本日2件目の記事です。
中国軍とインド軍、山岳部の係争地帯で衝突 インドが発表 BBCニュース 2022.12.14
<関連ユース>
• インドと中国、係争地から部隊撤退へ 協議で合意(2021年2月)
• 中国軍とインド軍、国境地帯で衝突か インドで報道(2021年1月)
• 中国、係争地のインド側に倉庫を建設か 衛星写真で発覚(2020年6月)
12月14日、昼前に検索していたら、耳寄りな記事を見つけました。ソースはBBCニュースです。
シナが、またインドと紛争を起こしています。中国は一体何を考えているのでしょうね。インド側の主張を認めるなら、中共軍が一方的に力による現状変更を試みた、ということだそうです。
シナにとっては、いつものことだ。彼らに国境と言う概念はなく、あるのは版図です。版図は、その時々の国際情勢によって、広がることもあれば、縮小することもあります。繰り返します、シナに国境の概念は無いのです。
インドが西欧並みの民主国家かどうかはさておき、インド首相の選出過程を見ていれば、民主国家と言えましょう。民主国家の定義の一つは、国外に対して嘘をつかない、ということができるでしょう。そういう意味で、今回の印中国境紛争におけるインドの主張は、信頼するに足る、ということです。
何故殊更にインドの信頼性に言及するかと言えば、シナは信頼できない、ということです。この場合、インドの主張が信頼に足る、ので、シナは大陸国家にあるまじき行動をしている、ということなのです。
シナが大陸国家で、そのため台湾侵攻は、困難である、と酒楽は主張しています。
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大陸国家中国の弱点 2020年08月21日 酒楽独語">大陸国家中国の弱点 2020年08月21日 酒楽独語
シナが大陸国家であるということについては、拙稿の過去記事を参考にしていただきたいと思います。
さて、シナは何を考えているのか?と疑問に思うのは、シナの喫緊の課題、いや習近平の悲願ともいうべきものが台湾併合だからです。これを実現するためには、米国との軍事衝突を覚悟しなければなりません。そのため、シナは、海空軍の増強に多大な予算を注入しています。海空軍の造成と言う事業は、多大な予算を必要とするのです。ソ連が冷戦に敗北したのは、ただでさえ脆弱な経済力であるにもかかわらず、多額の予算を必要とする海空軍も一流にしようと思ったことが原因の一つでしょう。
それと同じ轍をシナは踏もうとしているわけです。インドとの国境紛争が悪化すれば、シナは中印国境に大規模な戦力を常駐させなければなりません。単なる国境警備隊では済まないでしょう。大規模な戦力を常駐させるだけではなく、そのための兵站基地も現地後方に配置する必要があります。そしてそれを守るための空軍力も必要です。
国境地帯が緊張に包まれていれば、以上のような対応が必要となるのです。そのために費やす予算は決して小さなものではないでしょう。しかも、シナの本能からすれば、シナが台湾に侵攻した場合、インドが印中国境線を侵略してくる可能性を考えなければならないのです。それだけ、台湾侵攻に割ける軍事力も予算も制約を受けるということなのです。
シナが本気で台湾を併合しようとするなら、その他の国境正面は、平穏である方が有利なのは言うまでもありません。だから、シナはいったい何を考えているのだ?という疑問に辿り着くのは当然なのです。これによる暫定的な結論は、シナは、未だ台湾併合の準備に進んでいないのではないか、ということです。逆に言えば、シナが中印国境を画定させるなどの政治的妥協をする動きがあるなら、台湾侵攻は現実のものとなる可能性が高い、と言えるでしょう。
ちなみにロシアは、日本との北方領土問題を除き、関係各国との国境線の画定を終え、その後にウクライナに侵攻しています。大陸国家の行動としては模範的です。シナは、海を越えて台湾に侵攻するのであれば、大陸国家としての枠をはみ出します。それは、シナに致命的な打撃を与える可能性が高いと酒楽は思います。
ひと頃、米国を中心にシナの台湾侵攻が時間の問題であるかのような報道がありましたが、事実はそうではないのではないか、と愚考する次第です。
中国軍とインド軍、山岳部の係争地帯で衝突 インドが発表 BBCニュース 2022.12.14
<関連ユース>
• インドと中国、係争地から部隊撤退へ 協議で合意(2021年2月)
• 中国軍とインド軍、国境地帯で衝突か インドで報道(2021年1月)
• 中国、係争地のインド側に倉庫を建設か 衛星写真で発覚(2020年6月)
12月14日、昼前に検索していたら、耳寄りな記事を見つけました。ソースはBBCニュースです。
シナが、またインドと紛争を起こしています。中国は一体何を考えているのでしょうね。インド側の主張を認めるなら、中共軍が一方的に力による現状変更を試みた、ということだそうです。
シナにとっては、いつものことだ。彼らに国境と言う概念はなく、あるのは版図です。版図は、その時々の国際情勢によって、広がることもあれば、縮小することもあります。繰り返します、シナに国境の概念は無いのです。
インドが西欧並みの民主国家かどうかはさておき、インド首相の選出過程を見ていれば、民主国家と言えましょう。民主国家の定義の一つは、国外に対して嘘をつかない、ということができるでしょう。そういう意味で、今回の印中国境紛争におけるインドの主張は、信頼するに足る、ということです。
何故殊更にインドの信頼性に言及するかと言えば、シナは信頼できない、ということです。この場合、インドの主張が信頼に足る、ので、シナは大陸国家にあるまじき行動をしている、ということなのです。
シナが大陸国家で、そのため台湾侵攻は、困難である、と酒楽は主張しています。
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大陸国家中国の弱点 2020年08月21日 酒楽独語">大陸国家中国の弱点 2020年08月21日 酒楽独語
シナが大陸国家であるということについては、拙稿の過去記事を参考にしていただきたいと思います。
さて、シナは何を考えているのか?と疑問に思うのは、シナの喫緊の課題、いや習近平の悲願ともいうべきものが台湾併合だからです。これを実現するためには、米国との軍事衝突を覚悟しなければなりません。そのため、シナは、海空軍の増強に多大な予算を注入しています。海空軍の造成と言う事業は、多大な予算を必要とするのです。ソ連が冷戦に敗北したのは、ただでさえ脆弱な経済力であるにもかかわらず、多額の予算を必要とする海空軍も一流にしようと思ったことが原因の一つでしょう。
それと同じ轍をシナは踏もうとしているわけです。インドとの国境紛争が悪化すれば、シナは中印国境に大規模な戦力を常駐させなければなりません。単なる国境警備隊では済まないでしょう。大規模な戦力を常駐させるだけではなく、そのための兵站基地も現地後方に配置する必要があります。そしてそれを守るための空軍力も必要です。
国境地帯が緊張に包まれていれば、以上のような対応が必要となるのです。そのために費やす予算は決して小さなものではないでしょう。しかも、シナの本能からすれば、シナが台湾に侵攻した場合、インドが印中国境線を侵略してくる可能性を考えなければならないのです。それだけ、台湾侵攻に割ける軍事力も予算も制約を受けるということなのです。
シナが本気で台湾を併合しようとするなら、その他の国境正面は、平穏である方が有利なのは言うまでもありません。だから、シナはいったい何を考えているのだ?という疑問に辿り着くのは当然なのです。これによる暫定的な結論は、シナは、未だ台湾併合の準備に進んでいないのではないか、ということです。逆に言えば、シナが中印国境を画定させるなどの政治的妥協をする動きがあるなら、台湾侵攻は現実のものとなる可能性が高い、と言えるでしょう。
ちなみにロシアは、日本との北方領土問題を除き、関係各国との国境線の画定を終え、その後にウクライナに侵攻しています。大陸国家の行動としては模範的です。シナは、海を越えて台湾に侵攻するのであれば、大陸国家としての枠をはみ出します。それは、シナに致命的な打撃を与える可能性が高いと酒楽は思います。
ひと頃、米国を中心にシナの台湾侵攻が時間の問題であるかのような報道がありましたが、事実はそうではないのではないか、と愚考する次第です。
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