朝日新聞憲法調査―質問と回答〈2021年5月〉 2021年5月3日
https://www.asahi.com/articles/ASP52669VP52UZPS006.html?iref=pc_ss_date_article
5月3日は、憲法記念日だった。各メディアは、憲法についていといろな角度から記事を書き、配信していた。
そこで、朝日新聞の世論調査なるものを読んでみた。以下は、世論調査の質問について、酒楽の独断と偏見で面白いと感じた質問を紹介する。
◆自民党の中から首相が選ばれ続けるほうがよいと思いますか。それとも、衆議院選挙による政権交代で首相が代わるほうがよいと思いますか。
この質問は傑作だ。朝日新聞の歴史の中でも筆頭に来るような質問だ。酒楽は、この質問を読んだとき、よく理解できなかった。そこで何度も読み返した。それでも理解できなかった。
まず、質問は前段と後段に分かれている。前段の質問を生かすなら、後段は「それとも自民党以外から首相が選ばれる方がよいと思いますか。」でなければならない。つまり「自民党の中から首相が選ばれ続けるほうがよいと思いますか。それとも自民党以外から首相が選ばれる方がよいと思いますか。」だ。これならすんなり理解できる。

次に、後段の質問「衆議院選挙による政権交代で首相が変わる方がよいと思いますか」だが、酒楽は理解不能だ。何故なら、衆議院選挙による政権交代以外に何か選択肢があるのか?
後段の質問を生かすには、「クーデターで政権が変わる方がいいと思いますか」とでもするしかない。これなら理解できる。つまり、、「クーデターで政権が変わる方がいいと思いますか。それとも衆議院選挙による政権交代で首相が代わるほうがよいと思いますか。」だ。要するに後段の質問は、民主的手続きによる政権交代が良いのか、それとも民主的手続きによらない政権交代が良いのかという質問に還元されるべきなのだ。
この異質の質問である前段と後段をまとめて一つにし、どちらかを選択せよと質問しているのだ。あり得ない質問だ。朝日の狙いはこうだ。
後段に、民主的続きによる政権交代が良いのか、という質問を置くことによって、当然のごとく、後段を選ぶべきという誘導尋問になっているのだ。後段を選べば、前段の質問を否定することになる。前段の「自民党の中から首相が選ばれ続けるほうがよいと思いますか。」について、否定せざるを得ないような質問構成になっているのだ。
こういうのを確信犯というのだ。朝日新聞は世論調査と言いながら、誘導尋問を行い、自民党政権を追い落としたいだけなのだ。それならそうと、はっきり言えばいい。国民を騙すような世論調査はしない方が朝日新聞のためであり、国民のためだ。少なくとも今の朝日新聞に存在価値はないと酒楽は思う。賢明なる読者諸兄は如何様に考えるのでしょうか。
ちなみに、この質問に対する調査結果は以下の通りです。
自民党の中から首相が選ばれ続けるほうがよい35▽衆議院選挙による政権交代で首相が代わるほうがよい50
合わせて85%ですな。15%足りないが、回答していないのかもしれない。言わせていただけるなら、その15%の人は正常だ。
そして前段を選んだ人は、後段の質問を無視して、自民党政権を支持している。また、後段を選んだ人は、前段の質問を無視して民主的続きを支持している。朝日の狙った、自民党政権に反対する人の選択の余地はないのだ。
論理矛盾により、朝日の狙いは達成されていない。だからこれほど傑作な質問はないのだ。
最後に、特にコメントは付け加えませんが、気になった質問を追加で紹介します。
◆最高裁判所で議論された次の事柄について、どう思いますか。
・公立校の式典で起立して君が代を歌わなかった教師を、教育委員会が処分してよい
・日本に住んで納税の義務を果たしている外国人に、地方選挙の投票権は与えられていない
朝日新聞は、この世論調査を郵送で実施したと記事は伝えている。残念ながらと言うべきか、当然と言うべきか、酒楽に質問状は来ていない。残念である。
<PS>
朝日新聞は、この調査を郵送で実施したと言っている。どう考えても朝日新聞の購読者が対象となるだろう。
朝日新聞の購読者以外に郵送するのは難しいからだ。購読者なら、購読をあるいはWeb版の購読を契約しているので、住所を把握できているだろう。だが、それ以外の不特定多数の方の住所を調べるのは、個人情報保護の観点から不可能ではないが難しいだろう。
すると、大半が朝日新聞の購読者を対象に調査したことになる。この仮定は間違っているかもしれないが、最も自然な考え方だと思う。
そして朝日新聞の購読者は、朝日新聞の論調に賛意を示している可能性が高いと思われる。その方々が対象なら、調査結果は自ずと予測できる。
記事には、郵送対象者について、何も言及がないのであくまでも推測だとお断りします。
それでも、調査結果は、それほど一般的な世論調査とかけ離れたものではないと酒楽は思った。朝日新聞の購読者でさえこれなのだから、朝日の論調がどれだけ日本人の考え方とかけ離れているか分かろうというものだ。
皮肉なことに、朝日新聞の販売部数が長期低落傾向である理由がこの調査結果にも表れていると酒楽は思う。
https://www.asahi.com/articles/ASP52669VP52UZPS006.html?iref=pc_ss_date_article
5月3日は、憲法記念日だった。各メディアは、憲法についていといろな角度から記事を書き、配信していた。
そこで、朝日新聞の世論調査なるものを読んでみた。以下は、世論調査の質問について、酒楽の独断と偏見で面白いと感じた質問を紹介する。
◆自民党の中から首相が選ばれ続けるほうがよいと思いますか。それとも、衆議院選挙による政権交代で首相が代わるほうがよいと思いますか。
この質問は傑作だ。朝日新聞の歴史の中でも筆頭に来るような質問だ。酒楽は、この質問を読んだとき、よく理解できなかった。そこで何度も読み返した。それでも理解できなかった。
まず、質問は前段と後段に分かれている。前段の質問を生かすなら、後段は「それとも自民党以外から首相が選ばれる方がよいと思いますか。」でなければならない。つまり「自民党の中から首相が選ばれ続けるほうがよいと思いますか。それとも自民党以外から首相が選ばれる方がよいと思いますか。」だ。これならすんなり理解できる。

次に、後段の質問「衆議院選挙による政権交代で首相が変わる方がよいと思いますか」だが、酒楽は理解不能だ。何故なら、衆議院選挙による政権交代以外に何か選択肢があるのか?
後段の質問を生かすには、「クーデターで政権が変わる方がいいと思いますか」とでもするしかない。これなら理解できる。つまり、、「クーデターで政権が変わる方がいいと思いますか。それとも衆議院選挙による政権交代で首相が代わるほうがよいと思いますか。」だ。要するに後段の質問は、民主的手続きによる政権交代が良いのか、それとも民主的手続きによらない政権交代が良いのかという質問に還元されるべきなのだ。
この異質の質問である前段と後段をまとめて一つにし、どちらかを選択せよと質問しているのだ。あり得ない質問だ。朝日の狙いはこうだ。
後段に、民主的続きによる政権交代が良いのか、という質問を置くことによって、当然のごとく、後段を選ぶべきという誘導尋問になっているのだ。後段を選べば、前段の質問を否定することになる。前段の「自民党の中から首相が選ばれ続けるほうがよいと思いますか。」について、否定せざるを得ないような質問構成になっているのだ。
こういうのを確信犯というのだ。朝日新聞は世論調査と言いながら、誘導尋問を行い、自民党政権を追い落としたいだけなのだ。それならそうと、はっきり言えばいい。国民を騙すような世論調査はしない方が朝日新聞のためであり、国民のためだ。少なくとも今の朝日新聞に存在価値はないと酒楽は思う。賢明なる読者諸兄は如何様に考えるのでしょうか。
ちなみに、この質問に対する調査結果は以下の通りです。
自民党の中から首相が選ばれ続けるほうがよい35▽衆議院選挙による政権交代で首相が代わるほうがよい50
合わせて85%ですな。15%足りないが、回答していないのかもしれない。言わせていただけるなら、その15%の人は正常だ。
そして前段を選んだ人は、後段の質問を無視して、自民党政権を支持している。また、後段を選んだ人は、前段の質問を無視して民主的続きを支持している。朝日の狙った、自民党政権に反対する人の選択の余地はないのだ。
論理矛盾により、朝日の狙いは達成されていない。だからこれほど傑作な質問はないのだ。
最後に、特にコメントは付け加えませんが、気になった質問を追加で紹介します。
◆最高裁判所で議論された次の事柄について、どう思いますか。
・公立校の式典で起立して君が代を歌わなかった教師を、教育委員会が処分してよい
・日本に住んで納税の義務を果たしている外国人に、地方選挙の投票権は与えられていない
朝日新聞は、この世論調査を郵送で実施したと記事は伝えている。残念ながらと言うべきか、当然と言うべきか、酒楽に質問状は来ていない。残念である。
<PS>
朝日新聞は、この調査を郵送で実施したと言っている。どう考えても朝日新聞の購読者が対象となるだろう。
朝日新聞の購読者以外に郵送するのは難しいからだ。購読者なら、購読をあるいはWeb版の購読を契約しているので、住所を把握できているだろう。だが、それ以外の不特定多数の方の住所を調べるのは、個人情報保護の観点から不可能ではないが難しいだろう。
すると、大半が朝日新聞の購読者を対象に調査したことになる。この仮定は間違っているかもしれないが、最も自然な考え方だと思う。
そして朝日新聞の購読者は、朝日新聞の論調に賛意を示している可能性が高いと思われる。その方々が対象なら、調査結果は自ずと予測できる。
記事には、郵送対象者について、何も言及がないのであくまでも推測だとお断りします。
それでも、調査結果は、それほど一般的な世論調査とかけ離れたものではないと酒楽は思った。朝日新聞の購読者でさえこれなのだから、朝日の論調がどれだけ日本人の考え方とかけ離れているか分かろうというものだ。
皮肉なことに、朝日新聞の販売部数が長期低落傾向である理由がこの調査結果にも表れていると酒楽は思う。
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