“お小遣い”月12万円「新卒サラリーマンよりも恵まれている」が…「進学よりも『出家』に近い」防衛大の実態【元自衛官が解説】 ぱやぱやくん 2023.8.6 THE GOLD ONLINE
ぱやぱやくんという元防大生が解説する防衛大の実態。とでも言えばいいのでしょうか。THE GOLD ONLINEに表題のような記事が掲載されました。なかなか興味深い内容だと思います。酒楽が在校していたのは、ずいぶん昔の話なので、現在の防大とは相当異なると思います。しかし、記事を読む限り、本質的なものは変わっていないように思いました。
たとえば「防大に進学した新入生は「防大になんて来るんじゃなかった」と少なくとも1日に1回ぐらいは思います。」というところです。これは当たってますね。酒楽は、ほとんど毎日そう思っていました。「こんなところ早く辞めたい」と毎日思っていたのです。聞いたことはありませんが、大半の同期生も同じように思っていたと思います。
記事にもあるように、普通はバラ色の学生生活を思い描いていると思います。苦しい受験を潜り抜け、漸く合格した大学で、楽しいキャンパスライフ…、これが大方の高校生が思っている大学生活でしょう。しかし、防大は違います。そもそも防大は大学校であって、大学ではないのです。防大の学生は、特別職国家公務員なのです。
受験要項(防衛大学校)
これは防衛大WEBサイトに掲載されている受験要項です。その中には「推薦採用試験受験要項(令和6度入校)、総合選抜採用試験受験要項(令和6年度入校)、一般採用試験受験要項(令和6年度入校)と区分分けして掲載されているのです。
つまりですね、防大の入試は大学入試ではなく、特別職国家公務員防衛大学校学生採用試験なのです。これですね、実は酒楽も長年入学試験だと思っていたのですが、違うんですね。採用試験なんです。えーっと思われるでしょ。酒楽もそれを知った時は驚きました。しかし、件の説明をよく読むと、当然採用試験だよな、と思うのです。
一般の大学のように文部省(当時)の所管ではなく、防衛庁(当時)の付属機関である防衛大学校学生を募集する採用試験なのです。そりゃそうですよね、合格すれば国家公務員になるのですから。防大生は、名前は学生ですけど、身分は特別職国家公務員なのです。
なので、学生と雖も手当が支給されるのです。「学生手当」と言います。酒楽の頃に比べれば多額ですね、今の手当ては。まあインフレもあるでしょうから、手当の実質的価値はそう変わらないのかもしれません。いずれにしても、衣食住が保証され、手当てまで支給される特別職国家公務員として、就職するのが防衛大学校学生な訳です。つまり社会人なのです。
補足します。防大生として採用されたとしても、防大を卒業しなければ自衛官にはなれません。卒業するためには、必要な単位を取得しなければなりません。必要な単位を取得できなければ留年です。留年は1度だけ認められます。2回目の留年は自動的に退校を余儀なくされます。これは結構厳しい関門です。もっとも学生として採用され、学生手当まで支給されているのですから、厳しい関門があるのは当然です。成果を挙げられない者は去る以外にないのです。酒楽が配置された小隊には、前年留年した同期がいました。彼は健闘むなしく次の年も単位を取得できず、防大を去っていきました。
さて、こんなところ辞めたい、と誰もが思う防大生の生活は、ホントに理不尽ですww酒楽も入校式が終って、正式に学生になった後に防大生活の真実を知ることになったのですが「ああ、来るんじゃなかった」と思いました。事実、同時に入校した同期は、櫛の歯が抜けるように一人、また一人と防大を後にしていたのです。酒楽と同じ部屋だった同期生は酒楽を入れて4人でした。その中の一人は、夏季休暇の後辞めていきました。こういう形で、夏休みまでに五月雨式に退校者が増え、夏季休暇後にかなり辞め、2年生になるまでに結構辞めたのです。それほど学生生活は理不尽であり、耐えがたいものがあるのですw
2年生になって、カッター競技会が終了すると、辞める学生はほとんどいなくなります。定着するのですね。苦しい1年生から2年生に進級し、奴隷の身分になれたからですwwそして、制服には、晴れて学年識別章を着用することが許されるのです。これが嬉しいんですね。
少し解説します。1年生は、防大生ではないのです。だから学年識別章は、2年生が星一つ、3年生が星二つ、4年生が星三つなのです。要するに1年生は学生として一人前ではないのです。2年生は奴隷、3年生は平民、4年生は神様です、通称wえっ1年生は?ああそうなんですね、1年生はですね、石ころとか言われていました。まあ、人間扱いされていないと言うことです。
もちろんこれは冗談ですけど、当時はマジそう言われていたのです。なので2年生になって、人間扱いされることがすごく嬉しいのです。ひどいところでしょ、防大ってw
長くなりました。ぱやぱやくんの記事は、続くようですので、酒楽的解説も続けようかと思います。今日はここまでです。
ぱやぱやくんという元防大生が解説する防衛大の実態。とでも言えばいいのでしょうか。THE GOLD ONLINEに表題のような記事が掲載されました。なかなか興味深い内容だと思います。酒楽が在校していたのは、ずいぶん昔の話なので、現在の防大とは相当異なると思います。しかし、記事を読む限り、本質的なものは変わっていないように思いました。
たとえば「防大に進学した新入生は「防大になんて来るんじゃなかった」と少なくとも1日に1回ぐらいは思います。」というところです。これは当たってますね。酒楽は、ほとんど毎日そう思っていました。「こんなところ早く辞めたい」と毎日思っていたのです。聞いたことはありませんが、大半の同期生も同じように思っていたと思います。
記事にもあるように、普通はバラ色の学生生活を思い描いていると思います。苦しい受験を潜り抜け、漸く合格した大学で、楽しいキャンパスライフ…、これが大方の高校生が思っている大学生活でしょう。しかし、防大は違います。そもそも防大は大学校であって、大学ではないのです。防大の学生は、特別職国家公務員なのです。
受験要項(防衛大学校)
これは防衛大WEBサイトに掲載されている受験要項です。その中には「推薦採用試験受験要項(令和6度入校)、総合選抜採用試験受験要項(令和6年度入校)、一般採用試験受験要項(令和6年度入校)と区分分けして掲載されているのです。
つまりですね、防大の入試は大学入試ではなく、特別職国家公務員防衛大学校学生採用試験なのです。これですね、実は酒楽も長年入学試験だと思っていたのですが、違うんですね。採用試験なんです。えーっと思われるでしょ。酒楽もそれを知った時は驚きました。しかし、件の説明をよく読むと、当然採用試験だよな、と思うのです。
一般の大学のように文部省(当時)の所管ではなく、防衛庁(当時)の付属機関である防衛大学校学生を募集する採用試験なのです。そりゃそうですよね、合格すれば国家公務員になるのですから。防大生は、名前は学生ですけど、身分は特別職国家公務員なのです。
なので、学生と雖も手当が支給されるのです。「学生手当」と言います。酒楽の頃に比べれば多額ですね、今の手当ては。まあインフレもあるでしょうから、手当の実質的価値はそう変わらないのかもしれません。いずれにしても、衣食住が保証され、手当てまで支給される特別職国家公務員として、就職するのが防衛大学校学生な訳です。つまり社会人なのです。
補足します。防大生として採用されたとしても、防大を卒業しなければ自衛官にはなれません。卒業するためには、必要な単位を取得しなければなりません。必要な単位を取得できなければ留年です。留年は1度だけ認められます。2回目の留年は自動的に退校を余儀なくされます。これは結構厳しい関門です。もっとも学生として採用され、学生手当まで支給されているのですから、厳しい関門があるのは当然です。成果を挙げられない者は去る以外にないのです。酒楽が配置された小隊には、前年留年した同期がいました。彼は健闘むなしく次の年も単位を取得できず、防大を去っていきました。
さて、こんなところ辞めたい、と誰もが思う防大生の生活は、ホントに理不尽ですww酒楽も入校式が終って、正式に学生になった後に防大生活の真実を知ることになったのですが「ああ、来るんじゃなかった」と思いました。事実、同時に入校した同期は、櫛の歯が抜けるように一人、また一人と防大を後にしていたのです。酒楽と同じ部屋だった同期生は酒楽を入れて4人でした。その中の一人は、夏季休暇の後辞めていきました。こういう形で、夏休みまでに五月雨式に退校者が増え、夏季休暇後にかなり辞め、2年生になるまでに結構辞めたのです。それほど学生生活は理不尽であり、耐えがたいものがあるのですw
2年生になって、カッター競技会が終了すると、辞める学生はほとんどいなくなります。定着するのですね。苦しい1年生から2年生に進級し、奴隷の身分になれたからですwwそして、制服には、晴れて学年識別章を着用することが許されるのです。これが嬉しいんですね。
少し解説します。1年生は、防大生ではないのです。だから学年識別章は、2年生が星一つ、3年生が星二つ、4年生が星三つなのです。要するに1年生は学生として一人前ではないのです。2年生は奴隷、3年生は平民、4年生は神様です、通称wえっ1年生は?ああそうなんですね、1年生はですね、石ころとか言われていました。まあ、人間扱いされていないと言うことです。
もちろんこれは冗談ですけど、当時はマジそう言われていたのです。なので2年生になって、人間扱いされることがすごく嬉しいのです。ひどいところでしょ、防大ってw
長くなりました。ぱやぱやくんの記事は、続くようですので、酒楽的解説も続けようかと思います。今日はここまでです。