全人代が終了し、習近平の独裁体制が確立しました。胡錦濤が会議からつまみ出される映像は、世界に衝撃を与えましたね。
民主主義国家ではない、独裁国家では、こうなることが宿命です。ソ連もそうでした。ロシアもそうです。プーチンがエリツインの後継者になったのは、健康に不安のあったエリツィンが自分の命の保証をしてくれる後継者を指名したからです。
毛沢東は、死ぬまで権力を手放しませんでした。スターリンもそうです。独裁者は、死ぬまで権力を保持するか、命の保証を約束した後継者に権力を譲る以外に権力の座を降りる手段はありません。そういう意味では、習近平は教科書通りの行動をしたにすぎません。
江沢民は、やむを得なかったでしょう。自分の後継者まで鄧小平が決めてしまったのですから、胡錦濤の後継者を決めるのは自分だと思うのは当然であり、その通り、胡錦濤の後継者として習近平を指名したのです。それが江沢民にとって、良かったかどうかは別として。
胡錦濤は権力に恋々としませんでした。総書記と共に中央軍事委員会主席も習近平に譲り、権力を全て習近平に与えたのです。今更後悔しても遅いですね。これで、中共指導部から共産主義青年団は排除されました。 李克強以下が常務委員から外れ、胡春華も昇格どころか降格され、団派は壊滅しました。これから先、共青団の将来は暗いでしょう。
余談ですが、胡錦濤がいい人で、習近平は悪人だというのは間違いです。胡錦濤が総書記に指名されたのは、チベットで成果を上げたからです。チベット人を大量に虐殺し、チベットにおける中共の統治を完全なものにしたのは、胡錦濤なのですから。むしろ、こういった悪人でなければ、中共の頂点に立つことはできません。正義漢が頂点に立ったら、悪人揃いの長老は逮捕される可能性があるからです。
つまり、胡錦濤は習近平を見誤ったのです。そんな悪党には見えなかったということでしょう。映像からはそう判断する以外に事態を解釈する術はありません。胡錦濤も江沢民同様、総書記退任後、中央軍事委員会主席としてとどまり、権力を行使して、習近平後継に口を出せばよかったのです。それをしなかったから、習は、後継者を指名しない自由を行使したにすぎません。胡錦濤が口を出していれば、習の3選は無かったのではないかと思います。
さて、習は自分に忠実な部下をもって政権を固めました。メディアが報ずるように、習近平による独裁体制は確立したと言っていいでしょう。習近平は、武力による台湾解放を放棄していません。米国からは、近い将来における中国の台湾侵攻の可能性について、相次いで発言が行われています。
イエスマンだけに囲まれている習は自らを窮地に追い込みました。誰も習に諫言する者はいないからです。中国の歴史で、諫言者の存在は必須です。もちろん、諫言をするものは命懸けです。諫言が採用されなければ、命を失う可能性があるからです。王や皇帝に諫言して命を落とした部下は枚挙に暇がありません。諫言が採用されなかった場合、逃亡する以外に命を全うすることはできません。
習近平に諫言するものはいないでしょう。習が自ら排除してしまったのですから。習の判断が、中国の政策に直接反映される体制になったのです。習は現代の皇帝です。皇帝にとって必要な物は皇帝にふさわしい事跡です。それが台湾の解放です。
ただし、習も考えていると思います。お隣ロシアの行く末を。独裁者の判断に異を唱える者はいないので、間違った判断をしても誰も止めません。ロシアのウクライナ侵略はそういう体制で発生しました。プーチンは、ウクライナ侵略が成功しなければ、部下を大量に粛清して権力を維持するか、排除されて命を落とすか、二つに一つです。
習近平は、じっとロシアを観察しているでしょう。同じ轍を踏まないように。しかし、事跡が必要な習は、必ず台湾解放戦争を起こすはずです。何度も指摘したように、問題は日本です。
国内に浸透している勢力は、我が国の弱体化を図っています。深く静かに。防衛力を抜本的に強化する、と岸田政権は表明していますが、中国に対して弱腰な岸田政権では、抜本的な強化は望み薄だと思います。産経の防衛大臣インタビューを見ても、政権の本気度は見えてきません。国会は防戦一方です。
返す返すも安倍さんを失ったのは痛手ですね。安倍さんに代わるような人材がいません。高市さんは適任だと思いますが、党内基盤が弱いことが致命的です。菅総理のように短命に終わる可能性があるからです。だからと言って、茂木さんではさらに良くないでしょう。中国に弱腰ですから。できれば、安倍派の後継として萩生田さんが登場すれば、本格的な保守政権になる可能性はあると思います。
いずれにしても、岸田政権の続投は、我が国を危険に陥れることになると思います。
民主主義国家ではない、独裁国家では、こうなることが宿命です。ソ連もそうでした。ロシアもそうです。プーチンがエリツインの後継者になったのは、健康に不安のあったエリツィンが自分の命の保証をしてくれる後継者を指名したからです。
毛沢東は、死ぬまで権力を手放しませんでした。スターリンもそうです。独裁者は、死ぬまで権力を保持するか、命の保証を約束した後継者に権力を譲る以外に権力の座を降りる手段はありません。そういう意味では、習近平は教科書通りの行動をしたにすぎません。
江沢民は、やむを得なかったでしょう。自分の後継者まで鄧小平が決めてしまったのですから、胡錦濤の後継者を決めるのは自分だと思うのは当然であり、その通り、胡錦濤の後継者として習近平を指名したのです。それが江沢民にとって、良かったかどうかは別として。
胡錦濤は権力に恋々としませんでした。総書記と共に中央軍事委員会主席も習近平に譲り、権力を全て習近平に与えたのです。今更後悔しても遅いですね。これで、中共指導部から共産主義青年団は排除されました。 李克強以下が常務委員から外れ、胡春華も昇格どころか降格され、団派は壊滅しました。これから先、共青団の将来は暗いでしょう。
余談ですが、胡錦濤がいい人で、習近平は悪人だというのは間違いです。胡錦濤が総書記に指名されたのは、チベットで成果を上げたからです。チベット人を大量に虐殺し、チベットにおける中共の統治を完全なものにしたのは、胡錦濤なのですから。むしろ、こういった悪人でなければ、中共の頂点に立つことはできません。正義漢が頂点に立ったら、悪人揃いの長老は逮捕される可能性があるからです。
つまり、胡錦濤は習近平を見誤ったのです。そんな悪党には見えなかったということでしょう。映像からはそう判断する以外に事態を解釈する術はありません。胡錦濤も江沢民同様、総書記退任後、中央軍事委員会主席としてとどまり、権力を行使して、習近平後継に口を出せばよかったのです。それをしなかったから、習は、後継者を指名しない自由を行使したにすぎません。胡錦濤が口を出していれば、習の3選は無かったのではないかと思います。
さて、習は自分に忠実な部下をもって政権を固めました。メディアが報ずるように、習近平による独裁体制は確立したと言っていいでしょう。習近平は、武力による台湾解放を放棄していません。米国からは、近い将来における中国の台湾侵攻の可能性について、相次いで発言が行われています。
イエスマンだけに囲まれている習は自らを窮地に追い込みました。誰も習に諫言する者はいないからです。中国の歴史で、諫言者の存在は必須です。もちろん、諫言をするものは命懸けです。諫言が採用されなければ、命を失う可能性があるからです。王や皇帝に諫言して命を落とした部下は枚挙に暇がありません。諫言が採用されなかった場合、逃亡する以外に命を全うすることはできません。
習近平に諫言するものはいないでしょう。習が自ら排除してしまったのですから。習の判断が、中国の政策に直接反映される体制になったのです。習は現代の皇帝です。皇帝にとって必要な物は皇帝にふさわしい事跡です。それが台湾の解放です。
ただし、習も考えていると思います。お隣ロシアの行く末を。独裁者の判断に異を唱える者はいないので、間違った判断をしても誰も止めません。ロシアのウクライナ侵略はそういう体制で発生しました。プーチンは、ウクライナ侵略が成功しなければ、部下を大量に粛清して権力を維持するか、排除されて命を落とすか、二つに一つです。
習近平は、じっとロシアを観察しているでしょう。同じ轍を踏まないように。しかし、事跡が必要な習は、必ず台湾解放戦争を起こすはずです。何度も指摘したように、問題は日本です。
国内に浸透している勢力は、我が国の弱体化を図っています。深く静かに。防衛力を抜本的に強化する、と岸田政権は表明していますが、中国に対して弱腰な岸田政権では、抜本的な強化は望み薄だと思います。産経の防衛大臣インタビューを見ても、政権の本気度は見えてきません。国会は防戦一方です。
返す返すも安倍さんを失ったのは痛手ですね。安倍さんに代わるような人材がいません。高市さんは適任だと思いますが、党内基盤が弱いことが致命的です。菅総理のように短命に終わる可能性があるからです。だからと言って、茂木さんではさらに良くないでしょう。中国に弱腰ですから。できれば、安倍派の後継として萩生田さんが登場すれば、本格的な保守政権になる可能性はあると思います。
いずれにしても、岸田政権の続投は、我が国を危険に陥れることになると思います。
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