お盆が終わる頃、実家に行きました。何とかお墓参りは間に合いました。酒楽の実家界隈は、14日にお墓参りをするので、2日遅れでした。しーんと静まり返った共同墓地の一角に酒楽家の墓があります。酒楽家の墓には、祖父母と父母が埋葬されています。それ以前のご先祖様は、夫婦で一基のお墓があるのです。墓石には、〇〇が昭和何年に亡くなり、妻△△は何年に亡くなり、墓石を立てたのは、長男の某と刻まれているのです。
これを見ると、〇〇家の墓、というのは戦後にできた制度だと言うのがよくわかります。ちなみに酒楽家の墓を作ったのは、祖父でした。昭和40年代だったと思います。それまでは。夫婦で一基の墓を作って埋葬されていたのです。更にその前のお墓は、別の場所にあって、一人一基の墓名になっているのです。こちらは、よほど古いお墓で、部落の中でも古い家だけの墓があるようです。酒楽のご先祖様もそちらに何人か埋葬されています。
その昔、部落に必ず一人くらい石屋さんがいたようです。今では、廃業した石屋さんが数知れません。酒楽の実家がある部落にも現役の石屋さんがいらっしゃるのですが、ほぼ廃業に近い状態です。そりゃそうです。お墓の需要がゼロに近いし、個人の石屋さんが各種工事の請負をするのも相当困難なのです。
酒楽の同級生に石屋の息子さんがいて、彼は、バブルの頃、東京に進出して、事業を拡大しました。バブル崩壊後も何とか事業を継続し、東京は長男に、地元は次男に後を継がせ、事業も順調のようです。こういうのは地方では相当稀な存在なのですね。
石屋さんが少なくなるのと同じように、お寺さんも大変なようです。酒楽家の菩提寺は、街では一番檀家が多い寺で、何とかやっていける状況だそうです。お寺の住職は、住職専業ですから、今では希少価値です。ほとんどのお寺の住職は、公務員だったり、先生だったり、二足の草鞋を履いて漸く生計が成り立つのです。とはいいつつも、菩提寺もなかなか大変なようで、とにかく檀家を増やし(減らさずに、が正しいです)、街から遠く離れた檀家に対しても(酒楽がそうです)親切に対応しています。何と海外にも檀家がいるらしく、ときどき海外まで行くことがあるとおっしゃられています。
酒楽は故あって酒楽家の祭祀を受け継いでおりまして、その為こうやってせっせと実家の後片付けをしておるのでございますw部落の中で、酒楽家のように、無住になっている家は大変多くなっています。それでも、酒楽の想像したよりは多くの世帯が今でも家を守っています。
母の実家がすぐ近くで、実家に帰った時は、母の実家にいる従妹のところに必ず挨拶に行き、いろいろ教えをいただくと同時に、部落の状況について、お話を伺うのです。従妹の家には後継者がおりません。いないと言うのは、男子がいないという意味です。女の子だけなのです。従って、従妹と奥様だけで、家を守っているのです。こういう家や、酒楽家のように後継者が実家を継がず、中央に出てしまう家もいっぱいあるのですね。酒楽の場合、父の意向で実家を継ぐことなく、家を出たのです。
地方はですね、どんどん人が少なくなって、いずれ生活が成り立たなくなる日が来るのではないかと思います。酒楽の実家界隈もあと十年二十年経ったら、立ち行かないでしょうね。悲しいですがそれが現実です。酒楽が実家を出たのは、父の意向だと申しましたが、父は、こうなることを予見し、家を出よと言ったのでした。
どこかで誰かが決心しないと、部落と共に朽ち果てることになるのですね。そうならないためには、誰かが決めなければならないのでしょう。それは、そういう地方に生まれ育ったものの宿命なのだと思います。だから後始末をするのは当然の責務なのです。疲れますけどw
これを見ると、〇〇家の墓、というのは戦後にできた制度だと言うのがよくわかります。ちなみに酒楽家の墓を作ったのは、祖父でした。昭和40年代だったと思います。それまでは。夫婦で一基の墓を作って埋葬されていたのです。更にその前のお墓は、別の場所にあって、一人一基の墓名になっているのです。こちらは、よほど古いお墓で、部落の中でも古い家だけの墓があるようです。酒楽のご先祖様もそちらに何人か埋葬されています。
その昔、部落に必ず一人くらい石屋さんがいたようです。今では、廃業した石屋さんが数知れません。酒楽の実家がある部落にも現役の石屋さんがいらっしゃるのですが、ほぼ廃業に近い状態です。そりゃそうです。お墓の需要がゼロに近いし、個人の石屋さんが各種工事の請負をするのも相当困難なのです。
酒楽の同級生に石屋の息子さんがいて、彼は、バブルの頃、東京に進出して、事業を拡大しました。バブル崩壊後も何とか事業を継続し、東京は長男に、地元は次男に後を継がせ、事業も順調のようです。こういうのは地方では相当稀な存在なのですね。
石屋さんが少なくなるのと同じように、お寺さんも大変なようです。酒楽家の菩提寺は、街では一番檀家が多い寺で、何とかやっていける状況だそうです。お寺の住職は、住職専業ですから、今では希少価値です。ほとんどのお寺の住職は、公務員だったり、先生だったり、二足の草鞋を履いて漸く生計が成り立つのです。とはいいつつも、菩提寺もなかなか大変なようで、とにかく檀家を増やし(減らさずに、が正しいです)、街から遠く離れた檀家に対しても(酒楽がそうです)親切に対応しています。何と海外にも檀家がいるらしく、ときどき海外まで行くことがあるとおっしゃられています。
酒楽は故あって酒楽家の祭祀を受け継いでおりまして、その為こうやってせっせと実家の後片付けをしておるのでございますw部落の中で、酒楽家のように、無住になっている家は大変多くなっています。それでも、酒楽の想像したよりは多くの世帯が今でも家を守っています。
母の実家がすぐ近くで、実家に帰った時は、母の実家にいる従妹のところに必ず挨拶に行き、いろいろ教えをいただくと同時に、部落の状況について、お話を伺うのです。従妹の家には後継者がおりません。いないと言うのは、男子がいないという意味です。女の子だけなのです。従って、従妹と奥様だけで、家を守っているのです。こういう家や、酒楽家のように後継者が実家を継がず、中央に出てしまう家もいっぱいあるのですね。酒楽の場合、父の意向で実家を継ぐことなく、家を出たのです。
地方はですね、どんどん人が少なくなって、いずれ生活が成り立たなくなる日が来るのではないかと思います。酒楽の実家界隈もあと十年二十年経ったら、立ち行かないでしょうね。悲しいですがそれが現実です。酒楽が実家を出たのは、父の意向だと申しましたが、父は、こうなることを予見し、家を出よと言ったのでした。
どこかで誰かが決心しないと、部落と共に朽ち果てることになるのですね。そうならないためには、誰かが決めなければならないのでしょう。それは、そういう地方に生まれ育ったものの宿命なのだと思います。だから後始末をするのは当然の責務なのです。疲れますけどw
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