LGBT法案「時間を切るのは筋が違う」と自民・萩生田政調会長 2023/4/26 産経ニュース
自民政審、LGBT法案了承 萩生田氏「国会審議通じ懸念にこたえる」 2023/5/16 産経ニュース
LGBT法案 自民、総務会で了承 遠藤氏「全会一致」 2023/5/16 産経ニュース
午前に引き続き、LGBTについて主張したいと思います。
山本七平の「空気の研究」は、名著だ。今回のLGBT法案を巡る自民党を見ていると、まさに「空気」に流されている自民党だ。萩生田政調会長は、時間を切るのは筋が違う、と正論を述べたにも関わらず、手のひらを返して「国会審議通じ懸念に応える」と応じた。
自民党総務会は、全会一致が原則なので驚くには値しないが、全会一致とは、反対派が、議論が出尽くしたのち、それでも反対なので議場を出る、ことで成立する。全会一致とは、反対派が決議をボイコットすることで成立するのだ。これは自民党の伝統です。従って、全会一致と言っても全員が賛成しているわけではありません。
しかし、産経が知らないのか、実際そうなのかは不明だが「全会一致」で決議されたと産経は伝えている。ホントか?もしそうなら、党執行部の独走で決まりきったコースを見せただけの茶番だろう。
戦前の日独伊三国同盟は、大東亜戦争に突き進む導火線になった。このとき、世論は「汽車に乗り遅れるな」というものだった。今回のLGBT法案の状況は、それに酷似している。サミット国の中で、LGBT関連の法が整備されていないのは日本だけだ、サミット前に成立させないと恥をかく、というのが自民党内の実態だろう。部会で、自民幹部が過半数の反対派を抑えて部会長に一任する経緯を見ると、幹事長以下の自民執行部が、部会の審議とは別に既に「決心」していたことを示している。
つまり、部会での審議は茶番であり、早く議論を締めくくり、幹部に一任する予定だったのだ。決めたのは、おそらく岸田と茂木だろう。萩生田は、火中の栗を拾う勇気を持たなかったのだ。大勢に流された行為は、無責任極まりない。せめて、前言を撤回することなく、サミット前に議論を打ち切るようなことをせずに、正論を貫き通してほしかったと思うのは、酒楽だけではあるまい。
全員が、サミットという「世界」に恐れをなして、本質的な議論を避け、空気に流された結果が今回の自民党の学芸会の顛末だろう。おそらく、後世の歴史家は、LGBT法案成立の経緯を批判的に記述するに違いない。岸田総理をはじめとして、本質的な議論を避け、サミットと言う期限と、世界に対する日本の恥をさらしたくない、という観念だけで悪法を成立させたと。
誰かが正論を主張し、全員の目が醒めることが望ましかったのだが、最後の砦、自民党政調会長までが転んだのでは、救いようがないな。萩生田は、安倍派を受け継いだとしても、保守派としての期待は持てないだろう。新藤といい、萩生田と言い、自民党保守派は壊滅したようだ。高市の存在感は無かった。
次の選挙で、保守派有権者は、自民党を見限るかもしれないな。悪夢の民主党政権が再来しないと、自民党は覚醒しないのか。それでは過去と何も変わらないではないか。目を覚ませ。泉下で安倍さんが嘆いているぞ。
自民政審、LGBT法案了承 萩生田氏「国会審議通じ懸念にこたえる」 2023/5/16 産経ニュース
LGBT法案 自民、総務会で了承 遠藤氏「全会一致」 2023/5/16 産経ニュース
午前に引き続き、LGBTについて主張したいと思います。
山本七平の「空気の研究」は、名著だ。今回のLGBT法案を巡る自民党を見ていると、まさに「空気」に流されている自民党だ。萩生田政調会長は、時間を切るのは筋が違う、と正論を述べたにも関わらず、手のひらを返して「国会審議通じ懸念に応える」と応じた。
自民党総務会は、全会一致が原則なので驚くには値しないが、全会一致とは、反対派が、議論が出尽くしたのち、それでも反対なので議場を出る、ことで成立する。全会一致とは、反対派が決議をボイコットすることで成立するのだ。これは自民党の伝統です。従って、全会一致と言っても全員が賛成しているわけではありません。
しかし、産経が知らないのか、実際そうなのかは不明だが「全会一致」で決議されたと産経は伝えている。ホントか?もしそうなら、党執行部の独走で決まりきったコースを見せただけの茶番だろう。
戦前の日独伊三国同盟は、大東亜戦争に突き進む導火線になった。このとき、世論は「汽車に乗り遅れるな」というものだった。今回のLGBT法案の状況は、それに酷似している。サミット国の中で、LGBT関連の法が整備されていないのは日本だけだ、サミット前に成立させないと恥をかく、というのが自民党内の実態だろう。部会で、自民幹部が過半数の反対派を抑えて部会長に一任する経緯を見ると、幹事長以下の自民執行部が、部会の審議とは別に既に「決心」していたことを示している。
つまり、部会での審議は茶番であり、早く議論を締めくくり、幹部に一任する予定だったのだ。決めたのは、おそらく岸田と茂木だろう。萩生田は、火中の栗を拾う勇気を持たなかったのだ。大勢に流された行為は、無責任極まりない。せめて、前言を撤回することなく、サミット前に議論を打ち切るようなことをせずに、正論を貫き通してほしかったと思うのは、酒楽だけではあるまい。
全員が、サミットという「世界」に恐れをなして、本質的な議論を避け、空気に流された結果が今回の自民党の学芸会の顛末だろう。おそらく、後世の歴史家は、LGBT法案成立の経緯を批判的に記述するに違いない。岸田総理をはじめとして、本質的な議論を避け、サミットと言う期限と、世界に対する日本の恥をさらしたくない、という観念だけで悪法を成立させたと。
誰かが正論を主張し、全員の目が醒めることが望ましかったのだが、最後の砦、自民党政調会長までが転んだのでは、救いようがないな。萩生田は、安倍派を受け継いだとしても、保守派としての期待は持てないだろう。新藤といい、萩生田と言い、自民党保守派は壊滅したようだ。高市の存在感は無かった。
次の選挙で、保守派有権者は、自民党を見限るかもしれないな。悪夢の民主党政権が再来しないと、自民党は覚醒しないのか。それでは過去と何も変わらないではないか。目を覚ませ。泉下で安倍さんが嘆いているぞ。
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