【特集】一からわかるミサイル防衛 2012年03月12日 JIJI.com
湾岸戦争の際、サウジアラビアの米軍基地に配置された地対空ミサイル・パトリオット「PAC2」。パトリオットはミサイルに搭載されたレーダーと地上の追尾レーダーの情報を組み合わせ、目標を正確に狙う能力があるはずだったが、湾岸戦争では飛来した弾道ミサイルの25%程度しか撃墜できなかったとされる。
パトリオットPAC-3でキンジャール6発撃墜、キーウ防空戦闘 JSF軍事/生き物ライター 5/16(火) Yahooニュース
2023年5月16日午前3時30分頃(現地時間)、ウクライナのキーウで大規模な防空戦闘が発生しました。ウクライナ軍の防空部隊はロシア軍の発射したキンジャールを6発撃墜するなど、弾道ミサイル、巡航ミサイル、自爆ドローンを含む複合攻撃を全弾撃墜したと発表しています。
パトリオットミサイル(Wikipedia)
5月16日のYahooニュースによると、弾道ミサイル、巡航ミサイル、自爆ドローンを含む複合攻撃を全弾撃墜した、そうです。これって驚異的な戦果ですね。今まで聞いたことがありません。パトリオットは、湾岸戦争で表舞台に登場しました。それは、劣勢だったイラクが、スカッドミサイルをイスラエルに向けて発射したからです。湾岸戦争は、クウェートを一方的に侵略したイラクに対し、アメリカを先頭とする多国籍軍が戦いを挑んで発生したものです。
劣勢に立ったサダム・フセインは、イスラエルにミサイルを撃ち込むことによって、イスラエルの反撃を誘い、そのことによってイスラム圏の対イスラエル感情に訴えようとしたわけです。もし、イラクの攻撃にイスラエルが反撃し、イラクを攻撃するような事態になれば、湾岸戦争の様相は一変し、イラク対多国籍軍ではなく、イスラエル対イスラム諸国と言う中東戦争の構図が覆いかぶさるような事態が予想され、それは多国籍軍の盟主米国の戦略には一致しない事態だったのです。
そこで米国はイスラエルにパトリオットPAC2を配備し、イラクから飛来するスカッドミサイルを迎撃し、イスラエルが暴発しないように行動したのです。しかし、冒頭の記事にあるように、当時のパトリオットは、ミサイルを正確に撃ち落せるほどの性能を持っていませんでした。当時、テレビで湾岸戦争を見ていた酒楽は、実地に現代戦を研修したようなものでした。パトリオットとスカッドの攻防は、本当に凄いことだったのです。当時は。
そして、先日のようにすべてのミサイルを撃ち落とすほどの性能を持つに至ったのですね、パトリオットは。凄いと思います。パトリオットの当初の設計思想が相当優秀でないと、ここまでの性能向上はできないでしょうね。アメリカの凄さを改めて実感しました。ロシアの地対地、空対地ミサイルは、パトリオットの前には無力であることが証明されました。
中国は衝撃を受けているでしょう。今でこそ最新兵器を装備するようになった中国ですが、現在もロシア製兵器の劣化版コピーを使用しているからです。もちろん、中国が独力で製造した高性能兵器もあるのですが、実戦で使用されたことがあまりないので、その実力はベールに包まれたままです。
ただ、中国の兵器と言うのは、元がロシア製なので、その設計思想を受け継いでいるのは間違いありません。従って、現状、中国の装備する各種ミサイルは、ロシア製をわずかに凌ぐ程度であろうと思います。そしてそれは、中国が装備している兵器の中ではわずかな数であろうと思います。
現代戦における技術競争は日進月歩であり、30年以上もかけて、改善を続けたパトリオットPAC3は、現在、史上最強の防空兵器と言っていいでしょう。台湾侵攻を企図する中国人民解放軍にとって、不倶戴天の敵こそパトリオットPAC3なのです。日米同盟のありがたさをこれほど感じることはありませんね。
北ミサイルもPAC展開せず 想定外の強風か 2023/5/31 産経ニュース
パトリオットも万能ではないようです。先日北朝鮮のミサイル発射前に、沖縄に台風が襲来し、パトリオットはオンステージ出来なかったと産経が伝えています。それが、日本だけの、あるいは沖縄だけの問題なのか、パトリオット本来の問題なのについて、言及がないの不明ですが、天候の影響を受けるという事実は非常に問題がありますね。
対岸は、この事実をじっと観察しているでしょう。つまり台風が来るような状況では、日本の防空システムに穴が空いている可能性が高い、と判断していると思います。もちろん、台風が来ている状況で、戦闘機を進出させる方も非常にリスクが高いとは思いますが。でもミサイルは関係なく飛んでくると思います。やっぱりまずいです。いずれにしても台風で防空システムに穴が空くようでは危険です。自衛隊の対応を待ちたいと思います。
湾岸戦争の際、サウジアラビアの米軍基地に配置された地対空ミサイル・パトリオット「PAC2」。パトリオットはミサイルに搭載されたレーダーと地上の追尾レーダーの情報を組み合わせ、目標を正確に狙う能力があるはずだったが、湾岸戦争では飛来した弾道ミサイルの25%程度しか撃墜できなかったとされる。
パトリオットPAC-3でキンジャール6発撃墜、キーウ防空戦闘 JSF軍事/生き物ライター 5/16(火) Yahooニュース
2023年5月16日午前3時30分頃(現地時間)、ウクライナのキーウで大規模な防空戦闘が発生しました。ウクライナ軍の防空部隊はロシア軍の発射したキンジャールを6発撃墜するなど、弾道ミサイル、巡航ミサイル、自爆ドローンを含む複合攻撃を全弾撃墜したと発表しています。

5月16日のYahooニュースによると、弾道ミサイル、巡航ミサイル、自爆ドローンを含む複合攻撃を全弾撃墜した、そうです。これって驚異的な戦果ですね。今まで聞いたことがありません。パトリオットは、湾岸戦争で表舞台に登場しました。それは、劣勢だったイラクが、スカッドミサイルをイスラエルに向けて発射したからです。湾岸戦争は、クウェートを一方的に侵略したイラクに対し、アメリカを先頭とする多国籍軍が戦いを挑んで発生したものです。
劣勢に立ったサダム・フセインは、イスラエルにミサイルを撃ち込むことによって、イスラエルの反撃を誘い、そのことによってイスラム圏の対イスラエル感情に訴えようとしたわけです。もし、イラクの攻撃にイスラエルが反撃し、イラクを攻撃するような事態になれば、湾岸戦争の様相は一変し、イラク対多国籍軍ではなく、イスラエル対イスラム諸国と言う中東戦争の構図が覆いかぶさるような事態が予想され、それは多国籍軍の盟主米国の戦略には一致しない事態だったのです。
そこで米国はイスラエルにパトリオットPAC2を配備し、イラクから飛来するスカッドミサイルを迎撃し、イスラエルが暴発しないように行動したのです。しかし、冒頭の記事にあるように、当時のパトリオットは、ミサイルを正確に撃ち落せるほどの性能を持っていませんでした。当時、テレビで湾岸戦争を見ていた酒楽は、実地に現代戦を研修したようなものでした。パトリオットとスカッドの攻防は、本当に凄いことだったのです。当時は。
そして、先日のようにすべてのミサイルを撃ち落とすほどの性能を持つに至ったのですね、パトリオットは。凄いと思います。パトリオットの当初の設計思想が相当優秀でないと、ここまでの性能向上はできないでしょうね。アメリカの凄さを改めて実感しました。ロシアの地対地、空対地ミサイルは、パトリオットの前には無力であることが証明されました。
中国は衝撃を受けているでしょう。今でこそ最新兵器を装備するようになった中国ですが、現在もロシア製兵器の劣化版コピーを使用しているからです。もちろん、中国が独力で製造した高性能兵器もあるのですが、実戦で使用されたことがあまりないので、その実力はベールに包まれたままです。
ただ、中国の兵器と言うのは、元がロシア製なので、その設計思想を受け継いでいるのは間違いありません。従って、現状、中国の装備する各種ミサイルは、ロシア製をわずかに凌ぐ程度であろうと思います。そしてそれは、中国が装備している兵器の中ではわずかな数であろうと思います。
現代戦における技術競争は日進月歩であり、30年以上もかけて、改善を続けたパトリオットPAC3は、現在、史上最強の防空兵器と言っていいでしょう。台湾侵攻を企図する中国人民解放軍にとって、不倶戴天の敵こそパトリオットPAC3なのです。日米同盟のありがたさをこれほど感じることはありませんね。
北ミサイルもPAC展開せず 想定外の強風か 2023/5/31 産経ニュース
パトリオットも万能ではないようです。先日北朝鮮のミサイル発射前に、沖縄に台風が襲来し、パトリオットはオンステージ出来なかったと産経が伝えています。それが、日本だけの、あるいは沖縄だけの問題なのか、パトリオット本来の問題なのについて、言及がないの不明ですが、天候の影響を受けるという事実は非常に問題がありますね。
対岸は、この事実をじっと観察しているでしょう。つまり台風が来るような状況では、日本の防空システムに穴が空いている可能性が高い、と判断していると思います。もちろん、台風が来ている状況で、戦闘機を進出させる方も非常にリスクが高いとは思いますが。でもミサイルは関係なく飛んでくると思います。やっぱりまずいです。いずれにしても台風で防空システムに穴が空くようでは危険です。自衛隊の対応を待ちたいと思います。
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