不可解な予備自衛官解雇

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2023年

02月

06日 05:00

政治

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不可解な予備自衛官解雇

チャンネル正論　最近のけしからん話　①杉田総務政務官への左派からの攻撃②葛城奈海さんが予備自衛官を〝クビ〟になる。　2022/12/5　産経ニュース

 戦うことは「悪」ですか　予備自衛官を「理由不明」で突然クビに　「明らかにしない」透明性に欠けるスタンスに疑念、自衛隊にいったい何が　2023.1/31　ZAKZAK

　１８年間務めていた陸上自衛隊の予備自衛官を昨年９月末、突如「クビ」になった。

　ZAKZAKの記事の冒頭部分です。

　葛城奈海氏はジャーナリストであり、やおよろずの森代表、予備役ブルーリボンの会代表幹事、そして予備自衛官として有名な方です。

　基本的に自衛隊を応援して下さる保守論客と言うのがもっともわかりやすい氏の説明かと思います。その葛城氏が昨年9月末に予備自衛官を首になったと自ら発言されているわけです。酒楽は驚きました。

　驚いた理由はいくつかあるのですが、これだけ自衛隊を応援し、また自ら志願して予備自衛官補となり、更に予備自衛官となった方を理由も明らかにせずに解雇したことです。

予備自衛官補

　防衛省にいったい何が起きているのでしょうか。酒楽が何故この問題に関心があるかと言うと、葛城氏がZAKZAKで述べているように、このような事実が明らかになれば、これから先の予備自衛官補の採用に悪影響が出るのは明らかだからです。

　葛城氏は、いい意味で自衛隊の広告塔のような立ち位置の方です。氏の言動は、全国的に影響があるわけで、自衛隊に好感を抱く国民が増える要因ともなっているのです。まあ自衛隊応援団みたいな感じですかね。その葛城氏を何故首にしたのかは、誰もが知りたいでしょう。しかし、防衛省は、理由は明らかにできないという一点張りだったようです。

　予備自衛官補に応募し、かつ、予備自衛官となった方々と言うのは、基本的に愛国心旺盛で、お国のために体を張って働きたいという方々ばかりなのです。酒楽も、武山駐屯地で行われている予備自衛官補の訓練を見たことがあります。驚いたのは、予備自衛官補に応募した方の中にお医者さんが少なからず存在していたことです。彼らは、予備自衛官に採用されれば、有事の際、自衛官のための医療行為に従事してくれる方々になるのです。

　お医者さんは、現在、各種医療機関に勤務されているのです。予備自衛官補の訓練に参加するよりも医療業務に従事している方がはるかにサラリーはいいはずです。しかし、ある意味国防の意志に支えられて応募し、予備自衛官を目指しているのです。葛城氏も同じです。

　そのような国家にとって有為な方を何の理由も示さずに解雇する理由は何処にあるのでしょう？このようなことを放置しておけば、予備自衛官補を志す国民は減るでしょう。それでいいとは思いません。

　仮に、氏に何らかの問題があるならば、予備自衛官や予備自衛官補解雇の事由を公にすればいいではないか。それなら理由は明らかにされないでも、自ら心当たりがある筈であり、公募に悪影響もないでしょう。

　自衛官や予備自衛官に採用条件があるように、予備自衛官の解雇事由も明らかにすべきと思料します。何故なら。我が国は法治国家だからです。理由も示さずに解雇することは、公務員法の濫用に当たるのではないですか。非常勤とはいえ国家公務員なのですから。