インド太平洋に空母配備、冷戦後重要報告書を発表=英政府
2021年3月9日 看中国
https://www.visiontimesjp.com/?p=15375
英国政府は先日の記者会見で、英国海軍の「クイーン・エリザベス」空母戦闘群が今春に太平洋に配備される見通しであることを明らかにした。また、英政府官員は、クイーン・エリザベスの海外配備ルートには、中国共産党が領海としている南シナ海も含まれる可能性があると述べた。
英国の大手私立学校の少なくとも17校が中国資本により大規模に買収されたという最近のニュースは、英国社会に大きな不安を与えている。中国のある企業は、英国の学校の買収が、北京の世界的な影響力の拡大を目指す中国共産党の「一帯一路」戦略の一環であると公言した。
看中国から英国の動きについての記事を引用した。記事は、英国がインド太平洋に空母配備と題しているが、焦点は二つある。
一つは、表題の通り、英国が「クイーン・エリザベス」空母戦闘群を今春太平洋に配備される見通しだと伝えている点だ。
ネット上の推測では、日本の佐世保を拠点とするのではないかと言う観測がある。あるいは、シンガポールと言う観測もある。
いずれにしても、英国の最新鋭空母「クイーン・エリザベス」が、太平洋に回航され、プレゼンスを発揮することを歓迎する。これで、米太平洋軍隷下の第7艦隊、そして海上自衛隊と、世界3大海軍の揃い踏みだ。
ネットでは、中国沿海近海における艦艇数は、中国が米国を上回っていると報道されている。それは事実だ。だから、3大海軍揃い踏みだと言って喜んでばかりはいられない。中国海軍の増強は日を追って拡大し、日本の安全保障環境を脅かしつつあるからだ。
本来なら、我が国も、それに対応するように海上自衛隊と航空自衛隊の戦力を増強するのが本来のあるべき姿だ。過去最高の防衛費に満足することなく、対中抑止に必要な防衛構想と戦力整備それに応ずる防衛費の増額が必要だ。
そのためには、現在の防衛費の少なくとも倍は必要だ。
もう一つの懸念は、中国の影響力の拡大だ。記事では、英国の私立学校少なくとも17校が中国資本に買収されたと伝えている。先日拙稿では「我が国は危うい状況にある」として、国内地方紙が、中国の影響をまともに受けていると警鐘を鳴らした。
英国においては、私立学校が買収されている。中国は、経済発展に伴い、潤沢な資金を影響力拡大のために投入している。我が国もひたひたと浸食されている。
こういうのが一番恐ろしいのだ。気が付いたら、国内が敵だらけとなっている可能性さえある。早急にスパイ防止法と刑法改正が必要だ。これがないために、我が国は、何十年も前からスパイ天国と揶揄されてきた。とても独立国とは思えない。
通常は、擡頭する国に対しては、包囲網が形成され、団結してその擡頭を抑えるものだ。クアッドは、形作られてきているが、まだまだ形成途上だ。中国も経済力が無限に拡大するわけではない。いずれ限界にぶつかり、下降線をたどるのだ。
彼らは、その前に米国から覇権を奪い、世界に覇権国として君臨することを構想している。
彼らも、時間と戦っている。今はまだ米国と正面から戦う戦力はない。もう少し時間が必要だ。そして、経済の頂点に遅れること数年で、軍事力と政治力が頂点に達する。これが歴史の教訓だ。問題は、その時期が何時かだ。
中国が頂点に達する前に叩くのが常道だ。そのためには、戦略的な構想が必要だ。ジョージ・ケナンの封じ込め戦略のような。数日後には、ネットを賑わしている「より長い電報」について考察したいと思っている。
<PS>
「かが」が空母化されるのを酒楽は心待ちにしている。
空母だけでは戦力化できない。記事にあるように空母打撃群を編成しなければならない。そのためには、さらに防衛費を投入する必要がある。
空母打撃群を編成し、維持するためには、莫大な予算が必要なのだ。問題は、近年の財務省の考え方だ。
スクラップアンドビルド。これではだめだ。ビルドアンドビルドだ。金を惜しんで国が亡んでは意味がないぞ。角を矯めて牛を殺すようなものだ。
国は百年兵を養わなければならないのだ。財務省は、国家百年の計をしっかり考えて防衛費をねん出すればいいのだ。
削るだけが能ではない。
2021年3月9日 看中国
https://www.visiontimesjp.com/?p=15375
英国政府は先日の記者会見で、英国海軍の「クイーン・エリザベス」空母戦闘群が今春に太平洋に配備される見通しであることを明らかにした。また、英政府官員は、クイーン・エリザベスの海外配備ルートには、中国共産党が領海としている南シナ海も含まれる可能性があると述べた。
英国の大手私立学校の少なくとも17校が中国資本により大規模に買収されたという最近のニュースは、英国社会に大きな不安を与えている。中国のある企業は、英国の学校の買収が、北京の世界的な影響力の拡大を目指す中国共産党の「一帯一路」戦略の一環であると公言した。
看中国から英国の動きについての記事を引用した。記事は、英国がインド太平洋に空母配備と題しているが、焦点は二つある。
一つは、表題の通り、英国が「クイーン・エリザベス」空母戦闘群を今春太平洋に配備される見通しだと伝えている点だ。
ネット上の推測では、日本の佐世保を拠点とするのではないかと言う観測がある。あるいは、シンガポールと言う観測もある。
いずれにしても、英国の最新鋭空母「クイーン・エリザベス」が、太平洋に回航され、プレゼンスを発揮することを歓迎する。これで、米太平洋軍隷下の第7艦隊、そして海上自衛隊と、世界3大海軍の揃い踏みだ。
ネットでは、中国沿海近海における艦艇数は、中国が米国を上回っていると報道されている。それは事実だ。だから、3大海軍揃い踏みだと言って喜んでばかりはいられない。中国海軍の増強は日を追って拡大し、日本の安全保障環境を脅かしつつあるからだ。
本来なら、我が国も、それに対応するように海上自衛隊と航空自衛隊の戦力を増強するのが本来のあるべき姿だ。過去最高の防衛費に満足することなく、対中抑止に必要な防衛構想と戦力整備それに応ずる防衛費の増額が必要だ。
そのためには、現在の防衛費の少なくとも倍は必要だ。
もう一つの懸念は、中国の影響力の拡大だ。記事では、英国の私立学校少なくとも17校が中国資本に買収されたと伝えている。先日拙稿では「我が国は危うい状況にある」として、国内地方紙が、中国の影響をまともに受けていると警鐘を鳴らした。
英国においては、私立学校が買収されている。中国は、経済発展に伴い、潤沢な資金を影響力拡大のために投入している。我が国もひたひたと浸食されている。
こういうのが一番恐ろしいのだ。気が付いたら、国内が敵だらけとなっている可能性さえある。早急にスパイ防止法と刑法改正が必要だ。これがないために、我が国は、何十年も前からスパイ天国と揶揄されてきた。とても独立国とは思えない。
通常は、擡頭する国に対しては、包囲網が形成され、団結してその擡頭を抑えるものだ。クアッドは、形作られてきているが、まだまだ形成途上だ。中国も経済力が無限に拡大するわけではない。いずれ限界にぶつかり、下降線をたどるのだ。
彼らは、その前に米国から覇権を奪い、世界に覇権国として君臨することを構想している。
彼らも、時間と戦っている。今はまだ米国と正面から戦う戦力はない。もう少し時間が必要だ。そして、経済の頂点に遅れること数年で、軍事力と政治力が頂点に達する。これが歴史の教訓だ。問題は、その時期が何時かだ。
中国が頂点に達する前に叩くのが常道だ。そのためには、戦略的な構想が必要だ。ジョージ・ケナンの封じ込め戦略のような。数日後には、ネットを賑わしている「より長い電報」について考察したいと思っている。
<PS>
「かが」が空母化されるのを酒楽は心待ちにしている。
空母だけでは戦力化できない。記事にあるように空母打撃群を編成しなければならない。そのためには、さらに防衛費を投入する必要がある。
空母打撃群を編成し、維持するためには、莫大な予算が必要なのだ。問題は、近年の財務省の考え方だ。
スクラップアンドビルド。これではだめだ。ビルドアンドビルドだ。金を惜しんで国が亡んでは意味がないぞ。角を矯めて牛を殺すようなものだ。
国は百年兵を養わなければならないのだ。財務省は、国家百年の計をしっかり考えて防衛費をねん出すればいいのだ。
削るだけが能ではない。
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