中国初の国産空母「山東」の屈辱…米国に誇示する訓練で実力差が浮き彫りに 2023/05/29 朝鮮日報
■出撃回数は米空母の6分の1
■「ロナルド・レーガン」は、艦載機の最大発艦重量が45トン、山東の艦載機の最大発艦重量は28トンほどです。燃料や武装が減ると作戦半径は短くなり、戦闘力も低下します。
■山東が自艦の燃料で航行できる期間は15日、米国の原子力空母は、理論的には数年間、燃料補給なしで航行できます
この記事を書いているのが朝鮮日報だというのが興味深いですね。韓国のメディアも日本に関しては狂乱状態になりますが、中国に関する記事については、結構冷静な態度で分析しています。この差は何なのでしょうね?日本と聞いただけで発狂する?
冗談はさておき、朝鮮日報の分析は妥当です。酒楽がこれまで言及してきた中国空母の弱点を見事に抉っています。中国は反論の余地なしでしょう。
艦載機の発艦重量の差、出撃回数の差は、米国空母が圧倒的に中国を凌駕していることを示しています。朝鮮日報は、小学生と大学生と表現していますが、どうでしょう?この記事には、個々の戦闘機の性能や早期警戒機、護衛する潜水艦の性能などには触れていません。これらを加味すれば、米空母機動部隊の鎧袖一触と言っていいでしょう。相手になりません。
しかし、記事から引用した3点目は気を付けなければなりません。それは、日本自衛隊空母も同じ弱点を抱えているからです。しかも護衛潜水艦も通常動力なので、空母同様、作戦に充当できる期間には限りがあると言うことです。中国を笑ってばかりはいられません。ただ日本空母に搭載されている艦載機は、F-35Bなので、搭載量やステルス能力で、人民解放軍を凌駕すると思われるので、その点は安心です。
総じて人民解放軍空母は実用にはほど遠い能力と言っていいでしょう。ただし、この記事のもう一つの重要な点は、中国の地の利に触れている点です。
近海では中国の空母が米国に一方的にやられることはないと主張しています。陸上基地から発進する早期警戒機の支援を受けることができ、「空母キラー」ミサイルまで動員すれば、十分に米空母機動部隊をけん制する役割を果たせるのです。
この部分ですね。朝鮮日報の言うとおりです。中国の接近阻止戦略A2ADは、空母キラーミサイルを使って、米空母の接近を阻止する戦略を採用しており、数字通りの性能ならば、米軍も安易に射程内に空母を進出させるのは難しいかもしれません。
問題はここでも日本空母です。いったいどこまでが中国の近海、なのかについて定義があるわけではないので、自衛隊の分析、戦い方によって、人民解放軍にどこまで接近するのかが決まり、それによって、人民解放軍の台湾解放戦略も影響を受けるのです。
日米と、中国はそれぞれ自軍の優位性をアピールしていますが、これまでの中国の報道を見ている限り、当面、日米海軍・空母機動部隊が圧倒的に有利なのは間違いないと思います。油断さえしなければ、人民解放軍が大兵力を台湾に上陸させるのは至難の業だと思います。もちろん、日米も無傷では済まないでしょうが。
日本空母機動部隊と、支援戦力が構想通りの戦力を発揮するまでには、まだ多少の期間を必要とするでしょう。そして、記事にあるとおり、人民解放軍もいまだ戦力の頂点に立っているわけではないので、若干の期間の余裕がありそうです。日中双方とも、時間との戦いになりそうです。お金で時間を買えるなら、買った方が結果的には安い買いもになるのは、古今東西変わらない事実なのです。予算を惜しんではなりません。
■出撃回数は米空母の6分の1
■「ロナルド・レーガン」は、艦載機の最大発艦重量が45トン、山東の艦載機の最大発艦重量は28トンほどです。燃料や武装が減ると作戦半径は短くなり、戦闘力も低下します。
■山東が自艦の燃料で航行できる期間は15日、米国の原子力空母は、理論的には数年間、燃料補給なしで航行できます
この記事を書いているのが朝鮮日報だというのが興味深いですね。韓国のメディアも日本に関しては狂乱状態になりますが、中国に関する記事については、結構冷静な態度で分析しています。この差は何なのでしょうね?日本と聞いただけで発狂する?
冗談はさておき、朝鮮日報の分析は妥当です。酒楽がこれまで言及してきた中国空母の弱点を見事に抉っています。中国は反論の余地なしでしょう。
艦載機の発艦重量の差、出撃回数の差は、米国空母が圧倒的に中国を凌駕していることを示しています。朝鮮日報は、小学生と大学生と表現していますが、どうでしょう?この記事には、個々の戦闘機の性能や早期警戒機、護衛する潜水艦の性能などには触れていません。これらを加味すれば、米空母機動部隊の鎧袖一触と言っていいでしょう。相手になりません。
しかし、記事から引用した3点目は気を付けなければなりません。それは、日本自衛隊空母も同じ弱点を抱えているからです。しかも護衛潜水艦も通常動力なので、空母同様、作戦に充当できる期間には限りがあると言うことです。中国を笑ってばかりはいられません。ただ日本空母に搭載されている艦載機は、F-35Bなので、搭載量やステルス能力で、人民解放軍を凌駕すると思われるので、その点は安心です。
総じて人民解放軍空母は実用にはほど遠い能力と言っていいでしょう。ただし、この記事のもう一つの重要な点は、中国の地の利に触れている点です。
近海では中国の空母が米国に一方的にやられることはないと主張しています。陸上基地から発進する早期警戒機の支援を受けることができ、「空母キラー」ミサイルまで動員すれば、十分に米空母機動部隊をけん制する役割を果たせるのです。
この部分ですね。朝鮮日報の言うとおりです。中国の接近阻止戦略A2ADは、空母キラーミサイルを使って、米空母の接近を阻止する戦略を採用しており、数字通りの性能ならば、米軍も安易に射程内に空母を進出させるのは難しいかもしれません。
問題はここでも日本空母です。いったいどこまでが中国の近海、なのかについて定義があるわけではないので、自衛隊の分析、戦い方によって、人民解放軍にどこまで接近するのかが決まり、それによって、人民解放軍の台湾解放戦略も影響を受けるのです。
日米と、中国はそれぞれ自軍の優位性をアピールしていますが、これまでの中国の報道を見ている限り、当面、日米海軍・空母機動部隊が圧倒的に有利なのは間違いないと思います。油断さえしなければ、人民解放軍が大兵力を台湾に上陸させるのは至難の業だと思います。もちろん、日米も無傷では済まないでしょうが。
日本空母機動部隊と、支援戦力が構想通りの戦力を発揮するまでには、まだ多少の期間を必要とするでしょう。そして、記事にあるとおり、人民解放軍もいまだ戦力の頂点に立っているわけではないので、若干の期間の余裕がありそうです。日中双方とも、時間との戦いになりそうです。お金で時間を買えるなら、買った方が結果的には安い買いもになるのは、古今東西変わらない事実なのです。予算を惜しんではなりません。
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