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名誉を重んずる日本人

 さて、今朝の記事で続編をお伝えした通り、日本と日本人の名誉のために、一筆啓上仕ろう。

 弁護側は、親子の身柄を日本に引き渡せば、拷問に相当する不当な取り扱いを受ける恐れがあると主張。

 の件(くだり)である。

 いかように反撃しようかと考えた末に、我が国の歴史にその材料を見出すことができる、と思い至った。

 石出帯刀の故事を紹介しよう。これは、結構有名な話なので、ご存じの読者も多いものと思うが、アメリカ人はほとんど知らないと思うので、紹介する意義はあろう。

 時は明暦三(1657)年。江戸の町は、明暦の大火に見舞われた。小伝馬町の牢屋敷にも火が迫ってきた。

 江戸幕府伝馬町牢屋敷の囚獄(牢屋奉行)だった石出帯刀は、収監者を火災から救うために独断で「切り放ち」(期間限定の囚人の解放)を行った。

帯刀は収監者達に対し「大火から逃げおおせた暁には必ずここに戻ってくるように。さすれば死罪の者も含め、私の命に替えても必ずやその義理に報いて見せよう。もしもこの機に乗じて雲隠れする者が有れば、私自らが雲の果てまで追い詰めて、その者のみならず一族郎党全てを成敗する」と申し伝え、猛火が迫る中で死罪の者も含めて数百人余りの「切り放ち」を行った。

 収監者達は涙を流し手を合わせて帯刀に感謝し、後日約束通り全員が牢屋敷に戻ってきたという。

 帯刀は「罪人といえどその義理堅さは誠に天晴れである。このような者達をみすみす死罪とする事は長ずれば必ずや国の損失となる」と評価し、老中に死罪も含めた罪一等の減刑を嘆願、幕府も収監者全員の減刑を実行する事となった。

(Wikiから引用)

 帯刀の行動は、命がけだった。一名でも帰らなかったら、切腹は免れない。そういうぎりぎりの中での判断だったのだ。
侍
 名誉を重んずる日本人というのが本記事の表題だ。日本人の価値観の一つが「名こそ惜しめれ」である。名誉のためには命もかけるのが日本人なのだ。

 牢獄に収監されていた囚人が、市中に放たれても戻ってきたのは、帯刀の命がけの行動に感謝するとともに、自らの名誉にかけても戻るのが日本人の心意気というものなのだ。

 さて、本記事の主題だ。

 「親子の身柄を日本に引き渡せば、拷問に相当する不当な取り扱いを受ける恐れがある」

 弁護側の主張の通りならば、市中に放たれた囚人は一人として戻ってくることはなかったであろう。だが、事実は、全員が戻ってきた。

 アメリカ人には、この事実は俄かには信じられないであろうが、事実である。もし、牢屋で拷問に相当する不当な取り扱いがあったなら、戻ってくるわけがない。それが戻ってきたという事実は、拷問などなかったということを示しているのである。

 歴史の浅いアメリカ人は、更に疑問を持つかもしれない。そんな昔の話は現代には通じない、と。

 それに対しては、あなたの国とは違って、我が国は、天孫が降臨して以来、万世一系の天皇陛下を戴く君主国であり、建国以来、一度も革命を経験していない。我が国の歴史と文化は、日本人により二千六百年営々と紡がれてきたのである。たった三百数十年前のことなら、昨日のことのように現代日本人と相通ずるものなのだ。

 とこう言えばいい。悠久の歴史を前にして、アメリカ人は言葉を失うに違いない。

<PS>
 上川法務大臣閣下。米国の司法に介入するわけにはまいりませんが、斯様な名誉回復の手段がございます。ニューヨークタイムズやワシントンポストに意見広告をするくらいなら可能であると存じます。血税の一部を使って、日本と日本人の名誉のために意見広告をしていただきたいと思料する次第でございます。

酒楽

 
 
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