英国の動きが顕著だ。ジョンソン首相は、その本領を発揮しつつある。EUからの離脱を巡って、旗だけ振って、敵前逃亡した頃とは段違いだ。いったいあれは何だったのだ?
それはいい。しばらくぶりに連合王国に相応しい宰相が現れた。年初まで、米大統領選と英国のEU離脱を巡って、メディアは大騒ぎしていたが、一段落した今、同じアングロサクソンの米国と英国では、動きが異なっている。
まず、米国だが、バイデンが大統領に就任し、中国の易姓革命と同じような、前政権政策の否定から政権をスタートさせた。米国市民にとっては悲劇が始まり、中国に取っては、チャンス到来だ。早速、台湾、尖閣で動きを見せている。
我が国は、中国の尖閣実効支配を阻止するため、我が国単独でも動けるように準備しなければならない。米国は、尖閣を日米安保の対象だと言明しているが、肝心の中国は、それを信用していない。
米国の態度もそうだが、我が国政府の覚悟を窺っている。我が国政府に尖閣を守る覚悟があるのか?酒楽でさえ、不安に感じる。
そして、英国だ。昨年末、ようやくEU離脱協定が成立し、晴れて独立を回復した。おめでとう連合王国、おめでとうございますエリザベス女王陛下。
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画像はWikiから引用
かかりきりだったEU離脱を巡る難交渉を漸くまとめたジョンソン首相の動きは速い。
まず、クアッドへの参加を表明した。海洋連合へようこそ。待ってましたよ。これで、日米豪印のクアッドに英国が加われば、鬼に金棒だ。日米英世界3大海軍の揃い踏みだ。
クウィーンエリザベス級空母1番艦をアジアに回航するとの情報もある。さすが大英帝国の末裔だけのことはある。ヨーロッパにおいては、栄光ある孤立を選択し、返す刀で、海洋国家連合への参加を画策している。
インドは、純粋な海洋国家ではないが、旧宗主国英国の参加と、英連邦の豪州がいるので、安心してクアッドでの活動を活発化させるのではないだろうか。
そして次がCPTPPへの参加意思表明だ。CPTPPの盟主日本国は諸手を挙げて歓迎する。ようこそ日英同盟へ。
EU離脱後、大陸と同じ条件で貿易することができなくなった英国にとって、CPTPPへの参加は、焦眉の急だ。英国に投資している日本企業を繋ぎとめるにも是非参加したいところだろう。
同じ立憲君主国、民主主義、法治国家、共通点は多く、基本的価値観を共有している。参加に何の問題もなかろう。
中国も先般CPTPPへの参加を検討していると報道されたが、何を寝ぼけたことを言っているのだ。中国や韓国が参加できるわけでないだろ。(あっ韓国は関係なかったな。ムン君は参加したがっているようだけど、何かの間違いだろう。韓国が、日本主導のCPTPPに参加したいと考えるわけがない。韓国人が発狂するぞ。ろうそく革命で牢屋行きになるよ。ムン君、あきらめな)
話がずれた。英国の動きは極めて戦略的だ。往年の大英帝国を彷彿とさせる。自国の国益を最大限にするために、最適の政策を追及している。そして、最後が香港だ。
香港市民に最終的に英国移住が可能なパスポートを発行すると表明した。中国には痛手だ。政治的にも経済的にも損失が大きい。中国の膨張政策は、日米英豪印の反発を招いている。
英国が積極的に動き出した。さすがだ。ところで、我が国の動きは鈍い。決定的に鈍い。ジョンソンの行動に即応しろよ。茂木外相からも、菅総理からも発言がない。こういうのは、速攻「歓迎する」と一言だけでもコメントすれば、ジョンソンも英国民も拍手喝采するのに、何でやらないのだ?
大英帝国の復活を喜びたい。
英国が日米豪印4カ国の枠組み「クアッド」に参加の意向 英メディア報道
2021.1.31 07:19 産経新聞
https://www.sankei.com/world/news/210131/wor2101310002-n1.html
日本、「中国包囲網」TPP加盟国拡大の好機 2021.1.31 19:00 産経新聞
https://www.sankei.com/economy/news/210131/ecn2101310007-n1.html
英、香港市民向け特別ビザ受け付け 30万人が英移住か
2021.1.31 19:19 産経新聞
https://www.sankei.com/world/news/210131/wor2101310011-n1.html
<PS>
ジョンソン君は、なんか吹っ切れたようだね。鉄の女サッチャーを思い出す。海に浮かぶブリテン島の宰相は、冷徹な現実主義者でなければならない。ブレアもよかったな。久しぶりに英国に政治的天才が現れたようだ。
結婚してよかったのかね。旗だけ振って、メイ首相に丸投げしたジョンソン君とは別人の趣だ。奥様が賢いんだろうな。
それにしても、独仏はどうしてこう政治音痴なのかね。メルケルに引きずられて中国の意のままになっているじゃないか。
一番心配なのは我が国だ。今度は失敗しないでくれよ。独仏を笑っていられなくなるぞ。
それはいい。しばらくぶりに連合王国に相応しい宰相が現れた。年初まで、米大統領選と英国のEU離脱を巡って、メディアは大騒ぎしていたが、一段落した今、同じアングロサクソンの米国と英国では、動きが異なっている。
まず、米国だが、バイデンが大統領に就任し、中国の易姓革命と同じような、前政権政策の否定から政権をスタートさせた。米国市民にとっては悲劇が始まり、中国に取っては、チャンス到来だ。早速、台湾、尖閣で動きを見せている。
我が国は、中国の尖閣実効支配を阻止するため、我が国単独でも動けるように準備しなければならない。米国は、尖閣を日米安保の対象だと言明しているが、肝心の中国は、それを信用していない。
米国の態度もそうだが、我が国政府の覚悟を窺っている。我が国政府に尖閣を守る覚悟があるのか?酒楽でさえ、不安に感じる。
そして、英国だ。昨年末、ようやくEU離脱協定が成立し、晴れて独立を回復した。おめでとう連合王国、おめでとうございますエリザベス女王陛下。
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画像はWikiから引用
かかりきりだったEU離脱を巡る難交渉を漸くまとめたジョンソン首相の動きは速い。
まず、クアッドへの参加を表明した。海洋連合へようこそ。待ってましたよ。これで、日米豪印のクアッドに英国が加われば、鬼に金棒だ。日米英世界3大海軍の揃い踏みだ。
クウィーンエリザベス級空母1番艦をアジアに回航するとの情報もある。さすが大英帝国の末裔だけのことはある。ヨーロッパにおいては、栄光ある孤立を選択し、返す刀で、海洋国家連合への参加を画策している。
インドは、純粋な海洋国家ではないが、旧宗主国英国の参加と、英連邦の豪州がいるので、安心してクアッドでの活動を活発化させるのではないだろうか。
そして次がCPTPPへの参加意思表明だ。CPTPPの盟主日本国は諸手を挙げて歓迎する。ようこそ日英同盟へ。
EU離脱後、大陸と同じ条件で貿易することができなくなった英国にとって、CPTPPへの参加は、焦眉の急だ。英国に投資している日本企業を繋ぎとめるにも是非参加したいところだろう。
同じ立憲君主国、民主主義、法治国家、共通点は多く、基本的価値観を共有している。参加に何の問題もなかろう。
中国も先般CPTPPへの参加を検討していると報道されたが、何を寝ぼけたことを言っているのだ。中国や韓国が参加できるわけでないだろ。(あっ韓国は関係なかったな。ムン君は参加したがっているようだけど、何かの間違いだろう。韓国が、日本主導のCPTPPに参加したいと考えるわけがない。韓国人が発狂するぞ。ろうそく革命で牢屋行きになるよ。ムン君、あきらめな)
話がずれた。英国の動きは極めて戦略的だ。往年の大英帝国を彷彿とさせる。自国の国益を最大限にするために、最適の政策を追及している。そして、最後が香港だ。
香港市民に最終的に英国移住が可能なパスポートを発行すると表明した。中国には痛手だ。政治的にも経済的にも損失が大きい。中国の膨張政策は、日米英豪印の反発を招いている。
英国が積極的に動き出した。さすがだ。ところで、我が国の動きは鈍い。決定的に鈍い。ジョンソンの行動に即応しろよ。茂木外相からも、菅総理からも発言がない。こういうのは、速攻「歓迎する」と一言だけでもコメントすれば、ジョンソンも英国民も拍手喝采するのに、何でやらないのだ?
大英帝国の復活を喜びたい。
英国が日米豪印4カ国の枠組み「クアッド」に参加の意向 英メディア報道
2021.1.31 07:19 産経新聞
https://www.sankei.com/world/news/210131/wor2101310002-n1.html
日本、「中国包囲網」TPP加盟国拡大の好機 2021.1.31 19:00 産経新聞
https://www.sankei.com/economy/news/210131/ecn2101310007-n1.html
英、香港市民向け特別ビザ受け付け 30万人が英移住か
2021.1.31 19:19 産経新聞
https://www.sankei.com/world/news/210131/wor2101310011-n1.html
<PS>
ジョンソン君は、なんか吹っ切れたようだね。鉄の女サッチャーを思い出す。海に浮かぶブリテン島の宰相は、冷徹な現実主義者でなければならない。ブレアもよかったな。久しぶりに英国に政治的天才が現れたようだ。
結婚してよかったのかね。旗だけ振って、メイ首相に丸投げしたジョンソン君とは別人の趣だ。奥様が賢いんだろうな。
それにしても、独仏はどうしてこう政治音痴なのかね。メルケルに引きずられて中国の意のままになっているじゃないか。
一番心配なのは我が国だ。今度は失敗しないでくれよ。独仏を笑っていられなくなるぞ。
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