国鉄を民営化していなければこうなっていた

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2023年

05月

29日 05:00

韓国

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国鉄を民営化していなければこうなっていた

21世紀にこんなおんぼろが…外国人が韓国の列車を見て驚き＝韓国ネット「車内も深刻」「何の問題が？」　Record Korea 2023年5月11日(木)

　かつて日本国有鉄道（国鉄）は日本経済の原動力でした。しかし、道路交通網の発達、モータリゼーションの隆盛を受け、人流も物流も車にとって代わられ、衰退の道を辿ったのでした。

　そういう意味では、国鉄の分割民営化はいい施策だったと思います。ただ、ものごとに光と影があるように、民営化にも負の側面がありました。民営化によって、赤字路線は順次廃止され、第3セクター運営になったり、バス路線に切り替えられたりして現在に至っています。

　しかし、路線の廃止は過疎化に拍車をかけました。地方での就職の機会が奪われ、若者は都会を目指し、その流れは今も変わりません。最近でも各ＪＲに残る赤字路線の採算性の悪化が話題になったばかりです。

　では、国鉄の方がよかったのか言えば、そんなことはないと思います。我田引水ではなく、我田引鉄と揶揄されるほど、鉄道路線建設は選挙に当選するための強力なツールだったのです。そのため、採算性を度外視した新規路線が建設され、それが国鉄の赤字を増大させた大きな原因でした。それはつまり、行き過ぎた民主主義、利益誘導型民主主義と汚職の温床となったのでした。それを断ち切るためにも分割民営化は避けて通ることはできなかった、と酒楽は思います。

　さて、引用した記事はお隣韓国の鉄道に関するものです。Korailって何？と思って検索すると、韓国鉄道公社だそうです。民営化ではなく、公社化したのですね、韓国は。

韓国鉄道公社（Wikipedia）

　記事に掲載されている車両をご覧ください。なかなかお目にかかることのない車両です♪記事では、ネット民のいろいろな意見が掲載されています。無駄遣いしなくていい、と言う意見は、国鉄が民営化されていなかったら、日本人も同じような発言をしていたかもしれないな、思いつつ読みました。いずれにしても、国有と言う制度は、どうしても無責任体制になり、選挙の利益誘導の餌になり、結果として、赤字を垂れ流す存在にならざるを得ないのだなと改めて思った次第です。でもあれですね、韓国は今でも鉄道公社なんですね、驚きました。塗装の剝げた車両にも♪