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愛される中国

中国船4隻が尖閣領海侵入 機関砲?搭載 2021/6/16  産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20210616-66MROYTHGRKDXLBEFVKEUESGLI/

中国軍機が台湾防空圏入り 戦闘機など計28機2021/6/16 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20210616-7AIQLAW47NMY5PANCLGHPTFWRA/

中国報道官「米国は病気だ」とG7に反発2021/6/16 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20210616-AO24MWEDJVMFHFZ6BBJVDIWYOM/
趙立堅
 6月16日、中国船4隻が尖閣領海侵入、中国軍機が台湾防空圏入り 戦闘機など計28機 1日としては過去最多、中国報道官「米国は病気だ」とG7に反発。

 これは、6月16日付、産経ニュースに掲載された中国関連の記事だ。

 中国は、わかりやすい国だ。G7で、主要先進7か国が挙って、中国を名指しで非難し、台湾を擁護する姿勢を示したことに対し、中国外務省の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は15日の記者会見で、新疆ウイグル自治区の人権問題などを明記した先進7カ国首脳会議(G7サミット)の首脳声明について「米国など少数の国が、人為的に対立や溝を作り出している」と強い不満を表明した。

 中国の戦狼外交は一貫している。

 だが、先日、戦狼外交とは相容れないニュースが世界を驚かせた。習近平中華人民共和国主席が「愛される中国を目指せ」と指導したからだ。

「愛される中国」目指せ 習氏、イメージアップ指示2021年06月06日 jiji.com
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021060500299&g=int

 これがその記事だ。この記事は、英BBCをはじめ、各国の主要メディアが伝えたので、世界的な大ニュースである。

 世界中が耳を疑った。愛される中国?習近平は気が狂ったか?と誰もが驚く記事だ。中共当局の現状は、愈々世紀末的様相を帯びてきたと酒楽は思っているが、これについては、後日、改めて稿を起こし、検討してみたい。

 だが、少し早すぎるが結果が出ている。愛される中国など所詮絵に描いた餅で、実現不可能なのだ。

 事実が証明している。尖閣に機関砲を搭載した中国海警局艦船が4隻侵入し、同じ日に、台湾の防空識別圏に中国軍機28機が侵入した。

 そして、極め付きは、これだ。G7声明に対し中国外務省趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は、米国に対する強烈な不満を表したのである。

 愛される中国発言は、6月6日であり、強烈な不満も、台湾防空識別圏への侵入も、尖閣へ領海侵犯も6月16日だ。

 おい、主席さまは、愛される中国を指導したのに、何をやっているのだ?

 やはり、予想した通りだ。習の指導は、無視されている。いや、部下はよくわかっているのだ。習主席の真意を。愛される中国など荒唐無稽、実現不可能なのだ。そんな指導を真に受けて、台湾への威嚇をやめ、尖閣には行かず、G7声明には無視を決め込めば、自分の首が飛ぶと。

 当たり前だな。これが中国というものだ。いや、独裁政権の本来の姿というべきだろう。中国だけに限らない。どの独裁政権でも似たようなことになるのだ。独裁下における官僚は、どうやって、生き残るか、だけを考えているのだ。

 独裁者の言うことはころころ変わるのが常だ。それにいちいち付き合っていたら、命がいくつあっても足りない。独裁者の真意を理解している者だけが生き残る世界なのだ。

 だから、習近平の「愛される中国」については、「わかりました。仰せの通りに致します」と答えるのが正解なのだ。ただし、ほんのちょっとした実績だけを作り、あとはだんまりを決め込むのだ。

 主席に聞かれたら、「かくかくしかじかこのように致しました」と答えればいいのである。まず、聞かれることはないと思うが。これが、中国における優秀な官僚の処世術なのだ。

 もっとも、我が国の官僚も同じようなものだと思うが。

 さて、愛される中国は、G7に強烈な不満を抱き、大々的に不満を表明した。これで、中国は、愛されるどころか、ますます世界中から嫌われるだろう。

 戦狼外交こそが中国官僚の生き残る道なのだから中国は、いくところまで行くだろう。大日本帝国が昭和20年の敗戦まで突き進んだのも、似たようなものだ。それは、皇帝による独裁と軍部独裁の違いだけでしかない。

 独裁政権に政策の幅はない。行き着くところも同じだ。支那四千年の伝統なのだから致し方ない。彼らには、今更軌道修正する自由はないのだ。

 習は、やりすぎたのだ。江沢民や胡錦濤のように2期10年で後進に道を譲る勇気があれば、生き残るために、国家の行く末に対しても、一定の歯止めをかけるものなのだ。

 習は、権力固めをするために、政敵を粛正した。しかも大量に、徹底的に。これでは、後進に道を譲るわけにはいかない。譲った瞬間に自分の首が飛ぶからだ。習は、自らを雁字搦めにしてしまった。行くところまで行くしかない。中国共産党と中華人民共和国を道連れにして。

 暴力大国アメリカ合衆国は、中共と同じ、力を信奉する国家だ。古代ローマを彷彿とさせる世界最強の帝国だ。中国は、米国の敵ではない。あっけなく滅亡するだろう。ソ連が消滅したように。

 ただ、米帝の首領がバイデンだということだけが不安の種だが。

 愛される中国は、米帝の餌食となるだろう。
 
 
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