中国の空母キラーが一歩実用化に近づいたようだ。
【独自】中国の「空母キラー」ミサイル、航行中の船へ発射実験…2発が命中か
2021/01/13 05:00 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/world/20210112-OYT1T50299/
昨年8月、中国の空母キラーと呼ばれるミサイル実験が行われ、2発とも船舶に命中し、沈没させたと読売新聞が伝えている。
東風(DF)26B(射程約4000キロ)、DF21D(射程約1500キロ超)は、かねてから空母キラーとして、日米両国を注目を集めていた。今回、消息筋から、その実験の成功が伝えられ、実用化が近いものとみられる。
空母キラーは、米海軍、海上自衛隊それぞれの脅威だ。海自は、数年後に、「かが」「いずも」の空母化を予定している。その頃には、空母キラーが実用化されている可能性が高い。
今次、ナゴルノカラバフ自治州を巡って、アゼルバイジャンとジョージアが戦闘を行ったが、無人機の威力が想像以上に大きいことが実証された。地上作戦において、もはや無人機による上空からの偵察・攻撃を無視することは不可能である。
同じように、海上作戦においても、空母キラーの脅威を常に考慮しながら作戦構想を描くほかない。ミサイルと空母を比較したときの費用対効果は恐るべきものとなる。
だが、記事にあるように、空母キラーにも弱点はある。それは「目」だ。大海原に展開する空母の位置をリアルタイムに把握するためには、衛星による監視が欠かせない。そこが空母キラーの弱点だ。
空母は、通常、数隻の艦艇と、海面下の潜水艦、上空を早期警戒管制機と迎撃戦闘機によって防護されている。このため、中国の情報収集船や、潜水艦、艦載機などは、空母に接近することは困難だ。
そこで、目となるのは、監視衛星である。米国も中国も多数の軍事衛星を打ち上げているが、その中の少なからぬ数の衛星が、監視偵察衛星である。空母キラーを空母に命中させる役割を担っているのである。
当然、日米両軍は、中国の監視偵察衛星を破壊しようとするだろう。
米軍は、1970年代に、ASATを実用化し、現在も運用しているものと推測される。それとは別に、SM-3も衛星破壊兵器として期待できることが明らかになっている。
写真はWikiから引用
2008年2月21日には、制御不能に陥り地上に落下する危険性のあったアメリカ国家偵察局の偵察衛星USA-193を、海上から発射したミサイルで落下前に破壊する実ミッションが敢行された。これはイージス艦 レイク・エリー(CG-70 タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦)から、本来は弾道ミサイル迎撃用に開発されたスタンダードミサイル (SM-3) を発射して行ったものであり、純粋なASATとは異なる。標的の衛星はSM-3の直撃を受け高度240kmで破壊された。(Wiki)
こういうことだ。SM-3は我が国も導入している。いざ、中国との有事が想定される事態が起きた場合、速やかに敵の監視の目を潰すのは、戦いの常道だ。既にそのような構想は具体化されているものと思われるが、部外者に知りうるわけもない。
空自宇宙作戦隊は、監視が主任務のようだが、要するに目標情報を常時監視しいているのであるから、いざ、衛星を破壊する必要があるとき、海自は、目標情報を空自から得ることになるのだろうか?
酒楽は、その辺は門外漢なので、よくわからない。だが、これを広義の対空作戦ととらえる場合、最も重要なのは統合一貫性だ。
空自と海自が協同して対処することになろうが、現状、防衛省のサイトや、Wikiなどをみても、その準備が整っているとは思えない。情勢はいつ緊迫するかわからない。平時から、準備をする必要があろうと思料する。
まあ、素人が考えるまでもなく、既に防衛省は構想を描き、準備に取り掛かっているものと推測される。空母キラー撲滅作戦を。はやいとこ、実験してくれないかな。スペースデブリが増えるから無理か。だが、戦争になったら、そんなこと言ってられないよね。
酒楽の妄想作戦でした。
【独自】中国の「空母キラー」ミサイル、航行中の船へ発射実験…2発が命中か
2021/01/13 05:00 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/world/20210112-OYT1T50299/
昨年8月、中国の空母キラーと呼ばれるミサイル実験が行われ、2発とも船舶に命中し、沈没させたと読売新聞が伝えている。
東風(DF)26B(射程約4000キロ)、DF21D(射程約1500キロ超)は、かねてから空母キラーとして、日米両国を注目を集めていた。今回、消息筋から、その実験の成功が伝えられ、実用化が近いものとみられる。
空母キラーは、米海軍、海上自衛隊それぞれの脅威だ。海自は、数年後に、「かが」「いずも」の空母化を予定している。その頃には、空母キラーが実用化されている可能性が高い。
今次、ナゴルノカラバフ自治州を巡って、アゼルバイジャンとジョージアが戦闘を行ったが、無人機の威力が想像以上に大きいことが実証された。地上作戦において、もはや無人機による上空からの偵察・攻撃を無視することは不可能である。
同じように、海上作戦においても、空母キラーの脅威を常に考慮しながら作戦構想を描くほかない。ミサイルと空母を比較したときの費用対効果は恐るべきものとなる。
だが、記事にあるように、空母キラーにも弱点はある。それは「目」だ。大海原に展開する空母の位置をリアルタイムに把握するためには、衛星による監視が欠かせない。そこが空母キラーの弱点だ。
空母は、通常、数隻の艦艇と、海面下の潜水艦、上空を早期警戒管制機と迎撃戦闘機によって防護されている。このため、中国の情報収集船や、潜水艦、艦載機などは、空母に接近することは困難だ。
そこで、目となるのは、監視衛星である。米国も中国も多数の軍事衛星を打ち上げているが、その中の少なからぬ数の衛星が、監視偵察衛星である。空母キラーを空母に命中させる役割を担っているのである。
当然、日米両軍は、中国の監視偵察衛星を破壊しようとするだろう。
米軍は、1970年代に、ASATを実用化し、現在も運用しているものと推測される。それとは別に、SM-3も衛星破壊兵器として期待できることが明らかになっている。

2008年2月21日には、制御不能に陥り地上に落下する危険性のあったアメリカ国家偵察局の偵察衛星USA-193を、海上から発射したミサイルで落下前に破壊する実ミッションが敢行された。これはイージス艦 レイク・エリー(CG-70 タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦)から、本来は弾道ミサイル迎撃用に開発されたスタンダードミサイル (SM-3) を発射して行ったものであり、純粋なASATとは異なる。標的の衛星はSM-3の直撃を受け高度240kmで破壊された。(Wiki)
こういうことだ。SM-3は我が国も導入している。いざ、中国との有事が想定される事態が起きた場合、速やかに敵の監視の目を潰すのは、戦いの常道だ。既にそのような構想は具体化されているものと思われるが、部外者に知りうるわけもない。
空自宇宙作戦隊は、監視が主任務のようだが、要するに目標情報を常時監視しいているのであるから、いざ、衛星を破壊する必要があるとき、海自は、目標情報を空自から得ることになるのだろうか?
酒楽は、その辺は門外漢なので、よくわからない。だが、これを広義の対空作戦ととらえる場合、最も重要なのは統合一貫性だ。
空自と海自が協同して対処することになろうが、現状、防衛省のサイトや、Wikiなどをみても、その準備が整っているとは思えない。情勢はいつ緊迫するかわからない。平時から、準備をする必要があろうと思料する。
まあ、素人が考えるまでもなく、既に防衛省は構想を描き、準備に取り掛かっているものと推測される。空母キラー撲滅作戦を。はやいとこ、実験してくれないかな。スペースデブリが増えるから無理か。だが、戦争になったら、そんなこと言ってられないよね。
酒楽の妄想作戦でした。
↓ブログを読んでいただき有難うございます。ぽちっとしていただけると励みになります。

政治ランキング
- 関連記事
-
-
スペースXがまたやってくれた! 2021/02/17
-
宇宙膨張速度の謎 2021/02/09
-
完全自動運転の夢 2021/01/29
-
自動車業界戦国乱世 2021/01/28
-
空母キラー撲滅作戦 2021/01/24
-
ファントムに栄光あれ! 2021/01/02
-
想像以上の成果 はやぶさ2 2020/12/18
-
ボイジャー2号 2020/12/15
-
はやぶさ2の快挙を寿ぐ 2020/12/10
-
スポンサーサイト