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皇帝の孤独

習主席、「愛される」中国外交を指示 友好国増やすため
2021年6月3日 BBC NEWS JAPAN
https://www.bbc.com/japanese/57339921

 中国の習近平国家主席は5月31日、「信頼され、愛され、尊敬される」中国のイメージを作り、友好国の輪を拡大したいと中国共産党幹部に伝えたという。国営新華社通信が伝えた。

 報道によると、習主席は党幹部との会合で、中国が国際社会に対して自らを前向きな形で語るのが大事だと強調。「友人を作り、大勢をまとめ、大多数の支持を獲得し、国際世論については常に友人の輪を広げていく必要がある」と話したという。

 習主席はさらに、国際社会とやりとりをする際には中国は「オープンで自信をもつと同時に、謙虚で控えめ」な姿勢を示すべきだと述べたという。

 主席は加えて、党の広報機関は中国政府が目指しているのはただひたすら「中国人民の幸せと幸運だけ」だと、明確に伝える必要があると指示したという。


 BBC NEWSの冒頭部分を引用した。先般アップした「愛される中国」という記事の根拠がこれだ。

 独裁者の行き着く先は、こういうものだという典型が習近平だ。

 ここ数年の中国外交は、戦狼外交と言われ、その戦闘的外交姿勢は、国際的に中国の立場を毀損してきた。それでもその姿勢に変化はなく、アラスカでの米中外交会談では、中国の楊潔篪が戦狼外交の見本のような態度で米国を非難した姿が全世界に放映された。世界中の人々が中国という異形の大国を目の当たりにしたのである。

 その中国戦狼外交の親分、習近平が真逆の指示をしたと国営新華社通信が伝えたのだから、全世界が驚いている筈である。いったい中国で何が起きているのだろうか?いや、習近平は発狂したのか?と思っても不思議ではない。

 これまでの中国戦狼外交は、世界中に中国の敵を作ってきた。その反省が今回の習近平の発言なのだろう。そこまではいい。

 だが、最初の疑問は、この習の指示は、実現可能なのか否かだ。常識的に考えれば、実現は不可能だ。何故なら、戦狼外交はこれからも変わらないだろうからだ。

 愛される中国を目指したいなら、戦狼外交とは相容れない。誰でも理解できる理屈だ。だから、愛される中国を目指すなら、戦狼外交を放棄し、対外拡張政策も放棄しなければならない。だが、習にそのような考えはないだろう。対外拡張政策は今後も継続されるはずだ。それが中国の夢だからだ。

 つまり、愛される中国と戦狼外交は二律背反の関係にある概念なのだ。そんなことは、誰に言われるまでもなく、人間なら誰でもそう思うはずだ。だが、習近平の頭の中では、両立するらしい。

 要するに習近平は、情報を遮断され、現実が見えなくなっているのだ。戦狼外交も愛される中国も、習が指示すれば、有能な官僚が全て指示通りにするから、皇帝習近平は、指示するだけでよいのだ。それが矛盾する、二律背反の指示であっても、皇帝の指示は、実行されるのだ。独裁国家の宿命である。

 戦狼外交も愛される中国も、部下の誰かが習皇帝に具申し、その裁可を得ているだろう。だが同一人物ではない。習皇帝は、既に誰に何を指示したのかさえ正確には覚えていないだろう。そう、皇帝にはそんなことは関係ない。

 二律背反については、習も理解しているだろう。だが、どちらも必要なのだ。不可能だとわかっていても、独裁者が命ずれば、部下は努力せざるを得ない。不可能だとわかっていても自分が命ずればできるかもしれない、と習は思っているのだ。そして部下は「可能です、皇帝陛下」と言っているに違いない。中国歴代王朝で繰り広げられてきたことが再現されている。

 独裁者習皇帝には、事実は報告されていない。報告すれば、その人間の首が飛ぶからだ。だから皇帝が怒らないような報告しか上がらない。そして、現実が見えなくなるのだ。独裁者の行き着く先はこういうものだ。

 これが矛盾する指示を出す習皇帝の現実認識なのだ。つまり、現実が見えていないのだ。見えていれば、このような実現不可能な指示を出すはずがないではないか。それが出たということは、毛沢東の二の舞がまた訪れるということだ。

 中国の歴史の中でも有能な皇帝や王はいた。冷静に部下を観察し、忖度する者は排除し、有能な部下を優遇した皇帝だけが歴史に名を残すことができたのだ。当然、少ない。習近平は、その少ない中には入れないだろう。
趙立堅
有能な官僚の典型

 毛沢東の独裁がもたらした惨禍は、当時の中国国内にとどまったため、他国に迷惑が及んだわけではない。だが今回は違う。我が国を含め、中国の敵対的な外交の標的になっている国は、世界中に存在するのだ。

 世界情勢も国内情勢も正確に認識できなくなった独裁者が中国に現れたのである。BBCのニュースを読んで酒楽はそのように思った。恐ろしいことだ。

 江沢民と胡錦濤時代は、首相が内政を総覧していた。だが、習近平の政敵である李克強が首相である。李首相に内政を任せれば、李と団派が一定の勢力と権力を握ることになり、習近平が全てを独裁することはかなわない。

 それが不満だった習近平は、〇〇小組を次々と編成し、自らその組長に就任した。このようにして、習近平はほぼ全ての権力を自分に集中させたのである。李はただの飾り物になった。

 だが、権力の集中は、責任の集中でもある。そして、習の多忙は極限にまで高まっただろう。中国14億の民を統べるために、たった一人に権力を集中させれば、国政に穴が開くのは誰でも理解できる。習は、権力を集中させすぎて、自分が今何をやっているのか、わからなくなっているのではないかと酒楽は推測している。

 皇帝は、大きな指針を示すだけでいいのだ。宰相以下が分担して実務を担当し、国を運営していくのだ。皇帝の席に座る皇帝に対し、宰相以下が代わる代わる陛下に報告し裁可を得る「聴政」が支那の伝統である。

 皇帝習近平は、皇帝と宰相を兼ねているから無用な混乱を招いているのだ。だが、これが本当の皇帝ではない中国共産党の弱点だ。かつての秦のように、有能な王と有能な宰相がいて、国を運営すれば、国力は自ずと増進するだろう。

 だが、習近平は国家主席ではあるが、皇帝ではない。つい最近まで、中共における主席とは、集団指導体制上の長であるに過ぎなかったのである。つまり、主席と部下は同僚というのが建前だったのだ。

 毛沢東は、国家主席であると同時に中国共産党主席でもあった。共産党主席とは、文字通り、共産党最高の権威と権力を有する地位なのだ。だから毛の独裁は圧倒的だったのだ。

 習は、国家主席ではあるが、共産党主席ではない。中共は、毛の暴力的な独裁に凝りて、共産党主席の復活を恐れているのだ。だから、習近平は未だ国家主席であり、宰相ではあるが、皇帝ではないのだ。

 だが、習は、皇帝を目指している。何故なら、現在の権力を得るまでに、政敵を次々と葬ってきたからだ。党内は敵だらけだ。少しでも失敗すれば、失脚の恐れがあり、権力の座から引きずり降ろされ、死を賜ることとなろう。

 習は、共産党主席、つまり中華人民共和国の皇帝を目指しているのだ。それ以外に道はないのだ。死にたくなければ皇帝になるしか道は残されていないのだ。

 独裁者が支離滅裂な命令を頻発するのは当たり前だ。権力の頂点に上った支那の独裁者に待っているのは、絶対的な孤独なのだ。皇帝は絶対的な権力を得るのと同時に世の中の現実とは切り離される運命にある。何故なら、世の現実を皇帝陛下に報告すれば、その報告した官僚は、速やかに首と胴が離れるからだ。

 皇帝陛下が認識する理想の国家像に反する現実を報告してはならないのだ。そんなことを報告して陛下が喜ぶはずがないではないか。有能な官僚は、理想的な国家像に合う現実だけを陛下に報告するのだ。これが支那四千年の真実なのだ。

 習が、愛される中国を指導したということは、習は、いよいよ権力の頂点に上り詰めたのかもしれない。実行不可能な命令を出すのが皇帝なのだ。宰相は、そんなことは言わない。現実を知っているからだ。言えるのは皇帝陛下だけ。それを口にした習近平は皇帝の座を射止めるかもしれない、と酒楽は思う。それは、中華人民共和国凋落の第一歩と同義であるが、習にそのような認識はないだろう。危ぶむべし。
 
 
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