【コラム】米次世代ステルス爆撃機B21登場の衝撃にうろたえる中国(上)2023/01/02 朝鮮日報
【コラム】米次世代ステルス爆撃機B21登場の衝撃にうろたえる中国(下)2023/01/02 朝鮮日報
朝鮮日報から記事を引用しました。
なかなか興味深い内容です。韓国のメディアがこういう記事を配信することに少々驚いています。本来なら、本邦メディアに配信してもらいたいような内容ですが、本邦メディアでは、ここまで詳しく解説はされていなかったので、やむなく朝鮮日報から引用させていただきました。
B21が恐ろしい理由は、とにかくステルス性能に優れていて、中国の防空網が無力化されかねないからです。B21は、このように幾層にもなっている中国のレーダー網を突破するため、ステルス性能を大幅に引き上げました。ステルス性能のために機体のサイズをB2の8割にまで縮小し、排気口や吸気口も赤外線センサーに捕捉されないように設計したといいます。
このコラムで最も重要な指摘がこれですね。これによって、中国の接近阻止戦略・A2ADを無力化しようとしている、ということです。これが事実だとすると、中国が台湾解放のため、台湾に侵攻することは大変困難であるということになります。
B21 Wikipedia
A2ADは、アメリカの航空機、空母の台湾周辺の接近を阻止し、中国による台湾解放を実現するための戦略です。これが事実上無効になると言うのが、B21の存在なのです。
このように性能が良くなっている一方、1機当たりの価格は6億ドル(現在のレートで約820億円)前後で、B2の20-30%のラインだといいます。米国は100機以上のB21を購入すると表明しましたが、米国の軍事専門家らは、実際に配備される数は170機に達するだろうとみています。
次がこれ。戦略爆撃機でしょうか、この数は?たしかステルス戦闘機F22でさえ、150機だったと思いますが。戦闘機よりも戦略爆撃機の方が数が多いっておかしくね?
冗談はさておき、これだけの数を装備するということは、B21は、戦略的な運用だけではなく、戦術的な運用さえ想定しているということだと酒楽は思います。そうでないとこれほどの数の爆撃機をそろえる必要性が理解できないからです。1機の価格が安いこともこれを可能にしているのは理解できます。そして、B1、B2を退役させる理由も納得できます。
そもそもB1は、戦略爆撃機と言いながら、米空軍はその戦術性能に着目し、近接航空支援にB1を多用し、そのためB1は大幅に耐用命数を超過し、使い物にならなくなっているからです。
爆撃機に搭載された電子戦装備やハッキング装備で相手国のレーダー網をかく乱することができ、敵国の戦略施設を捕捉する先端レーダー装置も備えているといいます。単なる爆撃機ではなく、早期警戒機、電子戦機の機能まで兼ね備えた「総合戦闘プラットフォーム」と言えます。こうなると、戦争の様相は完全に変わるでしょう。
この記事のハイライトがここです。B21は総合戦闘プラットフォームだと言っているわけです。これは、戦場の様相を一変させるかもしれません。酒楽がB21をゲームチェンジャーだと主張する理由はここにあります。恐るべしアメリカ。
アメリカがステルス戦闘機を開発したときも、世界は驚き、その圧倒的な技術力の前に、ひれ伏したわけです。今回も同様ですね。日欧は、いつもアメリカの後を追い、追いつくのに精いっぱい。これが現実です。やはり中国はアメリカの敵ではないようです。幸いなことに。
ステルス戦闘機、巡航ミサイル、合成開口レーダ、原子力潜水艦、偵察機SR-71・・・。アメリカの開発力は凄まじいの一言に尽きますね。次々と時代の最先端を行く兵器を開発し、世界をリードしてきたのがアメリカです。日本が次期戦闘機開発で、英国と協力することが発表されましたが、それほど最先端の兵器を開発するのは莫大な予算とリスクを負っているわけです。それでも次々と技術開発を続けるアメリカの力は底が知れません。大日本帝国は、アメリカの真の力を理解していなかったと言うべきでしょう。ソ連も。
では中国はアメリカを凌駕できるときると本気で考えているのでしょうか?いるのでしょうね。そうでなければ覇権国アメリカに対抗しようとは思わない筈ですから。
中国は、中国の世界観で動いているのです。それは中国にしか理解できない世界観です。彼らは、天命を受けた民族だからです。天命を受けている民族は中国大陸を支配している民です。天命とは、地上を支配することです。19世紀までシナの世界は、東アジアに限られていました。しかし、領土を蚕食された屈辱の歴史を彼らは忘れていないのです。天命を奉ずるため、世界の覇権を握ろうとするのは、シナの宿命なのです。恐るべしシナ。
【コラム】米次世代ステルス爆撃機B21登場の衝撃にうろたえる中国(下)2023/01/02 朝鮮日報
朝鮮日報から記事を引用しました。
なかなか興味深い内容です。韓国のメディアがこういう記事を配信することに少々驚いています。本来なら、本邦メディアに配信してもらいたいような内容ですが、本邦メディアでは、ここまで詳しく解説はされていなかったので、やむなく朝鮮日報から引用させていただきました。
B21が恐ろしい理由は、とにかくステルス性能に優れていて、中国の防空網が無力化されかねないからです。B21は、このように幾層にもなっている中国のレーダー網を突破するため、ステルス性能を大幅に引き上げました。ステルス性能のために機体のサイズをB2の8割にまで縮小し、排気口や吸気口も赤外線センサーに捕捉されないように設計したといいます。
このコラムで最も重要な指摘がこれですね。これによって、中国の接近阻止戦略・A2ADを無力化しようとしている、ということです。これが事実だとすると、中国が台湾解放のため、台湾に侵攻することは大変困難であるということになります。

A2ADは、アメリカの航空機、空母の台湾周辺の接近を阻止し、中国による台湾解放を実現するための戦略です。これが事実上無効になると言うのが、B21の存在なのです。
このように性能が良くなっている一方、1機当たりの価格は6億ドル(現在のレートで約820億円)前後で、B2の20-30%のラインだといいます。米国は100機以上のB21を購入すると表明しましたが、米国の軍事専門家らは、実際に配備される数は170機に達するだろうとみています。
次がこれ。戦略爆撃機でしょうか、この数は?たしかステルス戦闘機F22でさえ、150機だったと思いますが。戦闘機よりも戦略爆撃機の方が数が多いっておかしくね?
冗談はさておき、これだけの数を装備するということは、B21は、戦略的な運用だけではなく、戦術的な運用さえ想定しているということだと酒楽は思います。そうでないとこれほどの数の爆撃機をそろえる必要性が理解できないからです。1機の価格が安いこともこれを可能にしているのは理解できます。そして、B1、B2を退役させる理由も納得できます。
そもそもB1は、戦略爆撃機と言いながら、米空軍はその戦術性能に着目し、近接航空支援にB1を多用し、そのためB1は大幅に耐用命数を超過し、使い物にならなくなっているからです。
爆撃機に搭載された電子戦装備やハッキング装備で相手国のレーダー網をかく乱することができ、敵国の戦略施設を捕捉する先端レーダー装置も備えているといいます。単なる爆撃機ではなく、早期警戒機、電子戦機の機能まで兼ね備えた「総合戦闘プラットフォーム」と言えます。こうなると、戦争の様相は完全に変わるでしょう。
この記事のハイライトがここです。B21は総合戦闘プラットフォームだと言っているわけです。これは、戦場の様相を一変させるかもしれません。酒楽がB21をゲームチェンジャーだと主張する理由はここにあります。恐るべしアメリカ。
アメリカがステルス戦闘機を開発したときも、世界は驚き、その圧倒的な技術力の前に、ひれ伏したわけです。今回も同様ですね。日欧は、いつもアメリカの後を追い、追いつくのに精いっぱい。これが現実です。やはり中国はアメリカの敵ではないようです。幸いなことに。
ステルス戦闘機、巡航ミサイル、合成開口レーダ、原子力潜水艦、偵察機SR-71・・・。アメリカの開発力は凄まじいの一言に尽きますね。次々と時代の最先端を行く兵器を開発し、世界をリードしてきたのがアメリカです。日本が次期戦闘機開発で、英国と協力することが発表されましたが、それほど最先端の兵器を開発するのは莫大な予算とリスクを負っているわけです。それでも次々と技術開発を続けるアメリカの力は底が知れません。大日本帝国は、アメリカの真の力を理解していなかったと言うべきでしょう。ソ連も。
では中国はアメリカを凌駕できるときると本気で考えているのでしょうか?いるのでしょうね。そうでなければ覇権国アメリカに対抗しようとは思わない筈ですから。
中国は、中国の世界観で動いているのです。それは中国にしか理解できない世界観です。彼らは、天命を受けた民族だからです。天命を受けている民族は中国大陸を支配している民です。天命とは、地上を支配することです。19世紀までシナの世界は、東アジアに限られていました。しかし、領土を蚕食された屈辱の歴史を彼らは忘れていないのです。天命を奉ずるため、世界の覇権を握ろうとするのは、シナの宿命なのです。恐るべしシナ。
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