日米首脳会談は、多大な成果を得て、無事終了した。外交的にはこういう表現が妥当なのであろう。
今回ほど、日米首脳会談が注目されたことはないと思う。少なくとも酒楽はそう認識している。何故なら、中国の脅威を目の前にして、日米同盟は、この脅威にどう対処していくのか、を主要なテーマとして会談が行われたからだ。
日本にとっては、我が国の存立を巡り、米国にとっては、覇権を巡って、共通の敵である中国に対して、日米同盟が断固たる決意を表明した。これが今回の日米首脳会談の評価だろう。
首脳会談は、会談の成果として、共同声明を発表した。大方、予想通りの内容だと思うが、いろいろと気になる点がある。
まず、日米同盟の価値観について。
自由、民主主義、人権、法の支配、国際法、多国間主義、自由で公正な経済秩序を含む普遍的価値及び共通の原則に対するコミットメントが両国を結び付けている。
冒頭、このような表現が目を引いた。使い古された表現という言い方もあろうが、中国から見れば、逆立ちしても実現不能な価値観だ。日米同盟と中国は真逆の価値観を持つ勢力だということをここで明らかにしている。つまり、歩み寄ることは不可能であり、中国が歩み寄らないことは自明なので、いずれ、日米同盟と中国は戦わざるを得ないということだ。
日本は同盟及び地域の安全保障を一層強化するために自らの防衛力を強化することを決意した。
言質を取られたとコメントするメディアが多いと思うが、それがそもそも問題だ。我が国は、当事者なのだ。尖閣についても、台湾についても。尖閣は、我が国の領土だ。自国の領土を守るのは、独立国としては当然である。そういう意味で、ことあるごとに尖閣に対する米国のコミットメントを求める我が国の態度は、独立国とは言えない、恥ずべき態度だ。
そもそも、自国領土を守るための努力をしていない。米国は、概ねGDP比3%の予算を軍事費として計上している。我が国もせめて同じくらいの努力をして初めて、国力の限界から米国のコミットメントを求める、というのが筋であろう。今回の決意がどこまで本気なのか、米国は注意深く観察するに違いない。
同じ文脈で、米軍駐留経費も語られている。
日米両国は、在日米軍の安定的及び持続可能な駐留を確保するため、時宜を得た形で、在日米軍駐留経費負担に関する有意義な多年度の合意を妥結することを決意した。
とことん議論するべきだ。在日米軍の駐留目的に鑑み、我が国の国益に資する分野とそうでない分野がある。あいまいな決着は、同盟を毀損するだけだ。
日米両国は、東シナ海におけるあらゆる一方的な現状変更の試みに反対する。
日米両国は、南シナ海における、中国の不法な海洋権益に関する主張及び活動への反対を改めて表明するとともに、国際法により律せられ、国連海洋法条約に合致した形で航行及び上空飛行の自由が保証される、自由で開かれた南シナ海における強固な共通の利益を再確認した。
日米両国は、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調するとともに、両岸問題の平和的解決を促す。
日米両国は、香港及び新疆ウイグル自治区における人権状況への深刻な懸念を共有する。
これだけ並べられたら、中国は憤懣やるかたないだろう。だが、これが価値観の違いだ。日米と中国が歩み寄ることは不可能だ。

問題の根源を言おう。我が国の国内政治に多大な問題がある。為政者である政府自民党に、国民に対して責任をとろうとする覚悟が見えないことが最大の問題だ。
国内に抵抗勢力、適性勢力が蠢いている。足元を固めなければ、戦うことは難しい。憲法も足かせになっている。憲法を改正し、自衛隊を国防軍とし、交戦権を取り戻し、返す刀でスパイ防止法を制定して、獅子身中の虫を退治すると同時に、情報機関を設立して、自前で情報収集する体制を確立することが急務である。
いずれも難題だが、やってできないことはない。政府にその覚悟が見えないことが、現時点における我が国の大きな問題なのだ。菅さん、ぼやぼやしている暇はないよ。
<PS>
立憲の枝野党首が、コメントを述べていたが、どこの国の政治家なのだ・言ってることが中国と同じだぞ。
NHKニュースウオッチ9の男性アナウンサーが交代しましたね。今度の田中正良アナは、なかなかいいと思う。余計なコメントを言わないから。前もその前も、言わずもがなの捨て台詞をほざいて、国民の顰蹙を買っていた。NHKアナウンサーの意見など聞きたくもないのだよ。NHKは、淡々と事実を報道すればいいのだ。田中さんは、そういう意味でなかなかよろしい。
共同声明のソースは、そもそも外務省にあって、検索すると確かにあるのだが、PDFになっており、国民がそのまま活用するのには無理がある。そこで、ソースをNHKに求めた。NHKWebには、加工可能なデータとして提供されていた。たまにはいいことをするじゃないかNHK。
それにしても、批判しかしない野党なのに、なぜあんなに議席があるのかね。もっとも、票欲しさに、選択的夫婦別姓制度に賛成しようとしている自民党議員が多いのを見ると、自民内にも保守と呼ぶには恥ずかしい議員が多数存在することも大きな問題なのだな。
今回ほど、日米首脳会談が注目されたことはないと思う。少なくとも酒楽はそう認識している。何故なら、中国の脅威を目の前にして、日米同盟は、この脅威にどう対処していくのか、を主要なテーマとして会談が行われたからだ。
日本にとっては、我が国の存立を巡り、米国にとっては、覇権を巡って、共通の敵である中国に対して、日米同盟が断固たる決意を表明した。これが今回の日米首脳会談の評価だろう。
首脳会談は、会談の成果として、共同声明を発表した。大方、予想通りの内容だと思うが、いろいろと気になる点がある。
まず、日米同盟の価値観について。
自由、民主主義、人権、法の支配、国際法、多国間主義、自由で公正な経済秩序を含む普遍的価値及び共通の原則に対するコミットメントが両国を結び付けている。
冒頭、このような表現が目を引いた。使い古された表現という言い方もあろうが、中国から見れば、逆立ちしても実現不能な価値観だ。日米同盟と中国は真逆の価値観を持つ勢力だということをここで明らかにしている。つまり、歩み寄ることは不可能であり、中国が歩み寄らないことは自明なので、いずれ、日米同盟と中国は戦わざるを得ないということだ。
日本は同盟及び地域の安全保障を一層強化するために自らの防衛力を強化することを決意した。

言質を取られたとコメントするメディアが多いと思うが、それがそもそも問題だ。我が国は、当事者なのだ。尖閣についても、台湾についても。尖閣は、我が国の領土だ。自国の領土を守るのは、独立国としては当然である。そういう意味で、ことあるごとに尖閣に対する米国のコミットメントを求める我が国の態度は、独立国とは言えない、恥ずべき態度だ。
そもそも、自国領土を守るための努力をしていない。米国は、概ねGDP比3%の予算を軍事費として計上している。我が国もせめて同じくらいの努力をして初めて、国力の限界から米国のコミットメントを求める、というのが筋であろう。今回の決意がどこまで本気なのか、米国は注意深く観察するに違いない。
同じ文脈で、米軍駐留経費も語られている。
日米両国は、在日米軍の安定的及び持続可能な駐留を確保するため、時宜を得た形で、在日米軍駐留経費負担に関する有意義な多年度の合意を妥結することを決意した。
とことん議論するべきだ。在日米軍の駐留目的に鑑み、我が国の国益に資する分野とそうでない分野がある。あいまいな決着は、同盟を毀損するだけだ。
日米両国は、東シナ海におけるあらゆる一方的な現状変更の試みに反対する。
日米両国は、南シナ海における、中国の不法な海洋権益に関する主張及び活動への反対を改めて表明するとともに、国際法により律せられ、国連海洋法条約に合致した形で航行及び上空飛行の自由が保証される、自由で開かれた南シナ海における強固な共通の利益を再確認した。
日米両国は、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調するとともに、両岸問題の平和的解決を促す。
日米両国は、香港及び新疆ウイグル自治区における人権状況への深刻な懸念を共有する。
これだけ並べられたら、中国は憤懣やるかたないだろう。だが、これが価値観の違いだ。日米と中国が歩み寄ることは不可能だ。

問題の根源を言おう。我が国の国内政治に多大な問題がある。為政者である政府自民党に、国民に対して責任をとろうとする覚悟が見えないことが最大の問題だ。
国内に抵抗勢力、適性勢力が蠢いている。足元を固めなければ、戦うことは難しい。憲法も足かせになっている。憲法を改正し、自衛隊を国防軍とし、交戦権を取り戻し、返す刀でスパイ防止法を制定して、獅子身中の虫を退治すると同時に、情報機関を設立して、自前で情報収集する体制を確立することが急務である。
いずれも難題だが、やってできないことはない。政府にその覚悟が見えないことが、現時点における我が国の大きな問題なのだ。菅さん、ぼやぼやしている暇はないよ。
<PS>
立憲の枝野党首が、コメントを述べていたが、どこの国の政治家なのだ・言ってることが中国と同じだぞ。
NHKニュースウオッチ9の男性アナウンサーが交代しましたね。今度の田中正良アナは、なかなかいいと思う。余計なコメントを言わないから。前もその前も、言わずもがなの捨て台詞をほざいて、国民の顰蹙を買っていた。NHKアナウンサーの意見など聞きたくもないのだよ。NHKは、淡々と事実を報道すればいいのだ。田中さんは、そういう意味でなかなかよろしい。
共同声明のソースは、そもそも外務省にあって、検索すると確かにあるのだが、PDFになっており、国民がそのまま活用するのには無理がある。そこで、ソースをNHKに求めた。NHKWebには、加工可能なデータとして提供されていた。たまにはいいことをするじゃないかNHK。
それにしても、批判しかしない野党なのに、なぜあんなに議席があるのかね。もっとも、票欲しさに、選択的夫婦別姓制度に賛成しようとしている自民党議員が多いのを見ると、自民内にも保守と呼ぶには恥ずかしい議員が多数存在することも大きな問題なのだな。
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