最近中国では、外交部長官や国防部長官が更迭されました。いずれも数か月間動静が不明で、更迭が発表されたのです。
これですね、数か月前、習は党の長老からお𠮟りを受けたのが一つのきっかけではないかと思います。習としては、2期10年、懸命に党と国家のために努力してきたのに、様々な観点でお叱りを受けたようです。そして習は「私のせいだと言うのか」と言ったそうです。
まあ、その気持ちはわかります。習としては精いっぱい努力したのです。1期目では、虎も蠅も叩く、と言って政敵を容赦なく粛清しました。2期目には、長老の反対を押し切って、3期目も主席に居座る工作を開始し、成功しました。これで習は永久主席への道を切り開いたことになります。
権力が確立したと言うことでしょう。その間、党のテクノクラートである共産主義青年団の実力者、李克強は実務から外され、3期目には共青団の存在感はありません。習は我が世の春を謳歌しています。しかし、中国の経済状況は芳しくありません。一帯一路も思ったような成果が出ていません。中国の先行きに暗雲が垂れ込め始めているのです。長老のお叱りとは、そういう状況を指しているのではないかと思います。
外交部長官や国防部長官の人事に習が関与していない筈がありません。にもかかわらず、就任して1年もたたない間に更迭するのは尋常ではありません。自身が承認した人事を短期間に反故にする理由がないからです。
これですね、習に正確な情報が上がってきていない可能性が高いのではないかと思います。それは習近平の権力が確立し、独裁者になったからです。最早誰も習に鈴をつけることはできなくなったのです。これでは恐ろしくて習に中国の現状を報告することはできなくなっているのではないかと思います。独裁者の気に入らない報告を挙げれば、自分の首が危うくなるからです。
鄧小平、江沢民、胡錦涛、いずれも独裁者ではありませんでした。あくまでも同じ立場の中の先任者だったのです。しかし習はこれを変え、自身を上位に位置付けたのです。これが独裁の確立なのです。これでは面と向かって習に意見具申することはできません。習からご下問があった時だけ答えざるを得なくなるでしょう。自ら意見を上申して、その結果が芳しくなければ、自分の首が危うくなるからです。
長老のお叱りは、習の面子を潰した可能性があります。その結果、習は功を焦っているかもしれません。焦っていなければ、自身が任命した重要閣僚を数か月で更迭することはないと思うからです。それをしたのは、習の指示に対し、両部長とも適切な回答をできなかったからではないかと思います。
その結果、更迭したと。こうなると、部下は益々委縮し、習に対し、正確な情報を提供することを不安に思うでしょう。当面、自身の安全が確保されればいいと。しかし、それは将来に禍根を残し、結果的に失敗に終わると同時に自身の立場も終わりを迎えざるを得ません。両部長の更迭は、こういう経緯の結果ではないかと思う次第です。
これでは、中国の高官は、命の安全だけを最優先に考えざるを得ず、習に対して効果的な献策をするのは困難でしょう。習は、自ら盲目状態になりつつある、のではないかと思います。
これは非常に危険です。独裁者が最終的に辿り着く最悪のパターンがこれだからです。有能な皇帝は、こうならないように、二重三重に情報網を作るのですが、習にそのような知恵はなかったと言うことでしょうか。盲目に陥った独裁者ほど危険なものはありません。部下はもちろん、近隣諸国にとっては、とんでもない災厄が降りかかってくる可能性があるからです。何故なら、独裁者を諫める者は誰もいないからです。
矛先がわが国に来る可能性もあると思います。準備は早ければ早いほどいいと思います。
これですね、数か月前、習は党の長老からお𠮟りを受けたのが一つのきっかけではないかと思います。習としては、2期10年、懸命に党と国家のために努力してきたのに、様々な観点でお叱りを受けたようです。そして習は「私のせいだと言うのか」と言ったそうです。
まあ、その気持ちはわかります。習としては精いっぱい努力したのです。1期目では、虎も蠅も叩く、と言って政敵を容赦なく粛清しました。2期目には、長老の反対を押し切って、3期目も主席に居座る工作を開始し、成功しました。これで習は永久主席への道を切り開いたことになります。
権力が確立したと言うことでしょう。その間、党のテクノクラートである共産主義青年団の実力者、李克強は実務から外され、3期目には共青団の存在感はありません。習は我が世の春を謳歌しています。しかし、中国の経済状況は芳しくありません。一帯一路も思ったような成果が出ていません。中国の先行きに暗雲が垂れ込め始めているのです。長老のお叱りとは、そういう状況を指しているのではないかと思います。
外交部長官や国防部長官の人事に習が関与していない筈がありません。にもかかわらず、就任して1年もたたない間に更迭するのは尋常ではありません。自身が承認した人事を短期間に反故にする理由がないからです。
これですね、習に正確な情報が上がってきていない可能性が高いのではないかと思います。それは習近平の権力が確立し、独裁者になったからです。最早誰も習に鈴をつけることはできなくなったのです。これでは恐ろしくて習に中国の現状を報告することはできなくなっているのではないかと思います。独裁者の気に入らない報告を挙げれば、自分の首が危うくなるからです。
鄧小平、江沢民、胡錦涛、いずれも独裁者ではありませんでした。あくまでも同じ立場の中の先任者だったのです。しかし習はこれを変え、自身を上位に位置付けたのです。これが独裁の確立なのです。これでは面と向かって習に意見具申することはできません。習からご下問があった時だけ答えざるを得なくなるでしょう。自ら意見を上申して、その結果が芳しくなければ、自分の首が危うくなるからです。
長老のお叱りは、習の面子を潰した可能性があります。その結果、習は功を焦っているかもしれません。焦っていなければ、自身が任命した重要閣僚を数か月で更迭することはないと思うからです。それをしたのは、習の指示に対し、両部長とも適切な回答をできなかったからではないかと思います。
その結果、更迭したと。こうなると、部下は益々委縮し、習に対し、正確な情報を提供することを不安に思うでしょう。当面、自身の安全が確保されればいいと。しかし、それは将来に禍根を残し、結果的に失敗に終わると同時に自身の立場も終わりを迎えざるを得ません。両部長の更迭は、こういう経緯の結果ではないかと思う次第です。
これでは、中国の高官は、命の安全だけを最優先に考えざるを得ず、習に対して効果的な献策をするのは困難でしょう。習は、自ら盲目状態になりつつある、のではないかと思います。
これは非常に危険です。独裁者が最終的に辿り着く最悪のパターンがこれだからです。有能な皇帝は、こうならないように、二重三重に情報網を作るのですが、習にそのような知恵はなかったと言うことでしょうか。盲目に陥った独裁者ほど危険なものはありません。部下はもちろん、近隣諸国にとっては、とんでもない災厄が降りかかってくる可能性があるからです。何故なら、独裁者を諫める者は誰もいないからです。
矛先がわが国に来る可能性もあると思います。準備は早ければ早いほどいいと思います。
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