日本の解き方 インド経済が中国を上回る日 民主主義の優勢で戦争確率は低下 安倍元首相が予見「自由で開かれたインド太平洋」の時代に 2023.4/26 ZAKZAK
インドの熱波は経済・開発目標に脅威、対策加速必要=リポート 2023年4月20日 ロイター
中国、国防費を前年比7.2%増の30兆円に 外部の脅威が「エスカレート」と 2023年3月6日 BBC
最初の記事は、ZAKZAKに掲載された高橋洋一氏の論考です。相変わらず論理的で説得力のある論考です。この記事のポイントは、独裁国は、一人当たりGDPが1万ドルくらいで頭打ちになる。その理由は、経済は分権的である民主主義に親和性があり、独裁国である中国は、現状のGDP以上の経済成長は難しく、人口減に伴い、GDPも減少するだろうとしています。
逆にインドは、民主主義国家であり、GDPは今後とも増大し、いずれ、米国をも上回る経済規模になる可能性があると主張されています。そして、自由で開かれたインド太平洋構想を推進した安倍元首相の慧眼を称賛されているのです。
中国にはもう一つ問題があります。それは野放図な軍備拡張です。軍事費は、国家の経済力に見合ったものである必要があります。軍事費は、経済力の裏付けが必要だからです。経済力以上の軍備は、国家を破産させます。ポール・ケネディは「大国の興亡」でその付近の歴史的分析を行い、過度な軍備拡張が国家を亡ぼすという説得力のある論考を行っています。酒楽も同意します。
BBCの分析によれば、中国は相変わらず軍備の拡張に余念がなく、毎年、5%以上の予算の増加を行っています。しかし、高橋氏の分析によれば、中国の経済成長は頭打ちになる可能性が高いと言っているのです。このまま軍事費を増大させれば、中国の財政は破綻するのではないかと酒楽は思います。かつてのソ連同様、過度な軍備拡張競争に巻き込まれ、国家が破綻するのではないかと酒楽は思います。
しかし、インドにも問題がないわけではありません。それは地球温暖化の影響で、インドは熱波によって、経済成長が阻害されると酒楽は思います。年間何千人も熱波で死亡しているようですが、このまま地球温暖化が進めば、インドは温暖化に対応するため、莫大な予算の出費を強いられるのではないかと思います。それどころか、予算をかけても熱波から逃れることはできず、灼熱地獄がインドを覆い、経済成長どころではなくなるでしょう。
インドと中国、一見どちらも順風満帆、経済成長と軍事力を増大させ、世界の超大国になる可能性がありますが、その裏には、経済成長を阻害する根本的な問題を抱えていると言っていいでしょう。
高橋氏の論考を信用するならば、経済が頭打ちになる中国はいずれ没落する運命にあると思いますが、その前に力による現状変更を試みる可能性があるので厄介です。そして、我が国を内部から崩壊させようと狙っていることも確かですから、一筋縄ではいきません。独裁国家は、経済が破綻する局面が一番危険なのです。備えを怠るわけにはいかないでしょう。
インドの熱波は経済・開発目標に脅威、対策加速必要=リポート 2023年4月20日 ロイター
中国、国防費を前年比7.2%増の30兆円に 外部の脅威が「エスカレート」と 2023年3月6日 BBC
最初の記事は、ZAKZAKに掲載された高橋洋一氏の論考です。相変わらず論理的で説得力のある論考です。この記事のポイントは、独裁国は、一人当たりGDPが1万ドルくらいで頭打ちになる。その理由は、経済は分権的である民主主義に親和性があり、独裁国である中国は、現状のGDP以上の経済成長は難しく、人口減に伴い、GDPも減少するだろうとしています。
逆にインドは、民主主義国家であり、GDPは今後とも増大し、いずれ、米国をも上回る経済規模になる可能性があると主張されています。そして、自由で開かれたインド太平洋構想を推進した安倍元首相の慧眼を称賛されているのです。
中国にはもう一つ問題があります。それは野放図な軍備拡張です。軍事費は、国家の経済力に見合ったものである必要があります。軍事費は、経済力の裏付けが必要だからです。経済力以上の軍備は、国家を破産させます。ポール・ケネディは「大国の興亡」でその付近の歴史的分析を行い、過度な軍備拡張が国家を亡ぼすという説得力のある論考を行っています。酒楽も同意します。
BBCの分析によれば、中国は相変わらず軍備の拡張に余念がなく、毎年、5%以上の予算の増加を行っています。しかし、高橋氏の分析によれば、中国の経済成長は頭打ちになる可能性が高いと言っているのです。このまま軍事費を増大させれば、中国の財政は破綻するのではないかと酒楽は思います。かつてのソ連同様、過度な軍備拡張競争に巻き込まれ、国家が破綻するのではないかと酒楽は思います。
しかし、インドにも問題がないわけではありません。それは地球温暖化の影響で、インドは熱波によって、経済成長が阻害されると酒楽は思います。年間何千人も熱波で死亡しているようですが、このまま地球温暖化が進めば、インドは温暖化に対応するため、莫大な予算の出費を強いられるのではないかと思います。それどころか、予算をかけても熱波から逃れることはできず、灼熱地獄がインドを覆い、経済成長どころではなくなるでしょう。
インドと中国、一見どちらも順風満帆、経済成長と軍事力を増大させ、世界の超大国になる可能性がありますが、その裏には、経済成長を阻害する根本的な問題を抱えていると言っていいでしょう。
高橋氏の論考を信用するならば、経済が頭打ちになる中国はいずれ没落する運命にあると思いますが、その前に力による現状変更を試みる可能性があるので厄介です。そして、我が国を内部から崩壊させようと狙っていることも確かですから、一筋縄ではいきません。独裁国家は、経済が破綻する局面が一番危険なのです。備えを怠るわけにはいかないでしょう。
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