔問外交」をやりたかったのですね。引用した記事の冒頭部分を読むとそれがよくわかります。つまり、THE PRIMEで岡田立憲幹事長が指摘した通り、岸田総理は、丁寧に説明すると言っているが当初の説明から一歩も前進していない、のです。だから立憲は国葬に反対する、という意見でした。

 岸田さんの説明については、酒楽もそう思います(ただし国葬には賛成です)。では何故岸田総理は、丁寧に説明すると言いながら、国民を侮辱するように何も説明しなかったのでしょうか?それはですね、説明する内容がそもそも無かったからです。岸田総理は、国葬で安倍さんを弔うことには何の関心もなく、主たる関心事は「弔問外交」だったのです。

 これで、国葬反対派が多い理由が明らかになりました。岸田さんは、丁寧に説明すると言いながら、全然丁寧に説明していないのです。これは、国民を侮辱する行為です。ちゃんと丁寧に説明すれば、国民は納得し、国葬に賛成したと思います。しかし、国民が納得する説明を全くしない、納得させようとする努力も垣間見えない、これでは国民が国葬に反対するのは当たり前です。

 岸田さんは、「外交」が表看板です。今回、安倍さんの国葬は、岸田さんにとって絶好のチャンスです、外交のキシダをアピールする。だから支持率に一喜一憂しない、などというぼけた発言が飛び出すのです。

 何度も申し上げていますが、岸田さんほど外交に向かない人物はいないでしょう。しかし、当の本人は、外交こそ岸田政権の、あるいは岸田氏本人の表看板であると思っているところに現在の我が国の悲劇があると思う次第です。外交とは、国力の裏付けがなければ絵に描いた餅であり、対外的には全く効果を発揮しません。国力とは、経済力と軍事力です。だから、外交を表看板にするなら、まず国力増進、特に軍事力の増進にまい進しなければならないのです。砲艦外交は、歴史を通底する真実だからです。

 岸田さんには、この認識が徹底的に欠けています。だから外務大臣どころか、総理大臣には最も不向きな人物だと酒楽は思います。林芳正を外務大臣に就ける人事は最悪でしょう。

 米大使館からは“ミスター・ハヤシは音楽担当大臣なのか”と、呆れる声が上がっています。

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 馬鹿なのか?亡くなった安倍さんもピアノはお上手だったようです。亡くなる前に昭恵夫人の誕生日に聞かせるためにピアノを練習する映像がメディアに流れていましたね。これが普通の日本人の感覚でしょう。仮にピアノが弾けたとしても、それを衆人環視の前でひけらかし、歓心を買おうとする行為は、とても外務大臣の行いとは思えません。トラス外相(当時)は、拍手喝采していましたが、内実はどうだったのでしょう。軽蔑されていなければいいと、酒楽ならずとも思うでしょう。

 いずれにしても、キシダさんは安倍さんの国葬を主宰する人物としては不適切です。国葬とは、国民のための葬儀です。弔われるべき人を国民が弔うのが国葬だと酒楽は思います。弔問外交など、極端に言えば、無くてもいいのです。連合王国が、エリザベス女王陛下の国葬に伴い、弔問外交を行ったとは寡聞にして聞いておりません。それが常識というものです。あるいは、教養というべきでしょうか。岸田総理の積極的な弔問外交は、国葬の本質を忘れた愚かな行為だと酒楽は思う次第です。
 
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