プロフィール

酒楽

Author:酒楽
 自衛隊を応援するとともに真正保守政治を確立し、日本人の誇りを取り戻すブログ。

最新記事

プライバシーポリシー

当サイトに掲載されている広告について 当サイトでは、第三者配信の広告サービス(Googleアドセンス、A8.net、Amazonアソシエイト、バリューコマース、iTunes アフィリエイトプログラム)を利用しています。 このような広告配信事業者は、ユーザーの興味に応じた商品やサービスの広告を表示するため、当サイトや他サイトへのアクセスに関する情報 『Cookie』(氏名、住所、メール アドレス、電話番号は含まれません) を使用することがあります。 またGoogleアドセンスに関して、このプロセスの詳細やこのような情報が広告配信事業者に使用されないようにする方法については、こちらをクリックしてください。 当サイトが使用しているアクセス解析ツールについて 当サイトでは、Googleによるアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」を利用しています。 このGoogleアナリティクスはトラフィックデータの収集のためにCookieを使用しています。 このトラフィックデータは匿名で収集されており、個人を特定するものではありません。 この機能はCookieを無効にすることで収集を拒否することが出来ますので、お使いのブラウザの設定をご確認ください。 この規約に関して、詳しくはこちら、またはこちらをクリックしてください。 当サイトへのコメントについて 当サイトでは、スパム・荒らしへの対応として、コメントの際に使用されたIPアドレスを記録しています。 これはブログの標準機能としてサポートされている機能で、スパム・荒らしへの対応以外にこのIPアドレスを使用することはありません。 また、メールアドレスとURLの入力に関しては、任意となっております。 全てのコメントは管理人であるハルトが事前にその内容を確認し、承認した上での掲載となりますことをあらかじめご了承下さい。 加えて、次の各号に掲げる内容を含むコメントは管理人の裁量によって承認せず、削除する事があります。 •特定の自然人または法人を誹謗し、中傷するもの。 •極度にわいせつな内容を含むもの。 •禁制品の取引に関するものや、他者を害する行為の依頼など、法律によって禁止されている物品、行為の依頼や斡旋などに関するもの。 •その他、公序良俗に反し、または管理人によって承認すべきでないと認められるもの。
0 コメント

総理大臣訓示に違和感

 菅総理大臣は、11月28日航空自衛隊入間基地で行われた航空観閲式で自衛隊員を前に訓示を行ったと、28日付jiji.comが伝えている。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020112800281&g=pol

 自衛隊にも「縦割り排除を」という表題になっているのだが、小生は違和感を覚えた。

 違和感を覚えたのは3点ある。

第1点 縦割り排除。
 「組織の縦割りを廃し、陸海空自衛隊の垣根を越えて取り組むことが重要だ」と語った。帝国陸海軍の予算争奪戦を彷彿とさせる表題に、時代錯誤を感じた。
 菅総理は、自衛隊の縦割り行政の弊害について知見があるのだろうか?というのが素朴な疑問だ。統合幕僚監部が平成18年に編成され、陸海空の統合運用が始まった。以来、十数年経過し、運用に関して縦割りの弊害はないというのが、現状ではないのか?
 それをわざわざ航空観閲式の訓示で、総理大臣が言うべき程自衛隊の中で問題となっているのだろうか?小生は、これまでそのような話は聞いたことがない。編成当初こそ、陸海空の運用に慣れていない各幕僚が意見をすり合わせるのに苦労したというならわかるが、統合幕僚会議を発展的に解消してできた統幕があるのにも関らず、縦割りの弊害を廃止、と総理大臣が言うとすれば、現状認識に大きな齟齬がある。

 統合幕僚会議が、統合幕僚監部に変わる際に、各幕僚監部や内局から異論が出て、何度もとん挫したのは聞いている。だが、統合幕僚監部編成後、十数年を経た現在、そのような話は寡聞にして聞かない。

 仮にあるとすれば、予算要求にあると思われる。統幕はフォースユーザーであり、戦力を編成するのは、フォースプロバイダーである各幕僚監部である。これをもって縦割りの弊害と言っているのだろうか?

 もしそうだとすれば、自衛隊内部で十分解消できるだろう。統幕は、フォースユーザーの立場として、陸海空各自衛隊の予算要求について、総合調整できる権能を与えればよいだけだ。そういう権能の出現を各幕僚監部が阻害しているのならば、それこそ縦割りの弊害と言うことになろう。ただし、いずれに問題があるとしても、航空観閲式で総理大臣が述べる訓示にそれを含めるのはおかしいだろう。空自隊員の労をねぎらい、日夜勤務に励む航空自衛隊の隊員を励まし、練度向上を望むのは、最高指揮官たる総理大臣の訓示のあるべき姿ではないのか?なぜ、そこで縦割りの弊害を言う必要があるのだ?

第2点 オリンピックへの期待。
 期待があるのは当然だ。だが、第1点と同じ論旨で、航空観閲式で言及すべきことか?ということなのだ。航空自衛隊に望むのは、我が国領空を守り、国家の平和と独立に寄与することだろう。来年、オリンピックが開かれるとはいえ、オリンピック支援は、航空自衛隊にとって、主たる任務ではない。そこに違和感を感ずるのだ。

第3点 訓示の草稿を書いたのは誰だ。
 Jiji.comの記事では、菅カラーという単語が目を引いた。これが、単なるメディアの修飾語なのか、官邸あるいは防衛省からもたらされた情報をメディアが忖度したのか、いずれかであろうが、航空観閲式に、菅カラーを出す必要があるのか?というのが小生の問題認識だ。読売の記事にも同じフレーズがあるのを考慮すると、メディアではなく、官邸サイドあたりからの情報なのだろう。

 いったい誰がこのような姑息な手段を考え付いたのだ。縦割りの弊害を指摘され、オリンピック支援を期待された航空自衛隊の隊員はがっかりしたことだろう。日常の厳しい訓練、領空侵犯対処等により、我が国を守っている航空自衛隊の隊員に感謝と敬意を払うことが、まず求められる訓示の内容だ。

 総理大臣の前に整列する航空自衛隊部隊の隊員に縦割りの弊害を言って何の狙いがあるのだ?オリンピック支援に期待していると言われても、ごく一部のものが頷くだけで、大半の隊員には関係ないのだ。

 この訓示の案を作成した者のセンスを疑う。官邸か防衛省か知らないが、現場を知らない、官僚だろうな。こういう場合は、統合幕僚監部か、航空幕僚監部に素案を作成させるべきなのだ。彼らなら、隊員がどういう訓示を期待しているか、関係各国の軍事中枢にどのようなメッセージを送るべきか、身をもって知っているからだ。

 もちろん、我が国を取り巻く安全保障環境や政治環境について、防衛省や官邸が筆を加えるのはいささかも問題ない。だが、骨子は、統幕か空幕が作成するべきだ。少なくともこの訓示を聞いて、両幕僚監部が訓示の案に関与したとは思えない。

 これこそ、縦割り行政の弊害ではないのか?シビリアンコントロールとは、政治が軍事に優先することなのであり、官僚が自衛官に優先することではないのだ。何故、現場の声を聴かないのだ?菅カラーが最初から色褪せているぞ。

 最後に、一体だれに向かって訓示したのだ?

 菅総理の訓示を聞いているのは、自衛隊員だけではない。招待者、特に各国駐在武官も聞いている。駐在武官は、各国から派遣されているエリート軍人だ。そして、軍人同士のコミュニケーションだけではなく、情報収集も行っている。

 航空観閲式に参列している駐在武官は、並んでいる航空自衛隊の一挙手一頭足や頭上を飛んだ航空機を目を皿のようにして見ていたに違いない。そして、航空自衛隊の実力と士気と規律を判断した。

 更に、総理大臣の訓示も耳をそばだてて聞いている。何を言うのか、しっかり聞いて、当該国に影響のある言辞については、コメントを付して本国に報告していることだろう。それが、駐在武官の役割だからだ。

 今回の菅総理大臣の訓示を各国駐在武官はどのように聞いただろうか。特に中華人民共和国から派遣されている人民解放軍駐在武官の分析と感想を聞いてみたいものだ。総理大臣の訓示は、参列している各国駐在武官を通じて、各国軍事中枢、政治中枢が聞き耳を立てている。

 小生は、総理大臣を補佐するスタッフが、どこまで考えて今回の訓示を起案したのか、甚だ関心がある。自衛隊の内部に縦割り行政の問題があり、政府の当面の関心は、来年の東京オリンピック支援にあるということが内外に表明された。さて、駐在武官は頭を悩まして、報告文書を作成したに違いない。こんなへんな国はない、と思いながら。


↓ブログを読んでいただき有難うございます。ぽちっとしていただけると励みになります。

政治ランキング
よろしければお気に入り登録もお願い申し上げます。
関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

検索フォーム

QRコード

QR

最新記事

固有の領土という幻想
蘇る日英同盟と大陸封鎖
40年来の新戦術
1周年です
日韓両政府仮想問答集
中国が日本に核恫喝!
米中外交戦
融和か戦略か
韓国選手団が選手村に「反日横断幕」
現実を白日の下に
民は由らしむべし,知らしむべからず
武士(もののふ)の系譜
日韓双方の望む結末
焚書坑儒
梅雨空の独り言
禁忌を乗り越える菅政権
ひたひたと迫る韓国
日本人の魂を傷つける者
自衛隊に感謝
文治の弱点
韓国人の見る日本
台湾と韓国
「保守」なのに「反日」なのか?
国民に現実を周知するのは為政者の務め
専門家の意見と政治判断が異なるのは当たり前
皇帝への道の裏付け
皇帝の孤独
人民網を支える日本人
旭日旗はなかった
事実を認識できない
日豪台連合
朝日新聞こそ時代錯誤
日本防衛の意志
交戦規定がネガティブリストでなければならない理由
日本人は歴史の舞台に再登場するのか
学術会議の存在意義
台湾の優先順位
男系男子尊重 有識者会議
愛される中国
対韓外交はガラス張りが必須
中国巨大需要の破壊力
大臣が参加しないと意味がない
防衛費を準戦時予算とせよ
台湾における米軍のプレゼンス
予定されている未来
菅総理防衛隊を編成せよ
帝王学を授けよ
自衛官の矜持
少年法の欺瞞
韓国人のレゾンデートル