自衛隊と米軍の共同軍事演習「キーンソード21」
キーンソード21が無事終了した。今回は、オペレーションではなく、日米共同訓練だ。それにしても、参加規模が大きい。陸海空合わせて3万7千人。艦艇20隻、航空機170機だ。
米軍広報によると、米軍側はロナルド・レーガン空母打撃群の護衛駆逐艦や、空母航空団(CVW)、USSアシュランド(LSD 48)、タスクフォース72司令部、第5空軍からあわせて100機以上の航空機が参加。海軍、空軍、陸軍、海兵隊の約9000人が加わる予定。カナダ海軍のHMCSウィニペグ(FFH 338)も参加する。
自衛隊は陸海空揃い踏み、統・連合作戦を中国の目の前で実施したということだ。統合作戦、連合作戦を同時に行うための指揮幕僚活動は複雑を極める。自衛隊の中だけでも大変なのに、米軍との共同なのだ。それを見事にやってのけた。中国の軍当局は、驚いているに違いない。
2011年、東日本大震災における自衛隊の10万人態勢での災害派遣を驚愕の目で見ていた。理由は統合作戦だということ、速やかに展開したことの2点だ。つまり、自衛隊の統合作戦能力と初動対処能力に驚いたということだ。逆に言えば、当時、人民解放軍には、それを行えるだけの練度にはなかったということだ。
これだけの規模の軍が展開して訓練するのだ。しかも中国の目の前で。中共は、苦虫を嚙み潰しているだろう。もちろん、全力を挙げて情報集に努めてもいるだろう。近い将来、日米豪印プラス英・仏・独・加あたりが包囲網を作って、中国を圧迫する可能性がある。
かつてのABCD包囲網を彷彿とさせる。
イギリスのクイーンエリザベス級空母が、アジア地域に配備されるという情報もある。それだけ、中国海軍の脅威があり、それを封じ込める必要性を各国が共有しているということだろう。今回の演習は、中国を牽制するとともに、将来の対中包囲網の布石だろう。素晴らしい。
自衛隊と米軍の共同軍事演習「キーンソード21」始まる 中国をけん制
2020年10月27日 18時56分 大紀元
日米が隔年で行う軍事演習「キーンソード21(KS21)」が、10月26日から11月5日まで日本周辺海域などで行われる。中国軍によるインド太平洋地域の活動が活発化するなか、日米が共同訓練で軍事力を示し、中国をけん制する狙いがある。
今年の実施場所は、日本本土と沖縄県、鹿児島県の離島や周辺海域の軍事施設を対象としている。キーンソード21は、自衛隊の統合幕僚長が指揮を執り、米印太平洋軍がスケジュールを組み、米太平洋艦隊が主催する実動訓練。
KS21は、武力攻撃事態などにおける日米共同の準備態勢と相互運用性を強化する目的がある。「演習は日米同盟の強さが増していることを明確に示している」と米軍司令官ケビン・シュナイダー空軍中将は述べた。「新型コロナウイルスによる世界的な影響にもかかわらず、日米同盟は衰えることなく、戦い、勝利するための準備を続けている」と付け加えた。
米軍と自衛隊は、日本の防衛およびインド太平洋地域の危機や有事に対応するために必要な能力を高める目的で、包括的なシナリオで訓練を行う。演習には、水陸両用作戦、陸上、海上、航空作戦のほか、サイバー攻撃の対処や電子戦、宇宙状況監視といった従来の空間以外の攻撃を想定した訓練シナリオも盛り込まれている。
(翻訳編集・佐渡道世)
キーンソード21が無事終了した。今回は、オペレーションではなく、日米共同訓練だ。それにしても、参加規模が大きい。陸海空合わせて3万7千人。艦艇20隻、航空機170機だ。
米軍広報によると、米軍側はロナルド・レーガン空母打撃群の護衛駆逐艦や、空母航空団(CVW)、USSアシュランド(LSD 48)、タスクフォース72司令部、第5空軍からあわせて100機以上の航空機が参加。海軍、空軍、陸軍、海兵隊の約9000人が加わる予定。カナダ海軍のHMCSウィニペグ(FFH 338)も参加する。
自衛隊は陸海空揃い踏み、統・連合作戦を中国の目の前で実施したということだ。統合作戦、連合作戦を同時に行うための指揮幕僚活動は複雑を極める。自衛隊の中だけでも大変なのに、米軍との共同なのだ。それを見事にやってのけた。中国の軍当局は、驚いているに違いない。
2011年、東日本大震災における自衛隊の10万人態勢での災害派遣を驚愕の目で見ていた。理由は統合作戦だということ、速やかに展開したことの2点だ。つまり、自衛隊の統合作戦能力と初動対処能力に驚いたということだ。逆に言えば、当時、人民解放軍には、それを行えるだけの練度にはなかったということだ。
これだけの規模の軍が展開して訓練するのだ。しかも中国の目の前で。中共は、苦虫を嚙み潰しているだろう。もちろん、全力を挙げて情報集に努めてもいるだろう。近い将来、日米豪印プラス英・仏・独・加あたりが包囲網を作って、中国を圧迫する可能性がある。
かつてのABCD包囲網を彷彿とさせる。
イギリスのクイーンエリザベス級空母が、アジア地域に配備されるという情報もある。それだけ、中国海軍の脅威があり、それを封じ込める必要性を各国が共有しているということだろう。今回の演習は、中国を牽制するとともに、将来の対中包囲網の布石だろう。素晴らしい。
自衛隊と米軍の共同軍事演習「キーンソード21」始まる 中国をけん制
2020年10月27日 18時56分 大紀元
日米が隔年で行う軍事演習「キーンソード21(KS21)」が、10月26日から11月5日まで日本周辺海域などで行われる。中国軍によるインド太平洋地域の活動が活発化するなか、日米が共同訓練で軍事力を示し、中国をけん制する狙いがある。
今年の実施場所は、日本本土と沖縄県、鹿児島県の離島や周辺海域の軍事施設を対象としている。キーンソード21は、自衛隊の統合幕僚長が指揮を執り、米印太平洋軍がスケジュールを組み、米太平洋艦隊が主催する実動訓練。
KS21は、武力攻撃事態などにおける日米共同の準備態勢と相互運用性を強化する目的がある。「演習は日米同盟の強さが増していることを明確に示している」と米軍司令官ケビン・シュナイダー空軍中将は述べた。「新型コロナウイルスによる世界的な影響にもかかわらず、日米同盟は衰えることなく、戦い、勝利するための準備を続けている」と付け加えた。
米軍と自衛隊は、日本の防衛およびインド太平洋地域の危機や有事に対応するために必要な能力を高める目的で、包括的なシナリオで訓練を行う。演習には、水陸両用作戦、陸上、海上、航空作戦のほか、サイバー攻撃の対処や電子戦、宇宙状況監視といった従来の空間以外の攻撃を想定した訓練シナリオも盛り込まれている。
(翻訳編集・佐渡道世)
↓ブログを読んでいただき有難うございます。ぽちっとしていただけると励みになります。

政治ランキング
よろしければお気に入り登録もお願い申し上げます。

政治ランキング
よろしければお気に入り登録もお願い申し上げます。
- 関連記事
-
-
祝 日豪準同盟 2020/11/20
-
中国の戦争準備 2020/11/20
-
新潜水艦たいげい 2020/11/19
-
情報と兵站 2020/11/17
-
キーンソード21 2020/11/16
-
兵士を尊重しない国は滅亡する 2020/11/09
-
徴兵制と志願制 2020/11/07
-
1年365日の存在 2020/11/03
-
防衛価値が最も高いのは日本 2020/11/02
-
スポンサーサイト