自身のことを話すのは気が引けるのですが、最近経験したことを話したいと思います。
それは2週間ほど前のことです。酒楽は実家の片付けのため、実家に寝泊まりしていました。ある日の夜中のことです。
天井裏から「みしっ、みしっ」というかすかな音が聞こえるのです。そして数秒後「うーっ」という獣のうなり声が聞こえたのです。びっくりして飛び起きた酒楽は、長い棒をもって天井をつつき回りました。声はしなくなりました。
どうです?どんな田舎なんだよwと思うでしょ。まあ田舎なんですけどねwこれですね、おそらくハクビシンだと思います。最近、実家周辺の農家ではトウモロコシを作らなくなりました。いや最近ではなく、10年以上前からです。何故かと言うと、トウモロコシが野生生物に食べられる被害が続出したからです。酒楽の実家もそうでした。母曰く「(収穫は)そろそろだなー」と思う頃、獣も同じく「そろそろだなー」と思うらしく、収穫しようと思った日の前の夜に根こそぎ食べられてしまうのだそうです。そういうことが何年も続き、イタチごっこの結果、人間が負けて、作付けを諦めてしまったのです。皆様もそういう実態をテレビなどで視聴されたことがあると思いますが、現状はそうなのです。
酒楽が子供の頃は、人里に野生生物の兆候はあまりありませんでした。それだけ人間が多かったと言うことです。酒楽が通った小学校に入学したころ、1年生のクラスは20名ほどでした。卒業するころの1年生は4~5名でした。数年前、小学校は閉校しました。
人が減るとですね、代わりに獣が増えるのです。それは自然の摂理なんですね。北海道や秋田県でクマの被害が多くなったのは、山の実のなりが悪くてクマが人里に出てくるのもあるでしょうが、基本は人間が少なくなったので、自然と獣の生息範囲が増えたと言うことなのだと思います。
酒楽の実家のように、周りに同じような空き家が増えつつある準限界集落は、いずれ野生生物の楽園になるのかなと思います。それは人間にとって、危険と隣り合わせで生きることを意味します。一部の過疎地域で起きていることが、いずれ大都市圏以外の全ての地域で起こってもおかしくはないと思います。トウモロコシの栽培をあきらめるだけなら大きな影響はないと思いますが、人口が少なくなって、畑や田んぼに行くことも危険になる時代が来るかもしれません。そうなると、トウモロコシだけではなく、農作物の栽培そのものが危険に晒されるかもしれないのです。
人間と野生生物のせめぎ合いは、日本列島に人間が定住して以来ずっと続いてきていて、ほとんど人間が勝利して、人間の生存圏が増えてきたのが歴史的事実です。それが今、歴史の歯車が逆回転し始め、人間の生存圏は狭められ、野生生物の逆襲が始まっているのでしょう。クマを駆除したら「かわいそう」などと言っていられない時代がすぐそこまで来ているのです。
これはおとぎ話とか、昔ばなしなどではなく、21世紀の日本で起きつつあることなのです。地方の過疎化は、思わぬ形で現代日本に歯向かってきつつあるということです。人口の大都市集中と地方の過疎化が同時並行で進んでいます。田舎に適度に人が住んでいるから人生の楽園なのでしょう。人がいなくなれば、そこは野生生物の楽園となるでしょう。一度手放した楽園は、ただでは帰ってきません。少子化対策だけではなく、野生生物と人間との生存圏の在り方を根本的に考えなければならない時期が来ていると思います。
参考として付記します。
人口密度 東京都 6,339.46 1位
秋田県 79.91 45位
北海道 65.54 47位
それは2週間ほど前のことです。酒楽は実家の片付けのため、実家に寝泊まりしていました。ある日の夜中のことです。
天井裏から「みしっ、みしっ」というかすかな音が聞こえるのです。そして数秒後「うーっ」という獣のうなり声が聞こえたのです。びっくりして飛び起きた酒楽は、長い棒をもって天井をつつき回りました。声はしなくなりました。
どうです?どんな田舎なんだよwと思うでしょ。まあ田舎なんですけどねwこれですね、おそらくハクビシンだと思います。最近、実家周辺の農家ではトウモロコシを作らなくなりました。いや最近ではなく、10年以上前からです。何故かと言うと、トウモロコシが野生生物に食べられる被害が続出したからです。酒楽の実家もそうでした。母曰く「(収穫は)そろそろだなー」と思う頃、獣も同じく「そろそろだなー」と思うらしく、収穫しようと思った日の前の夜に根こそぎ食べられてしまうのだそうです。そういうことが何年も続き、イタチごっこの結果、人間が負けて、作付けを諦めてしまったのです。皆様もそういう実態をテレビなどで視聴されたことがあると思いますが、現状はそうなのです。
酒楽が子供の頃は、人里に野生生物の兆候はあまりありませんでした。それだけ人間が多かったと言うことです。酒楽が通った小学校に入学したころ、1年生のクラスは20名ほどでした。卒業するころの1年生は4~5名でした。数年前、小学校は閉校しました。
人が減るとですね、代わりに獣が増えるのです。それは自然の摂理なんですね。北海道や秋田県でクマの被害が多くなったのは、山の実のなりが悪くてクマが人里に出てくるのもあるでしょうが、基本は人間が少なくなったので、自然と獣の生息範囲が増えたと言うことなのだと思います。
酒楽の実家のように、周りに同じような空き家が増えつつある準限界集落は、いずれ野生生物の楽園になるのかなと思います。それは人間にとって、危険と隣り合わせで生きることを意味します。一部の過疎地域で起きていることが、いずれ大都市圏以外の全ての地域で起こってもおかしくはないと思います。トウモロコシの栽培をあきらめるだけなら大きな影響はないと思いますが、人口が少なくなって、畑や田んぼに行くことも危険になる時代が来るかもしれません。そうなると、トウモロコシだけではなく、農作物の栽培そのものが危険に晒されるかもしれないのです。
人間と野生生物のせめぎ合いは、日本列島に人間が定住して以来ずっと続いてきていて、ほとんど人間が勝利して、人間の生存圏が増えてきたのが歴史的事実です。それが今、歴史の歯車が逆回転し始め、人間の生存圏は狭められ、野生生物の逆襲が始まっているのでしょう。クマを駆除したら「かわいそう」などと言っていられない時代がすぐそこまで来ているのです。
これはおとぎ話とか、昔ばなしなどではなく、21世紀の日本で起きつつあることなのです。地方の過疎化は、思わぬ形で現代日本に歯向かってきつつあるということです。人口の大都市集中と地方の過疎化が同時並行で進んでいます。田舎に適度に人が住んでいるから人生の楽園なのでしょう。人がいなくなれば、そこは野生生物の楽園となるでしょう。一度手放した楽園は、ただでは帰ってきません。少子化対策だけではなく、野生生物と人間との生存圏の在り方を根本的に考えなければならない時期が来ていると思います。
参考として付記します。
人口密度 東京都 6,339.46 1位
秋田県 79.91 45位
北海道 65.54 47位
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