自公党首会談、連立の維持を確認 2023/5/30 産経ニュース
自公連立政権(Wikipedia)
表題は、戦略戦術の常識を表しています。戦略とは、国家や軍の大きな政策、軍事戦略を意味します。戦術とは、主に師団以下の作戦・戦闘を意味します。中間段階としては、作戦があります。方面総監は作戦部隊指揮官です。
戦術を司る師団長以下は、与えられた戦力で与えられた目標を奪取したり、与えられた地域を防御したりするのです。方面総監や陸上総隊司令官は、多方面にわたる作戦を効率的に行い、所望の軍事的成果を得るため、それぞれの方面隊に勢力を増強し、あるいは、部隊を抜いて他方面隊に配属したりするのです。これが戦略です。
この部隊の再編成を誤ると、その作戦方面での勝利は覚束なくなります。当然ですね。なので、当該正面で戦闘に従事している師団以下の部隊は、どんなに頑張っても作戦地域内での総合的な勝利を得ることはできないと言うことなのです。失敗の原因は、当該方面に必要な戦力を充当しなかった総隊司令官、あるいは陸上幕僚長の責任になるのです。この二人は、陸上作戦の戦略を練る立場にあるのです。
長々と戦略・戦術について解説しました。そこで自公連立です。結論から申せば、自民党は戦略を誤っていると言うことです。自公連立政権のありようがよくないのです。選挙協力だけはやってはいけないことなのです。選挙は、自公がそれぞれ独立して行い、選挙後に政策協定を結んで連立政権を組むならいいのです。しかし、選挙協力はよくありません。事実上、自民党候補が、公明党の基礎票をあてにして選挙に臨む、と言うのが実態でしょう。
これの何がいけないのか?公明党の推薦を受けている自民党議員(候補)は、公明党に強いことが言えなくなっている、ということなのです。昨年、岡山選挙区の参議院議員小野田紀美氏が公明党の推薦を断り、それでも当選したことが大きな話題になりました。小野田氏は、これで議員活動における言論の自由を得たのです。
これは極めて重要な視点です。公明党の推薦を受けている自民党議員は、公明党の主張にノーを言うことはできないのです。つまり、公明党は、自民党議員を推薦することによって、自民党の政策を左右する力を持ったと言うことなのです。自民党は、公明党を切ることはできなくなっているのです。それをやれば、数多くの自民党議員が落選する可能性があるからです。実際に落選するかどうかはわかりませんが、推薦を受けている議員にとって、公明の推薦が亡くなるという事態は、失職を意味する可能性が高いのです。これでは、公明党の嫌がる政策を行えるはずがありません。
自民党は、公明党と選挙協力をすることによって、政策の自由を失っているのです。憲法を改正したい自民党、憲法を守りたい公明党。結果は、公明党の勝ちです。公明党は、選挙における推薦権と言う強力な武器をもって、自民党を篭絡してしまったのです。これが自民党をして、戦略の誤りと言わしめる原因なのです。言ってるのは酒楽だけですが。でもこれが自公連立政権の真実だと思います。
自民党は、選挙は選挙、連立政権は連立政権として、独自に戦えばよかったのです。それを選挙地盤が弱い党員のために、公明党の推薦を欲しがったばかりに、魂を売る結果になったのです。戦略の誤りを戦術で取り返すことはできないのです。
自民党が自民党でありたいならば、つまり保守政党として再生したいならば、公明党と決別する以外に道はないのです。自公決別と言うあるべき戦略に回帰しなければ、自民党に明日はないでしょう。
自公連立政権(Wikipedia)
表題は、戦略戦術の常識を表しています。戦略とは、国家や軍の大きな政策、軍事戦略を意味します。戦術とは、主に師団以下の作戦・戦闘を意味します。中間段階としては、作戦があります。方面総監は作戦部隊指揮官です。
戦術を司る師団長以下は、与えられた戦力で与えられた目標を奪取したり、与えられた地域を防御したりするのです。方面総監や陸上総隊司令官は、多方面にわたる作戦を効率的に行い、所望の軍事的成果を得るため、それぞれの方面隊に勢力を増強し、あるいは、部隊を抜いて他方面隊に配属したりするのです。これが戦略です。
この部隊の再編成を誤ると、その作戦方面での勝利は覚束なくなります。当然ですね。なので、当該正面で戦闘に従事している師団以下の部隊は、どんなに頑張っても作戦地域内での総合的な勝利を得ることはできないと言うことなのです。失敗の原因は、当該方面に必要な戦力を充当しなかった総隊司令官、あるいは陸上幕僚長の責任になるのです。この二人は、陸上作戦の戦略を練る立場にあるのです。
長々と戦略・戦術について解説しました。そこで自公連立です。結論から申せば、自民党は戦略を誤っていると言うことです。自公連立政権のありようがよくないのです。選挙協力だけはやってはいけないことなのです。選挙は、自公がそれぞれ独立して行い、選挙後に政策協定を結んで連立政権を組むならいいのです。しかし、選挙協力はよくありません。事実上、自民党候補が、公明党の基礎票をあてにして選挙に臨む、と言うのが実態でしょう。
これの何がいけないのか?公明党の推薦を受けている自民党議員(候補)は、公明党に強いことが言えなくなっている、ということなのです。昨年、岡山選挙区の参議院議員小野田紀美氏が公明党の推薦を断り、それでも当選したことが大きな話題になりました。小野田氏は、これで議員活動における言論の自由を得たのです。
これは極めて重要な視点です。公明党の推薦を受けている自民党議員は、公明党の主張にノーを言うことはできないのです。つまり、公明党は、自民党議員を推薦することによって、自民党の政策を左右する力を持ったと言うことなのです。自民党は、公明党を切ることはできなくなっているのです。それをやれば、数多くの自民党議員が落選する可能性があるからです。実際に落選するかどうかはわかりませんが、推薦を受けている議員にとって、公明の推薦が亡くなるという事態は、失職を意味する可能性が高いのです。これでは、公明党の嫌がる政策を行えるはずがありません。
自民党は、公明党と選挙協力をすることによって、政策の自由を失っているのです。憲法を改正したい自民党、憲法を守りたい公明党。結果は、公明党の勝ちです。公明党は、選挙における推薦権と言う強力な武器をもって、自民党を篭絡してしまったのです。これが自民党をして、戦略の誤りと言わしめる原因なのです。言ってるのは酒楽だけですが。でもこれが自公連立政権の真実だと思います。
自民党は、選挙は選挙、連立政権は連立政権として、独自に戦えばよかったのです。それを選挙地盤が弱い党員のために、公明党の推薦を欲しがったばかりに、魂を売る結果になったのです。戦略の誤りを戦術で取り返すことはできないのです。
自民党が自民党でありたいならば、つまり保守政党として再生したいならば、公明党と決別する以外に道はないのです。自公決別と言うあるべき戦略に回帰しなければ、自民党に明日はないでしょう。
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