米大統領補佐官 日韓首脳会談は「飛躍的な進展」と歓迎 2023/3/28 産経ニュース
【ワシントン=坂本一之】サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は27日、秋葉剛男国家安全保障局長と電話会談し、日韓首脳が16日の会談で両国の関係正常化で一致したことを歓迎し「日韓関係の飛躍的な進展」だと述べた。(中略)両氏はインド太平洋地域で多国間協力を強化する重要性を確認し、「確かな同盟」における抑止力の維持で一致した。
3月28日付、産経ニュースの記事です。小さな記事だったので、あまり反響は無かったものと思います。しかし、この記事は、今般の日韓関係改善の背景について、余すところなく語っています。
結局、アメリカの拡大抑止と、日米、米韓同盟の存在こそ、日本と韓国の存立基盤なのですから、アメリカが日韓改善を望むのは当然で、歓迎するのも当然です。対中国、対北朝鮮政策を推し進めるためには、日米韓の戦略的連携は必須だからです。そして、伊政権が現実的政策に舵を切ったことで、当面、日米韓3か国の間接同盟が成立し、対中国、対北朝鮮戦略の形が整ったことになります。
日本が日韓関係改善を必ずしも望んでいないのをアメリカはよく承知していると思います。日韓の複雑な歴史と国益の衝突についてもよく理解しているものと思います。よく、アメリカは自国の都合だけで、関係国間の利害などには無関心だという言説を聞くことがありますが、そんなことはないでしょう。そういう態度では、覇権を維持することはできません。関係国の利害の調整こそ、本来覇権を維持する強力な武器なのですから。
トランプ政権下で、イスラエルと中東諸国間の関係改善が、一部ではありますが進展しました。こうした地道な外交交渉が、アメリカと同盟国の国益を増進する決め手になるのです。(そういう意味では、バイデン政権は無能です)従って、本来アメリカは、日韓の関係改善のため、さらに踏み込んだ交渉を持つべきなのです。しかし、客観情勢はそれを許さないため、当面、日韓の「手打ち」を両国に求めたものと思います。
アメリカが間に入った「手打ち」を拒否すれば、日本は留飲を下げることができますが、対中国、対北朝鮮対策と言う最も重要な国益を失うことになるでしょう。だから、政府は手打ちして、日韓関係改善に同意したのです。酒楽はそう思います。この小さな記事は、国家安全保障担当補佐官サリバン氏がコメントし、日本と韓国に配慮したのだ、と解釈すべきなのです。
従って酒楽は、今回の日韓関係改善に至る様々な動きに対し、不満はあるものの、大きな国益のため、やむを得ざる仕儀だと思うわけです。
捕捉:国家安全保障問題担当大統領補佐官は、政権のキーパーソンです。パウエル元国務長官も、かつてレーガン政権時代、国家安全保障問題担当補佐官を務めています。そういうポストなのです。サリバン補佐官の発言は日本にとっても極めて重要なコメントだと理解すべきです。
更に捕捉;とは言いつつ、「心が痛む思いだ」という岸田さんの発言は余計でした。岸田さんの人の好さが出ていて、酒楽は岸田さんの人物そのものには好感を抱いているのですが、言わずもがなでしょう。岸田さんには、今回の関係改善の更にその先、日本の国益のため、いずれ竹島を奪い返し、返す刀で、慰安婦・徴用工の嘘を暴き、悪を挫く、ための深謀遠慮こそ求められるべきだと思います。それが少々残念です。
【ワシントン=坂本一之】サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は27日、秋葉剛男国家安全保障局長と電話会談し、日韓首脳が16日の会談で両国の関係正常化で一致したことを歓迎し「日韓関係の飛躍的な進展」だと述べた。(中略)両氏はインド太平洋地域で多国間協力を強化する重要性を確認し、「確かな同盟」における抑止力の維持で一致した。
3月28日付、産経ニュースの記事です。小さな記事だったので、あまり反響は無かったものと思います。しかし、この記事は、今般の日韓関係改善の背景について、余すところなく語っています。
結局、アメリカの拡大抑止と、日米、米韓同盟の存在こそ、日本と韓国の存立基盤なのですから、アメリカが日韓改善を望むのは当然で、歓迎するのも当然です。対中国、対北朝鮮政策を推し進めるためには、日米韓の戦略的連携は必須だからです。そして、伊政権が現実的政策に舵を切ったことで、当面、日米韓3か国の間接同盟が成立し、対中国、対北朝鮮戦略の形が整ったことになります。
日本が日韓関係改善を必ずしも望んでいないのをアメリカはよく承知していると思います。日韓の複雑な歴史と国益の衝突についてもよく理解しているものと思います。よく、アメリカは自国の都合だけで、関係国間の利害などには無関心だという言説を聞くことがありますが、そんなことはないでしょう。そういう態度では、覇権を維持することはできません。関係国の利害の調整こそ、本来覇権を維持する強力な武器なのですから。
トランプ政権下で、イスラエルと中東諸国間の関係改善が、一部ではありますが進展しました。こうした地道な外交交渉が、アメリカと同盟国の国益を増進する決め手になるのです。(そういう意味では、バイデン政権は無能です)従って、本来アメリカは、日韓の関係改善のため、さらに踏み込んだ交渉を持つべきなのです。しかし、客観情勢はそれを許さないため、当面、日韓の「手打ち」を両国に求めたものと思います。
アメリカが間に入った「手打ち」を拒否すれば、日本は留飲を下げることができますが、対中国、対北朝鮮対策と言う最も重要な国益を失うことになるでしょう。だから、政府は手打ちして、日韓関係改善に同意したのです。酒楽はそう思います。この小さな記事は、国家安全保障担当補佐官サリバン氏がコメントし、日本と韓国に配慮したのだ、と解釈すべきなのです。
従って酒楽は、今回の日韓関係改善に至る様々な動きに対し、不満はあるものの、大きな国益のため、やむを得ざる仕儀だと思うわけです。
捕捉:国家安全保障問題担当大統領補佐官は、政権のキーパーソンです。パウエル元国務長官も、かつてレーガン政権時代、国家安全保障問題担当補佐官を務めています。そういうポストなのです。サリバン補佐官の発言は日本にとっても極めて重要なコメントだと理解すべきです。
更に捕捉;とは言いつつ、「心が痛む思いだ」という岸田さんの発言は余計でした。岸田さんの人の好さが出ていて、酒楽は岸田さんの人物そのものには好感を抱いているのですが、言わずもがなでしょう。岸田さんには、今回の関係改善の更にその先、日本の国益のため、いずれ竹島を奪い返し、返す刀で、慰安婦・徴用工の嘘を暴き、悪を挫く、ための深謀遠慮こそ求められるべきだと思います。それが少々残念です。
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