【12月28日付社説】訓練を行わない韓国軍…戦闘機は2カ月に1回墜落、ミサイル発射すると半分は失敗2022/12/28 朝鮮日報
朝鮮日報からの引用です。
〇韓国空軍機の墜落は今年だけでこれが6回目だ。
〇文在寅(ムン・ジェイン)前政権が5年にわたり北朝鮮と「非核化ショー」を続ける間に、韓国軍の防衛体制は弱体化し、訓練不足の状態が慢性化してしまった。
〇5年にわたり武器を動かさない状態が続き、今回再び動かそうとしたところ各所で事故が起こったのではないか。
記事の象徴的な部分を抜粋しました。笑ってはいられません。自衛隊も決して褒められた状態ではないと思います。
まず、自衛隊の任務が増えたことを指摘したいと思います。PKO、鳥インフルエンザによる殺処分等など。これらは、必然的に訓練時間を制約します。

次に整備費が十分でないことから、空自のように共食い整備を余儀なくされ、装備品の可動率は長期低落傾向にあること。
充足率はおおよそ横ばいですが、そもそも完全編制には程遠い編成なので、部隊も指揮官も実戦的な訓練ができない。
訓練時間が不足している、正規ではない編成で訓練せざるを得ない、不稼働装備品が増え、訓練に支障がある。
このような状態が現在の自衛隊です。決して韓国軍を笑えるような状況ではないでしょう。酒楽が現役の頃さえ、中隊以下で訓練する時間は本当に少なかったのです。とにかく作業が多かったのです。草刈り、雪かき、その他…。
そして、大規模な訓練が多くなったことも自衛隊の実力を低下させていると思います。師団規模の練成訓練、方面レベルの訓練、日米共同訓練、実動訓練、指揮所演習・・・。
こんなに訓練があるのに何が悪いのだ?と思われる読者様が多いと思います。ご指摘はごもっともです。しかし、これらの訓練で練度が向上するのは、連隊長以上の指揮能力、師団司令部以上の指揮幕僚活動です。何が不足しているのか?
それは部隊の末端である班・組及び小隊訓練です。これらは、陸上自衛隊における最小の単位なのですが、実はこれらの部隊レベルの訓練を行う時間はほとんどありません。班・組長、小隊長は、練成訓練を行うことができていないのです。
では何故班・組訓練が重要なのでしょうか。それはですね、基本動作を徹底することにあります。特に攻撃における動作は、個人と班・組の集団の行動とになるわけですが、やることは単純です。しかし、これができていないと攻撃が成功しません。そして、隊員個人と班・組の生死に直接かかわるからです。隊員たった一人の不適切な行動が敵に発見され、隊員と班・組が戦死する可能性が高いのです。
この基本動作、基本的行動は、一朝一夕に身につくわけではないのです。何度も何度も地道な反復演練が必要なのです。逆にえば、これされえできていれば、戦場での予期しない状況に対応できるのです。だから基本を徹底する班・組訓練が極めて重要なのです。班・組訓練が重要な理由がお分かりいただけたでしょうか。
ロシアのウクライナ侵略で、ロシア側に甚大な人員損耗が出ているのは、この基本動作・基本的行動ができていないことが過半の理由だと思われます。しかも、職業軍人ではなく、徴兵された軍人は、どうみてもまともな訓練を経ないで、戦場に駆り出されていると思います。戦場における損耗を減らし、戦闘に勝利するため、自衛官に必要なものは基本動作を徹底するための訓練であり、時間です。
訓練時間が制約されているということは、長期的に見て、部隊の戦力を低下させているのです。部隊の隊員を拘束している各種作業を外注すれば、訓練時間は飛躍的に増えるでしょう。班・組、小隊の能力向上は、戦力発揮のための必須の要件なのです。
阻害要因を排除し、現場部隊の訓練時間を確保するのが、防衛省に求められる喫緊の課題だと思料する次第です。
朝鮮日報からの引用です。
〇韓国空軍機の墜落は今年だけでこれが6回目だ。
〇文在寅(ムン・ジェイン)前政権が5年にわたり北朝鮮と「非核化ショー」を続ける間に、韓国軍の防衛体制は弱体化し、訓練不足の状態が慢性化してしまった。
〇5年にわたり武器を動かさない状態が続き、今回再び動かそうとしたところ各所で事故が起こったのではないか。
記事の象徴的な部分を抜粋しました。笑ってはいられません。自衛隊も決して褒められた状態ではないと思います。
まず、自衛隊の任務が増えたことを指摘したいと思います。PKO、鳥インフルエンザによる殺処分等など。これらは、必然的に訓練時間を制約します。

次に整備費が十分でないことから、空自のように共食い整備を余儀なくされ、装備品の可動率は長期低落傾向にあること。
充足率はおおよそ横ばいですが、そもそも完全編制には程遠い編成なので、部隊も指揮官も実戦的な訓練ができない。
訓練時間が不足している、正規ではない編成で訓練せざるを得ない、不稼働装備品が増え、訓練に支障がある。
このような状態が現在の自衛隊です。決して韓国軍を笑えるような状況ではないでしょう。酒楽が現役の頃さえ、中隊以下で訓練する時間は本当に少なかったのです。とにかく作業が多かったのです。草刈り、雪かき、その他…。
そして、大規模な訓練が多くなったことも自衛隊の実力を低下させていると思います。師団規模の練成訓練、方面レベルの訓練、日米共同訓練、実動訓練、指揮所演習・・・。
こんなに訓練があるのに何が悪いのだ?と思われる読者様が多いと思います。ご指摘はごもっともです。しかし、これらの訓練で練度が向上するのは、連隊長以上の指揮能力、師団司令部以上の指揮幕僚活動です。何が不足しているのか?
それは部隊の末端である班・組及び小隊訓練です。これらは、陸上自衛隊における最小の単位なのですが、実はこれらの部隊レベルの訓練を行う時間はほとんどありません。班・組長、小隊長は、練成訓練を行うことができていないのです。
では何故班・組訓練が重要なのでしょうか。それはですね、基本動作を徹底することにあります。特に攻撃における動作は、個人と班・組の集団の行動とになるわけですが、やることは単純です。しかし、これができていないと攻撃が成功しません。そして、隊員個人と班・組の生死に直接かかわるからです。隊員たった一人の不適切な行動が敵に発見され、隊員と班・組が戦死する可能性が高いのです。
この基本動作、基本的行動は、一朝一夕に身につくわけではないのです。何度も何度も地道な反復演練が必要なのです。逆にえば、これされえできていれば、戦場での予期しない状況に対応できるのです。だから基本を徹底する班・組訓練が極めて重要なのです。班・組訓練が重要な理由がお分かりいただけたでしょうか。
ロシアのウクライナ侵略で、ロシア側に甚大な人員損耗が出ているのは、この基本動作・基本的行動ができていないことが過半の理由だと思われます。しかも、職業軍人ではなく、徴兵された軍人は、どうみてもまともな訓練を経ないで、戦場に駆り出されていると思います。戦場における損耗を減らし、戦闘に勝利するため、自衛官に必要なものは基本動作を徹底するための訓練であり、時間です。
訓練時間が制約されているということは、長期的に見て、部隊の戦力を低下させているのです。部隊の隊員を拘束している各種作業を外注すれば、訓練時間は飛躍的に増えるでしょう。班・組、小隊の能力向上は、戦力発揮のための必須の要件なのです。
阻害要因を排除し、現場部隊の訓練時間を確保するのが、防衛省に求められる喫緊の課題だと思料する次第です。
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