米国務省報道官、北京冬季五輪のボイコットに言及「同盟諸国と議論する」
2021.4.7 産経新聞
https://www.sankei.com/world/news/210407/wor2104070005-n1.html
米、北京冬季五輪への参加方針は現時点で「変更なし」 米五輪委の委員長はボイコットに反対表明 2021.4.8 産経新聞
https://www.sankei.com/world/news/210408/wor2104080009-n1.html
4月7日国務省のプライス報道官が北京オリンピックをボイコットする可能性に言及し、同盟国と協議を介すると表明した。
だが、次の日、サキ大統領報道官は、北京オリンピックに参加することに変更はないと、国務省の発表を否定した。いずれも日本時間。
米政府が揺れている。国務省とホワイトハウスの意見が異なっている。もちろん、ホワイトハウスの報道が正しい。焦点は、国務省の発表は誰が承認し、ホワイトハウスの発表は誰が承認したのか、だ。
ブリンケン国務長官とバイデン大統領か?これが組織のあるべき姿だ。だがそうすると、政権ナンバーワンとナンバーツーの意見が割れているということになる。
覇権国家米国としてはあってはならない事態だろう。だが現実に事態は発生した。いったいどういうことなのだろうか?
米国大統領は、毎日、最新情報の報告を受ける。世界情勢から国内情勢まで幅広く。世界情勢については、国家情報官が報告する。
その場に、政権スタッフが当然いるだろう。国務長官は多忙なので、毎日必ずいるとは限らないが、国務副長官か次官クラスが同席している筈だ。
北京オリンピックボイコットというのは、米国にとっても簡単に決められることではない。モスクワオリンピックボイコットが、当時の国際情勢に大きな影響を及ぼしたのは事実であり、それと同じか、あるいはそれよりも大きな影響を国際社会に与えるはずである。

そのような重大案件が、ホワイトハウスと国務省で意見のすり合わせをしていない、などということがあるのか。本来はない筈なのに、起こった。
ブリンケン国務長官は外交のプロだと認識していたのだが、最終的な判断と決断を下すのは、当然大統領だ。結論は、意思の疎通ができていなかった、という以外にない。
ではなぜ、意思の疎通ができていなかったのだ?単なるテクニカルな問題と片づけるわけにはいかない。ブリンケン国務長官は、ボイコットの政治的影響をよく理解してるだろう。
そして、それを大統領に進言したと思われる。それを長官が大統領に直接進言したのならば、齟齬はあり得ない。それが起こったということは、長官の部下がホワイトハウスのしかるべき担当者を通じて大統領に進言されたと考えるのが自然だ。
そして、結果が国務省とホワイトハウスで異なった。最も妥当な理由は、権力闘争だ。新しい大統領がホワイトハウスの主になり、そのスタッフが大挙してホワイトハウスを取り囲むようにして、進出してくる。
そして、大統領に対する影響力を競うのだ。その結果が今回の事象だと考えるのが素直な解釈だろう。国務省からの意見具申に反対し、大統領への影響力を行使したものがホワイトハウス内にいるということだ。そして、その者は、国務長官の意見を覆すことに成功したのだ。
政権内での力関係が落ち着くまでこのような権力闘争はしばらく続くだろう。ところで、国務長官の意見を覆したのは誰だろう。
考えられる候補は、ロン・クレイン首席補佐官とカマラ・ハリス副大統領くらいだろうか。真相が明らかになることはないだろうが。今後のホワイトハウスの意思決定に大きな影響を及ぼすことは間違いない。
全体的に言うとバイデン大統領は、よくやっていると思う。対中融和姿勢は影を潜めている。つまりブリンケン国務長官の意見をほぼ採用しているものと思われる。だが、今回の件は、国務長官とは意見を異にするスタッフが大統領のそばに控えているということだ。
国務長官の姿勢は、我が国の国益に合致する。菅首相と大統領の会談においては、日本国首相としての影響力と同盟国としての責任のせめぎ合いになるだろう。事前のすり合わせが会談の成功を左右する。
茂木大臣にそれだけの力量があるかどうかが問われる場面だ。頼みますよ。
<PS>
今日は週末です♪1週間は長いですね。あと半月余りでGWです。
えっ、まだ早いって?そうなのです。それに、コロナがまた増加傾向にあるので、GWになっても遊びまわるような雰囲気じゃないですね(´・_・`)
横須賀さんがいよいよヴォクシーに乗って旅に出ましたね。思ったより早かったですね。横須賀さんにしろ、むーちんさんにしろ、長期間家を不在にしても、奥さんは何も言わないのでしょうか?その辺が何時も不思議です。
亭主元気で留守がいい、のか、家にいてもやることが無いので旅に出ていた方が夫婦円満になるとか、旦那がいない方が奥様がゆっくりできていいのだとか、あるいは、最悪夫婦関係が破綻しているとか…。
ブログを読む限り、破綻はしていないようですね。それよりも夫婦仲はいいようです。つまり、旅に出て、適度に離れていた方がそれぞれ居心地がいいということなのでしょう。
参考になります。←???
2021.4.7 産経新聞
https://www.sankei.com/world/news/210407/wor2104070005-n1.html
米、北京冬季五輪への参加方針は現時点で「変更なし」 米五輪委の委員長はボイコットに反対表明 2021.4.8 産経新聞
https://www.sankei.com/world/news/210408/wor2104080009-n1.html
4月7日国務省のプライス報道官が北京オリンピックをボイコットする可能性に言及し、同盟国と協議を介すると表明した。
だが、次の日、サキ大統領報道官は、北京オリンピックに参加することに変更はないと、国務省の発表を否定した。いずれも日本時間。
米政府が揺れている。国務省とホワイトハウスの意見が異なっている。もちろん、ホワイトハウスの報道が正しい。焦点は、国務省の発表は誰が承認し、ホワイトハウスの発表は誰が承認したのか、だ。
ブリンケン国務長官とバイデン大統領か?これが組織のあるべき姿だ。だがそうすると、政権ナンバーワンとナンバーツーの意見が割れているということになる。
覇権国家米国としてはあってはならない事態だろう。だが現実に事態は発生した。いったいどういうことなのだろうか?
米国大統領は、毎日、最新情報の報告を受ける。世界情勢から国内情勢まで幅広く。世界情勢については、国家情報官が報告する。
その場に、政権スタッフが当然いるだろう。国務長官は多忙なので、毎日必ずいるとは限らないが、国務副長官か次官クラスが同席している筈だ。
北京オリンピックボイコットというのは、米国にとっても簡単に決められることではない。モスクワオリンピックボイコットが、当時の国際情勢に大きな影響を及ぼしたのは事実であり、それと同じか、あるいはそれよりも大きな影響を国際社会に与えるはずである。

そのような重大案件が、ホワイトハウスと国務省で意見のすり合わせをしていない、などということがあるのか。本来はない筈なのに、起こった。
ブリンケン国務長官は外交のプロだと認識していたのだが、最終的な判断と決断を下すのは、当然大統領だ。結論は、意思の疎通ができていなかった、という以外にない。
ではなぜ、意思の疎通ができていなかったのだ?単なるテクニカルな問題と片づけるわけにはいかない。ブリンケン国務長官は、ボイコットの政治的影響をよく理解してるだろう。
そして、それを大統領に進言したと思われる。それを長官が大統領に直接進言したのならば、齟齬はあり得ない。それが起こったということは、長官の部下がホワイトハウスのしかるべき担当者を通じて大統領に進言されたと考えるのが自然だ。
そして、結果が国務省とホワイトハウスで異なった。最も妥当な理由は、権力闘争だ。新しい大統領がホワイトハウスの主になり、そのスタッフが大挙してホワイトハウスを取り囲むようにして、進出してくる。
そして、大統領に対する影響力を競うのだ。その結果が今回の事象だと考えるのが素直な解釈だろう。国務省からの意見具申に反対し、大統領への影響力を行使したものがホワイトハウス内にいるということだ。そして、その者は、国務長官の意見を覆すことに成功したのだ。
政権内での力関係が落ち着くまでこのような権力闘争はしばらく続くだろう。ところで、国務長官の意見を覆したのは誰だろう。
考えられる候補は、ロン・クレイン首席補佐官とカマラ・ハリス副大統領くらいだろうか。真相が明らかになることはないだろうが。今後のホワイトハウスの意思決定に大きな影響を及ぼすことは間違いない。
全体的に言うとバイデン大統領は、よくやっていると思う。対中融和姿勢は影を潜めている。つまりブリンケン国務長官の意見をほぼ採用しているものと思われる。だが、今回の件は、国務長官とは意見を異にするスタッフが大統領のそばに控えているということだ。
国務長官の姿勢は、我が国の国益に合致する。菅首相と大統領の会談においては、日本国首相としての影響力と同盟国としての責任のせめぎ合いになるだろう。事前のすり合わせが会談の成功を左右する。
茂木大臣にそれだけの力量があるかどうかが問われる場面だ。頼みますよ。
<PS>
今日は週末です♪1週間は長いですね。あと半月余りでGWです。
えっ、まだ早いって?そうなのです。それに、コロナがまた増加傾向にあるので、GWになっても遊びまわるような雰囲気じゃないですね(´・_・`)
横須賀さんがいよいよヴォクシーに乗って旅に出ましたね。思ったより早かったですね。横須賀さんにしろ、むーちんさんにしろ、長期間家を不在にしても、奥さんは何も言わないのでしょうか?その辺が何時も不思議です。
亭主元気で留守がいい、のか、家にいてもやることが無いので旅に出ていた方が夫婦円満になるとか、旦那がいない方が奥様がゆっくりできていいのだとか、あるいは、最悪夫婦関係が破綻しているとか…。
ブログを読む限り、破綻はしていないようですね。それよりも夫婦仲はいいようです。つまり、旅に出て、適度に離れていた方がそれぞれ居心地がいいということなのでしょう。
参考になります。←???
↓ブログを読んでいただき有難うございます。ぽちっとしていただけると励みになります。

政治ランキング
- 関連記事
-
-
新疆弾圧を黙認する日本 2021/04/16
-
日米首脳会談を前に 2021/04/15
-
知事の給与は何のためにあるのか 2021/04/14
-
政府は何故河野談話を否定しないのか 2021/04/10
-
ホワイトハウスの権力闘争と日米首脳会談 2021/04/09
-
再度 旗幟を鮮明にすべし 2021/04/08
-
青山繫晴氏に期待する理由 2021/04/02
-
米国と共に防衛努力を 2021/04/02
-
厚労省の会食~身を処すべし 2021/04/01
-
スポンサーサイト