8月5日の記事「上皇陛下である」で、産経新聞を非難したが、今回は、質問をしたい。
それは、令和2年11月8日の産経新聞の二つの記事についてだ。
一つ目。1頁、産経抄。
「秋篠宮殿下の愛車は黄色のフォルクスワーゲンだった」で始まる記事。
二つ目。立皇嗣の礼に関する記事。
四枚の写真。左から秋篠宮さま、天皇陛下、上皇さま、昭和天皇の写真が掲示され、左のような説明がついている。
これが何を意味するかは、慧眼なる読者諸兄の皆様は、すぐにお気づきになられたものと思う。そう、皇族に対する敬称だ。8月5日の産経抄では、
「上皇さまが譲位の意向を示された際、参考にすべき先行例の一つとなったのが、スペイン王室である」。
という表現になっている。
まず、8月5日の産経抄では、「上皇さま」、11月8日の産経抄では、「秋篠宮殿下」となっていて、同じ産経抄であるにもかかわらず、かたや、「さま」という一般的な敬称、11月8日は、同じ産経抄が「殿下」という皇族への正式な敬称を使用している。
次に、11月8日の産経抄では「秋篠宮殿下」という敬称を使い、同じ日付の後の頁の立皇嗣の礼の記事では「秋篠宮さま」という、一般的な敬称を使用している。
同じ産経新聞だが、産経抄の執筆者は、一人ではないのか?たぶんそうなのだろう。だが、署名記事ではないからといって、別々の執筆者が、敬称に関して異なる見識を有していると、しかも、同じコラムでそのようなことがあっていいのか?産経新聞には、記事の校正をする部署は無いのか?誤字・脱字だけではなく、産経抄というからには、社説と同じくらいの重要な記事であろう。それが、あろうことか、片や殿下と言い、片や「さま」でいいのか?当然「殿下」で統一すべきと言うのが、小生の意見である。
つぎに、11月8日の異なる頁で、片や「秋篠宮殿下」であり、片や「秋篠宮さま」だ。これをどう説明するのだ。11月8日については、産経抄に軍配を上げる。だが、そういう問題ではあるまい。
一つ、同じ日の異なる記事で、皇族に対する敬称が異なっている、と言う新聞社としての文章校正のミス、または、社内意見の不統一、そして、それを看過してしまった社内規律の緩み、これらがこの失敗の背景にあると推測される産経新聞の病巣だ。
二つ目、産経抄で、皇族に対する表現が、結果として異なっているが、当コラムを何人かで執筆している問題がある。これを予防するためには、執筆陣の不断のコミュニケーションと、相互に執筆記事を確認する行為が必要となるはずだが、それを怠っていることが白日の下に晒された。
予防するためには、別法もある。執筆者を1名専任とする。もう一つ、産経抄を署名記事にする。この方法なら、少々意見が異なっても読者は理解するだろう。だが、同じ社内で、皇族への敬称が異なるという問題の本質は依然として解消されない。
更に追加で不満を述べる。小生は、8月5日の記事をアップして速やかに、産経新聞に対し、読者として質問させていただいた。要約すると、「何故、皇族に対し、正式な敬称を用いないのか?ご教示いただきたい」というものである。だが、質問は無視され、未だに回答は無い。
ところで、これら皇族の敬称に関して、焦点を絞って産経新聞の失敗を非難しているわけだが、小生は、産経新聞が嫌いな訳ではない。寧ろ、日本で唯一のクオリティーペーパーであると思うし、尊敬もしている。批判するに足る新聞だからだ。朝日や毎日新聞を批判しても致し方あるまい。彼らは、論評にすら値しない。そもそもほとんど読むに値しないし、読んでいない。だから、論評できないし、する必要性も感じない。読むだけ時間の無駄だし、気分が悪くなるからだ。
ああ、朝日新聞にもあった。朝日新聞に過ぎたるものが二つあり、名人戦とののちゃんだ。さすがに朝日新聞だ。歴史的に最も格の高いタイトルが名人戦だ。四コマ漫画もスパイスが効いて、面白い。特におばあさんが絶品だ。この二つは、朝日新聞の宝であろう。後は、読むに値しない。
表題に戻る。産経新聞の質の低下が心配である。同じ日付の紙面にダブルスタンダードが露呈しているぞ。上皇陛下、秋篠宮皇嗣殿下に対する不敬罪で告発するぞ。せめて、小生の質問に答えたまえ、産経新聞!
一つ忘れていた。産経新聞には、一週間に一度「皇室ウィークリー」という記事があり、1週間の皇室の動静について伝えてくれている。非常にありがたい。しかし、ここにも同じ問題がある。皇室ウィークリーも「さま」なのだ。敬称を使え!
それは、令和2年11月8日の産経新聞の二つの記事についてだ。
一つ目。1頁、産経抄。
「秋篠宮殿下の愛車は黄色のフォルクスワーゲンだった」で始まる記事。
二つ目。立皇嗣の礼に関する記事。
四枚の写真。左から秋篠宮さま、天皇陛下、上皇さま、昭和天皇の写真が掲示され、左のような説明がついている。
これが何を意味するかは、慧眼なる読者諸兄の皆様は、すぐにお気づきになられたものと思う。そう、皇族に対する敬称だ。8月5日の産経抄では、
「上皇さまが譲位の意向を示された際、参考にすべき先行例の一つとなったのが、スペイン王室である」。
という表現になっている。
まず、8月5日の産経抄では、「上皇さま」、11月8日の産経抄では、「秋篠宮殿下」となっていて、同じ産経抄であるにもかかわらず、かたや、「さま」という一般的な敬称、11月8日は、同じ産経抄が「殿下」という皇族への正式な敬称を使用している。
次に、11月8日の産経抄では「秋篠宮殿下」という敬称を使い、同じ日付の後の頁の立皇嗣の礼の記事では「秋篠宮さま」という、一般的な敬称を使用している。
同じ産経新聞だが、産経抄の執筆者は、一人ではないのか?たぶんそうなのだろう。だが、署名記事ではないからといって、別々の執筆者が、敬称に関して異なる見識を有していると、しかも、同じコラムでそのようなことがあっていいのか?産経新聞には、記事の校正をする部署は無いのか?誤字・脱字だけではなく、産経抄というからには、社説と同じくらいの重要な記事であろう。それが、あろうことか、片や殿下と言い、片や「さま」でいいのか?当然「殿下」で統一すべきと言うのが、小生の意見である。
つぎに、11月8日の異なる頁で、片や「秋篠宮殿下」であり、片や「秋篠宮さま」だ。これをどう説明するのだ。11月8日については、産経抄に軍配を上げる。だが、そういう問題ではあるまい。
一つ、同じ日の異なる記事で、皇族に対する敬称が異なっている、と言う新聞社としての文章校正のミス、または、社内意見の不統一、そして、それを看過してしまった社内規律の緩み、これらがこの失敗の背景にあると推測される産経新聞の病巣だ。
二つ目、産経抄で、皇族に対する表現が、結果として異なっているが、当コラムを何人かで執筆している問題がある。これを予防するためには、執筆陣の不断のコミュニケーションと、相互に執筆記事を確認する行為が必要となるはずだが、それを怠っていることが白日の下に晒された。
予防するためには、別法もある。執筆者を1名専任とする。もう一つ、産経抄を署名記事にする。この方法なら、少々意見が異なっても読者は理解するだろう。だが、同じ社内で、皇族への敬称が異なるという問題の本質は依然として解消されない。
更に追加で不満を述べる。小生は、8月5日の記事をアップして速やかに、産経新聞に対し、読者として質問させていただいた。要約すると、「何故、皇族に対し、正式な敬称を用いないのか?ご教示いただきたい」というものである。だが、質問は無視され、未だに回答は無い。
ところで、これら皇族の敬称に関して、焦点を絞って産経新聞の失敗を非難しているわけだが、小生は、産経新聞が嫌いな訳ではない。寧ろ、日本で唯一のクオリティーペーパーであると思うし、尊敬もしている。批判するに足る新聞だからだ。朝日や毎日新聞を批判しても致し方あるまい。彼らは、論評にすら値しない。そもそもほとんど読むに値しないし、読んでいない。だから、論評できないし、する必要性も感じない。読むだけ時間の無駄だし、気分が悪くなるからだ。
ああ、朝日新聞にもあった。朝日新聞に過ぎたるものが二つあり、名人戦とののちゃんだ。さすがに朝日新聞だ。歴史的に最も格の高いタイトルが名人戦だ。四コマ漫画もスパイスが効いて、面白い。特におばあさんが絶品だ。この二つは、朝日新聞の宝であろう。後は、読むに値しない。
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一つ忘れていた。産経新聞には、一週間に一度「皇室ウィークリー」という記事があり、1週間の皇室の動静について伝えてくれている。非常にありがたい。しかし、ここにも同じ問題がある。皇室ウィークリーも「さま」なのだ。敬称を使え!
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