酒楽のオタク的世界 夜間戦闘で人間は生き残れるのか?
500億円超でMicrosoft HoloLensを追加購入しようとする陸軍に議会が待ったをかける2023年01月13日 GIGAZINE
アメリカ陸軍は統合視覚補強システム(IVAS)として、MicrosoftのHoloLensを軍用にカスタマイズしたモデルを導入する計画を2018年から進めています。IVASのHoloLensにはセンサーやナビゲーションといったリアルタイム情報が表示されるほか、暗視ゴーグルや赤外線ゴーグルの機能統合、拡張現実(AR)トレーニング機能が搭載される予定になっています。
GIGAZINEに興味深い記事が掲載されました。米陸軍がマイクロソフトのHoloLensを大量に調達しようとしたところ、議会が待ったをかけた、というものです。
レンズの機能を紹介した個所を引用しました。これを読むと、まず暗視ゴーグルという単語が飛び込んできます。暗視ゴーグルはですね、別名微光暗視眼鏡と言いまして、夜間微弱な光を光増倍管というものを通して増幅し、肉眼で見えるようにしたものです。緑色がかった映像ですね。米軍の暗視ゴーグルは世界最先端で、性能は折り紙付きです。

話が横道にそれますが、東大のカミオカンデの装置もこの光増倍管を使用しています。原理は一緒です。ただ、カミオカンデは大容量の純水から微弱な光を増倍する構造で、増倍管を小型化する必要がないところが異なります。その代わり、光を増倍する機能は微光暗視眼鏡を凌駕していると思われます。
次が赤外線ゴーグルです。これは文字通り赤外線を感知して対象を見るということです。すごいですね、ゴーグルタイプの赤外線装置があるのですね、米軍には。陸自はまだそこまで言っていないと思います。恐るべし米軍。
そして、この微光暗視機能と赤外線暗視機能を統合したゴーグルというわけです。しかも開発したのは、マイクロソフトのようです。赤外線暗視装置と微光暗視眼鏡を統合して同じレンズからどちらも認識できるようにしているのでしょうが、その技術開発力には舌を巻きますね。赤外線暗視装置の機能を維持したまま、小型化し、かつ、微光暗視と統合するだけでも超えるべきハードルは高いと思います。もともと別々に発展してきた暗視装置だからです。
恐ろしいのはこれだけではなく、拡張現実(AR)トレーニング機能を持たせるというところです。
拡張現実(AR)とはその名の通り、「現実を拡張する」ものであり、肉眼で直接見ることができる現実の世界に重ねて、本来その現実空間に存在しない情報を表示するというものである[6][7]。複合現実(MR)の一種とも言われ、広くはエクステンデッド・リアリティ(XR)に含まれる[注 1][6][8]。仮想現実(VR)のベースにあるのが映像であるのに対し、ARのベースにあるのは現実世界である[6]。
これは、Wikipediaからの引用です。微光暗視と赤外線暗視、これにARを統合する。技術的な開発の困難性に加えて、そんな眼鏡を見る人間は、それに適応できるのか、と誰しも思うでしょう。米議会もそう思ったらしく、調達をストップした、というのがこの記事の主張です。
うーん、ARはいらないと思います。微光と赤外線の統合だけで十分でしょう。それだって、可視光と赤外線を統合してみるのですから、人間の脳での認識力が本当に追随できるのかやってみないとわからないでしょう。継続して眼鏡を使用した結果、脳に何らかの障害が発生してもおかしくないかもしれません。実際そういう障害が発生したので問題だと議会は言っているのですね。米軍は先走りし過ぎだと酒楽は思います。
しかし、この眼鏡が実用化し、部隊に装備されれば、米陸軍の夜間戦闘能力は、格段に向上し、他の軍の追随を許さないものになるでしょう。
しかし、戦場は無人化しつつあります。いくら夜間と言っても、戦場には無数のドローンが昼夜を問わず徘徊しているはずですから、いくら兵士の夜間戦闘能力を向上させても、徒に損害を増やす結果になるかもしれません。実用性、装備化の判断は難しいものになると酒楽は思いますね。
陸上自衛隊は、この分野でこつこつと技術を積み上げていますが、もはや追随できない状況ではないかと思います。何故ならば、米軍の調達数量は、陸自の数倍、およそ10倍くらいにはなるかもしれません。詳しくはわかりませんが。すると日米で、同じ装備を調達するのに米軍の方が量が多いため、圧倒的に低価格で調達できるのです。
なので、現状、陸自の微光暗視眼鏡は、主要部分をアメリカからの輸入に頼っていると思います。そして、最先端の技術は通常提供されないので、常に後塵を拝することになります。それはさておき、輸入できるものは輸入し、FMSでもいいので早めに導入すべきでしょう。そうでないと、米軍と協力して同じ戦場で戦えないからです。背に腹は代えられません。
酒楽のオタク的世界でした♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
500億円超でMicrosoft HoloLensを追加購入しようとする陸軍に議会が待ったをかける2023年01月13日 GIGAZINE
アメリカ陸軍は統合視覚補強システム(IVAS)として、MicrosoftのHoloLensを軍用にカスタマイズしたモデルを導入する計画を2018年から進めています。IVASのHoloLensにはセンサーやナビゲーションといったリアルタイム情報が表示されるほか、暗視ゴーグルや赤外線ゴーグルの機能統合、拡張現実(AR)トレーニング機能が搭載される予定になっています。
GIGAZINEに興味深い記事が掲載されました。米陸軍がマイクロソフトのHoloLensを大量に調達しようとしたところ、議会が待ったをかけた、というものです。
レンズの機能を紹介した個所を引用しました。これを読むと、まず暗視ゴーグルという単語が飛び込んできます。暗視ゴーグルはですね、別名微光暗視眼鏡と言いまして、夜間微弱な光を光増倍管というものを通して増幅し、肉眼で見えるようにしたものです。緑色がかった映像ですね。米軍の暗視ゴーグルは世界最先端で、性能は折り紙付きです。

話が横道にそれますが、東大のカミオカンデの装置もこの光増倍管を使用しています。原理は一緒です。ただ、カミオカンデは大容量の純水から微弱な光を増倍する構造で、増倍管を小型化する必要がないところが異なります。その代わり、光を増倍する機能は微光暗視眼鏡を凌駕していると思われます。
次が赤外線ゴーグルです。これは文字通り赤外線を感知して対象を見るということです。すごいですね、ゴーグルタイプの赤外線装置があるのですね、米軍には。陸自はまだそこまで言っていないと思います。恐るべし米軍。
そして、この微光暗視機能と赤外線暗視機能を統合したゴーグルというわけです。しかも開発したのは、マイクロソフトのようです。赤外線暗視装置と微光暗視眼鏡を統合して同じレンズからどちらも認識できるようにしているのでしょうが、その技術開発力には舌を巻きますね。赤外線暗視装置の機能を維持したまま、小型化し、かつ、微光暗視と統合するだけでも超えるべきハードルは高いと思います。もともと別々に発展してきた暗視装置だからです。
恐ろしいのはこれだけではなく、拡張現実(AR)トレーニング機能を持たせるというところです。
拡張現実(AR)とはその名の通り、「現実を拡張する」ものであり、肉眼で直接見ることができる現実の世界に重ねて、本来その現実空間に存在しない情報を表示するというものである[6][7]。複合現実(MR)の一種とも言われ、広くはエクステンデッド・リアリティ(XR)に含まれる[注 1][6][8]。仮想現実(VR)のベースにあるのが映像であるのに対し、ARのベースにあるのは現実世界である[6]。
これは、Wikipediaからの引用です。微光暗視と赤外線暗視、これにARを統合する。技術的な開発の困難性に加えて、そんな眼鏡を見る人間は、それに適応できるのか、と誰しも思うでしょう。米議会もそう思ったらしく、調達をストップした、というのがこの記事の主張です。
うーん、ARはいらないと思います。微光と赤外線の統合だけで十分でしょう。それだって、可視光と赤外線を統合してみるのですから、人間の脳での認識力が本当に追随できるのかやってみないとわからないでしょう。継続して眼鏡を使用した結果、脳に何らかの障害が発生してもおかしくないかもしれません。実際そういう障害が発生したので問題だと議会は言っているのですね。米軍は先走りし過ぎだと酒楽は思います。
しかし、この眼鏡が実用化し、部隊に装備されれば、米陸軍の夜間戦闘能力は、格段に向上し、他の軍の追随を許さないものになるでしょう。
しかし、戦場は無人化しつつあります。いくら夜間と言っても、戦場には無数のドローンが昼夜を問わず徘徊しているはずですから、いくら兵士の夜間戦闘能力を向上させても、徒に損害を増やす結果になるかもしれません。実用性、装備化の判断は難しいものになると酒楽は思いますね。
陸上自衛隊は、この分野でこつこつと技術を積み上げていますが、もはや追随できない状況ではないかと思います。何故ならば、米軍の調達数量は、陸自の数倍、およそ10倍くらいにはなるかもしれません。詳しくはわかりませんが。すると日米で、同じ装備を調達するのに米軍の方が量が多いため、圧倒的に低価格で調達できるのです。
なので、現状、陸自の微光暗視眼鏡は、主要部分をアメリカからの輸入に頼っていると思います。そして、最先端の技術は通常提供されないので、常に後塵を拝することになります。それはさておき、輸入できるものは輸入し、FMSでもいいので早めに導入すべきでしょう。そうでないと、米軍と協力して同じ戦場で戦えないからです。背に腹は代えられません。
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