自衛隊「大砲ドーン!」はごく一部? 見えない目標に砲弾の雨を―知られざる“裏方”たちの奔走 2023.10.31 乗り物ニュース
よく書けている記事だと思います。この記事を読めば、特科職種の隊員がどういう行動をするのかがよくわかります。
こう書いてしまうと、酒楽の出番が無くなってしまいますw
まずは、これをご覧ください。99式155ミリ自走榴弾砲です。一見戦車に見えますが、自走砲です。なぜ自走砲の写真をお見せしたかと言うと、記事ではFH70を紹介しているので、よくわからなかったと思いますが、FH70にも車輪があって、小移動なら可能です。しかし、99式はご覧の通り、装甲に覆われ、キャタピラの車輪があって、不整地走行が可能です。この不整地走行というのが重要なのです。
自走榴弾砲は、戦車と異なり、直接照準ではなく間接照準射撃なので、遠距離の敵を狙って射撃します。しかし、敵にも同じように遠距離射撃のための砲があるため、状況によっては対砲兵戦が生起することがあるのです。つまり何十キロも離れた長距離砲と長距離砲が戦うことがあるのです。あるいは、位置が暴露された砲に対して、戦闘機やヘリコプターで攻撃する場合もあります。つまり砲は位置が暴露されると、敵に攻撃され、無力化される可能性があると言うことです。そのため、写真のように装甲化され、自走できるようになっているわけです。
敵の長距離砲の位置を知るためには様々な手段を用います。最も迅速な方法は、対砲レーダーを使うことです。これは敵の砲弾をレーダーで捕捉し、三次元の位置と運動方向を特定する装置です。これによって、砲弾が発射された位置を計算して割り出すわけです。レーダーですから、砲弾がレーダーに捉えられれば、ほぼ瞬時に位置を割り出すことが可能です。
その情報は、速やかに射撃班に伝えられ、火力調整所での評価を経て、状況によっては速やかに対砲兵射撃が実施されることになります。それでも戦車などと異なり、直接見えないので計算射撃になるのですが、数分後には反撃される恐れがあると言うことです。
この時重要になるのは、まず「逃げること」「被害を局限すること」の二つです。写真のような自走榴弾砲は、その為に装甲化され自走できるようになっているわけです。第2次大戦以降、陸戦の兵器は日進月歩の進化を遂げているため、自衛隊も戦場の脅威に対応するため、常に最新技術を取り込み、技術的優位性を追求しているのです。
それでも最新の装備は予算の制約もあって、なかなか第一線部隊には充足されないのですね。相変わらず旧態依然の装備で戦わざるを得ないのが現状なのです。しかし、敵に勝ち、隊員の命を守るためには、是非とも最新装備を充足させたいのです。皆様のご理解を戴きたいと思う次第です。
数日前からPC環境のない状況なので、しばらくいつも通りの更新は難しいので、ご了承いただきたいと思います。
よく書けている記事だと思います。この記事を読めば、特科職種の隊員がどういう行動をするのかがよくわかります。
こう書いてしまうと、酒楽の出番が無くなってしまいますw

まずは、これをご覧ください。99式155ミリ自走榴弾砲です。一見戦車に見えますが、自走砲です。なぜ自走砲の写真をお見せしたかと言うと、記事ではFH70を紹介しているので、よくわからなかったと思いますが、FH70にも車輪があって、小移動なら可能です。しかし、99式はご覧の通り、装甲に覆われ、キャタピラの車輪があって、不整地走行が可能です。この不整地走行というのが重要なのです。
自走榴弾砲は、戦車と異なり、直接照準ではなく間接照準射撃なので、遠距離の敵を狙って射撃します。しかし、敵にも同じように遠距離射撃のための砲があるため、状況によっては対砲兵戦が生起することがあるのです。つまり何十キロも離れた長距離砲と長距離砲が戦うことがあるのです。あるいは、位置が暴露された砲に対して、戦闘機やヘリコプターで攻撃する場合もあります。つまり砲は位置が暴露されると、敵に攻撃され、無力化される可能性があると言うことです。そのため、写真のように装甲化され、自走できるようになっているわけです。
敵の長距離砲の位置を知るためには様々な手段を用います。最も迅速な方法は、対砲レーダーを使うことです。これは敵の砲弾をレーダーで捕捉し、三次元の位置と運動方向を特定する装置です。これによって、砲弾が発射された位置を計算して割り出すわけです。レーダーですから、砲弾がレーダーに捉えられれば、ほぼ瞬時に位置を割り出すことが可能です。
その情報は、速やかに射撃班に伝えられ、火力調整所での評価を経て、状況によっては速やかに対砲兵射撃が実施されることになります。それでも戦車などと異なり、直接見えないので計算射撃になるのですが、数分後には反撃される恐れがあると言うことです。
この時重要になるのは、まず「逃げること」「被害を局限すること」の二つです。写真のような自走榴弾砲は、その為に装甲化され自走できるようになっているわけです。第2次大戦以降、陸戦の兵器は日進月歩の進化を遂げているため、自衛隊も戦場の脅威に対応するため、常に最新技術を取り込み、技術的優位性を追求しているのです。
それでも最新の装備は予算の制約もあって、なかなか第一線部隊には充足されないのですね。相変わらず旧態依然の装備で戦わざるを得ないのが現状なのです。しかし、敵に勝ち、隊員の命を守るためには、是非とも最新装備を充足させたいのです。皆様のご理解を戴きたいと思う次第です。
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