ジェノサイド条約に関する衆議院法務委員会議事録 平成25年(2013年)11月5日
衆議院>立法情報>会議録>法務委員会
第185回国会 法務委員会 第4号(平成25年11月5日(火曜日))
平成二十五年十一月五日(火曜日) 午前九時一分開議
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigirokua.nsf/html/kaigirokua/000418520131105004.htm
さて、ジェノサイド条約について紹介します。ソースは、ジェノサイド条約に関する衆議院法務委員会議事録です。平成25年11月5日です。ちょっと古いですがご容赦ください。
先日、ウィグル弾圧を巡って、中国と欧米諸国の非難合戦について紹介しました。そして、我が国がジェノサイドについて鈍感であり、国益を毀損していると外務省を非難しました。
そこで、関連情報を検索していたら、この国会の議事録を発見したわけです。メディアによる2次ソースではなく、1次ソースです。これ公開されているのですね。貴重な経験でした。これから、国会各委員会の議事録をいくらでも読むことができます。
いやー、驚いた。この議事録を読んで。何故驚いたかと言うと、このジェノサイド条約の批准を巡る国会審議は、64年前から続いているということを発見したからです。
それは、この議事録を読んで初めて知りました。64年前!まあ、ジェノサイド条約が発効したのが、1948年(78年前)なので、それくらい古くても当たり前だが。
議事録にある平成25年時点で、英米仏初め百四十三カ国が締結している。
そして、この後に、条約批准を巡る驚きのやり取りがある訳です。要約して紹介します。
〇昭和32年(1957年)最初の答弁
岸外務大臣。答弁は、研究中と御了承願います。
〇昭和54年(1979年)
外務省国際連合局長答弁。緊要性が高いということは言えない、しかし、検討は進めてまいります。
〇昭和56年(1981年)
局長答弁、緊要性が高いということは言えない、しかし、慎重ながら検討してまいりたい。
〇平成19年(2007年)
麻生外務大臣。国内法の整備等についても検討していかなければならないと認識している。
そして、日本維新の会、西田譲議員の質問の〆がこれ。
昭和三十二年、五十六年前から研究がされ続けて、はや五十六年でございます。まだ研究を続けていらっしゃるのかということになるわけですが、これはもうお決まりの答弁でございまして、ジェノサイド条約は締結するつもりがないと受けとめられても仕方がないというような状況に既に至っているというふうに思うんですが、外務省、いかがでしょうか。
この質問の後、延々と禅問答が繰り広げられる。ということで、この後の質疑については、噴飯ものなので、紹介はしません。興味のある方は、ソースをご覧ください。
さて、この議事録でわかったことは、現時点(2021年)から顧みて、64年前から検討を始めて、現在においても検討中と言う外務省の答弁だ。
6年前の西田議員の質問の意図はよくわかる。「ジェノサイド条約は締結するつもりがないと受けとめられても仕方がない」ということだ。
そして、現在、中国新疆ウィグル自治区でのジェノサイドを巡って、西側自由主義陣営が挙って、中国の人権侵害を非難している中、我が国は、ジェノサイド条約すら批准しておらず、ましてや、新疆ウイグル自治区でのジェノサイドをジェノサイドと認定していないのだ。
こういうのを噴飯ものと言うのだ。ちなみに、6年前の外務大臣は、谷垣氏だ。そして、条約批准には難しい手続きや判断が必要だと、答弁している。
谷垣氏は、東大法学部卒業である。スタッフは、外務官僚。難関の外交官試験に合格した、エリート官僚だ。その大臣が難しい、と発言されているのだ。
それほど難しいのか?64年かけても検討しきれないほど難しいのか?既に150カ国以上が批准しているのに、我が国の外務省は、難しくて、批准できないと申しておる。
怒りが込み上げてくるというのはこういうことを言うのだろう。
<PS>
いかがでしたか、皆さん。国会の予算委員会はいつも放映されているので、ご承知の通りと思うけど、法務委員会など、その存在すら一般の方は知らないだろう。かくいう酒楽も知らなかった。
そして、そこで、驚きの議論がなされていたのも。メディアが報道しないというのは、こういう結果になるのだな。その気になって調べないと、真実を知ることはできないということだ。
それでも、我が国も自由主義諸国も幸せだ。何故なら、こういう議事録が公開され、努力さえ惜しまなければ、読むことができるということだ。これが、民主主義のいいところだ。酒楽は、日本に生まれて本当に良かったと思っている。
だが、国民の税金で賄われている外務省と法務省のいい加減さには、怒りを覚える。国民が聞いていないと思って、難しい、と連発している。こういうのを怠慢と言うのだ。ふざけるな!聞いているぞ!
お前たちは首だ!
<PS><PS>
法務委員会なんて、メディアも取材しないんだろうな。だから、日本の司法は胡坐をかいて、何も改善しようとしないのだろう。
法務省Gメンを編成して、法務委員会を常に監視し、ちゃんと仕事をしているか、査察すべし。酒楽、Gメン希望します!
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第185回国会 法務委員会 第4号(平成25年11月5日(火曜日))
平成二十五年十一月五日(火曜日) 午前九時一分開議
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigirokua.nsf/html/kaigirokua/000418520131105004.htm
さて、ジェノサイド条約について紹介します。ソースは、ジェノサイド条約に関する衆議院法務委員会議事録です。平成25年11月5日です。ちょっと古いですがご容赦ください。
先日、ウィグル弾圧を巡って、中国と欧米諸国の非難合戦について紹介しました。そして、我が国がジェノサイドについて鈍感であり、国益を毀損していると外務省を非難しました。
そこで、関連情報を検索していたら、この国会の議事録を発見したわけです。メディアによる2次ソースではなく、1次ソースです。これ公開されているのですね。貴重な経験でした。これから、国会各委員会の議事録をいくらでも読むことができます。
いやー、驚いた。この議事録を読んで。何故驚いたかと言うと、このジェノサイド条約の批准を巡る国会審議は、64年前から続いているということを発見したからです。
それは、この議事録を読んで初めて知りました。64年前!まあ、ジェノサイド条約が発効したのが、1948年(78年前)なので、それくらい古くても当たり前だが。
議事録にある平成25年時点で、英米仏初め百四十三カ国が締結している。
そして、この後に、条約批准を巡る驚きのやり取りがある訳です。要約して紹介します。
〇昭和32年(1957年)最初の答弁
岸外務大臣。答弁は、研究中と御了承願います。
〇昭和54年(1979年)
外務省国際連合局長答弁。緊要性が高いということは言えない、しかし、検討は進めてまいります。
〇昭和56年(1981年)
局長答弁、緊要性が高いということは言えない、しかし、慎重ながら検討してまいりたい。
〇平成19年(2007年)
麻生外務大臣。国内法の整備等についても検討していかなければならないと認識している。
そして、日本維新の会、西田譲議員の質問の〆がこれ。
昭和三十二年、五十六年前から研究がされ続けて、はや五十六年でございます。まだ研究を続けていらっしゃるのかということになるわけですが、これはもうお決まりの答弁でございまして、ジェノサイド条約は締結するつもりがないと受けとめられても仕方がないというような状況に既に至っているというふうに思うんですが、外務省、いかがでしょうか。
この質問の後、延々と禅問答が繰り広げられる。ということで、この後の質疑については、噴飯ものなので、紹介はしません。興味のある方は、ソースをご覧ください。
さて、この議事録でわかったことは、現時点(2021年)から顧みて、64年前から検討を始めて、現在においても検討中と言う外務省の答弁だ。
6年前の西田議員の質問の意図はよくわかる。「ジェノサイド条約は締結するつもりがないと受けとめられても仕方がない」ということだ。
そして、現在、中国新疆ウィグル自治区でのジェノサイドを巡って、西側自由主義陣営が挙って、中国の人権侵害を非難している中、我が国は、ジェノサイド条約すら批准しておらず、ましてや、新疆ウイグル自治区でのジェノサイドをジェノサイドと認定していないのだ。
こういうのを噴飯ものと言うのだ。ちなみに、6年前の外務大臣は、谷垣氏だ。そして、条約批准には難しい手続きや判断が必要だと、答弁している。
谷垣氏は、東大法学部卒業である。スタッフは、外務官僚。難関の外交官試験に合格した、エリート官僚だ。その大臣が難しい、と発言されているのだ。
それほど難しいのか?64年かけても検討しきれないほど難しいのか?既に150カ国以上が批准しているのに、我が国の外務省は、難しくて、批准できないと申しておる。
怒りが込み上げてくるというのはこういうことを言うのだろう。
<PS>
いかがでしたか、皆さん。国会の予算委員会はいつも放映されているので、ご承知の通りと思うけど、法務委員会など、その存在すら一般の方は知らないだろう。かくいう酒楽も知らなかった。
そして、そこで、驚きの議論がなされていたのも。メディアが報道しないというのは、こういう結果になるのだな。その気になって調べないと、真実を知ることはできないということだ。
それでも、我が国も自由主義諸国も幸せだ。何故なら、こういう議事録が公開され、努力さえ惜しまなければ、読むことができるということだ。これが、民主主義のいいところだ。酒楽は、日本に生まれて本当に良かったと思っている。
だが、国民の税金で賄われている外務省と法務省のいい加減さには、怒りを覚える。国民が聞いていないと思って、難しい、と連発している。こういうのを怠慢と言うのだ。ふざけるな!聞いているぞ!
お前たちは首だ!
<PS><PS>
法務委員会なんて、メディアも取材しないんだろうな。だから、日本の司法は胡坐をかいて、何も改善しようとしないのだろう。
法務省Gメンを編成して、法務委員会を常に監視し、ちゃんと仕事をしているか、査察すべし。酒楽、Gメン希望します!
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