意思決定過程に問題あり

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2023年

02月

20日 12:00

安全保障

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意思決定過程に問題あり

米五大湖上空で４件目撃墜　飛行物体、カナダでも　３日連続　2023/2/13　産経ニュース
 中国気球は海南島発　米追跡続ける　撃墜３物体は「無害」　2023/2/15　産経ニュース
 中国は「現行犯の悪事を責任転嫁」　駐日米大使、偵察気球を非難　2023/2/15　産経ニュース
 【元空自幹部】偵察気球やドローンは「撃墜は想定内の装備品」これを躊躇する必要はない2023.02.16　現代ビジネス

　中国気球に関する関連記事を引用しました。最後に引用した現代ビジネスの記事は出色です。

　結論として、気球を撃墜できるように法改正するようなことになっているようですが、遅いです。遅すぎる。今回は有事ではないからよかったと思いますが、有事法制以来、日本の防衛に関する法整備が遅いし、いつも及び腰です。

　大陸は、こういう日本政府の意思決定過程を詳細に分析していると思います。今回は、平時ですが、是と同じことが有事に起きたらと思うと背筋が寒くなります。

　事象は何でもいいのです。これまで想定してい無い事象が発生した場合、今回と同じように「法整備」していたら、間に合わないでしょ。戦場では、一刻を争う事態が次から次に起きるのです。戦争前も同じです。こういうグレーゾーン事態に、これまで遭遇しなかったような事象が発生した場合、防衛省自衛隊も政府も法整備が出来ていないからと言って事態を静観し、法整備を待ってから事態に対処する可能性が高いと思います。これはですね、交戦規定（自衛隊では部隊行動基準と言う）がポジティブリストでできている現状と同じなのです。

　やっていいことだけが書かれているので、想定していない事態には対応できないのです。これは自衛隊の致命的な欠点なのです。交戦規定は、〇〇はやってはいけない、××もやってはいけない、是しか書いていないのです。世界標準です。だからそれ以外はやっていいのです。これが交戦規定の考え方です。

　しかし、自衛隊は違うのです。自衛隊は、〇〇はやっていい、××もやっていい、こう書いてあるのです。だから書いてないことはやってはいけないのです。今回のように気球と言う想定していない事象にスピーディーに対応できないのです。

　前線で大勢の自衛官が戦死するでしょう。法の未整備によって。解決策は唯一つ。自衛隊の部隊行動基準もネガティブリストにすればいいだけのことです。自衛官が無駄死にしないようにするのは「政治の責任」です、

交戦規定がネガティブリストでなければならない理由　2021年06月22日　酒楽独語

　交戦規定がネガティブリストでなければならない理由は、拙稿２０２１年６月２２日の記事をご参照いただきたいと思います。

　メジロです。酒楽はバードウォッチングが趣味の一つで、たまに写真を撮ります。昨日は、妻の美容院を待つ間、カメラをもって周辺を散策したのでした。そして、絶好の場所を発見して、しばし鳥を観察していたのです。すると予想通り小鳥が来訪しました。

　最新型ではありませんが、一眼レフ望遠で連射した一枚です。久しぶりにベストなショットで満足しています。でもホントは鶯だったらもっとベストだったんですけどね。春は近いですね♪

　間違えました。「連射」ではなく「連写」でした。許可なく鳥を撃ってはいけません♪何十年も小銃や拳銃を撃っていたので、つい連射になってしまうんですね、お許しください(#^.^#)