(社説)五輪の観客 科学置き去りの独善だ
2021年6月22日 5時00分 朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S14946938.html?iref=comtop_Opinion_03
このまま突き進めば「コロナに打ち勝った証し」どころか、科学的知見を踏みにじる「独善と暴走の象徴」になりかねない。とても納得できない。
都合のいい話のときは専門家を尊重し、そうでなければ取りあわない。政府が昨年来とってきた態度そのものではないか。
オリンピックに観客を入れることを朝日新聞が批判している。酒楽が象徴的と思う文章を抜粋した。
朝日の主張こそ暴論だろう。科学的知見とか専門家の意見を踏みにじるとか朝日は言っている。
昨年来、非常事態宣言と飲食店での酒類提供・営業時間などについて、政府や地方自治体は、様々な政治判断を行ってきた。
判断を行う前に、専門家の意見を十分に聞いたうえでの決断であろうと思料する。
だが、朝日の主張の通りなら、専門家の意見を尊重しなければならず、飲食店での酒類提供は禁止され、営業も禁止され、イベントも開催されず、日本経済は「死ぬ」だろう。
政府の判断とは、コロナの拡散を抑えつつ、我が国の経済を維持するためのギリギリの政治判断なのだ。そんなことは、誰に言われなくても普通に理解できることだ。
尾身会長をはじめとする専門家は、感染症に関する専門家なのだ。感染症の専門家に日本全体を考えなければならない総理大臣と同じ判断を求めるのは不可能だろう。
尾身会長は、あくまでも感染症対策の専門家として、蔓延防止の目的のための意見を言っているに過ぎない。尾身会長に日本経済のことを聞くことはない。それは、政治判断だ。
政治とは総合判断なのだ。専門家とは対象とする範囲も判断基準も異なるのが当たり前なのだ。専門家の意見を尊重せよというなら、政治が不在になってしまうだろう。
専門家とは、その道のプロだ。しかし専門家というのは、狭く深く研究するから専門家なのだ。専門家に国家全体を網羅する政治判断を期待するのは、そもそも無理だ。
では、オリンピックに観客を入れるか否かの判断は、専門家に任せる狭い範囲での判断なのか、国全体を左右する政治判断なのか、という視点が朝日新聞の社説には決定的に欠けている。
オリンピックは、単なるスポーツの祭典ではない。それは余りにも狭義な考え方だ。オリンピック招致委員会には、東京都知事だけではなく、ときの総理大臣安倍晋三氏も出席されている。
これが答えだ。オリンピック憲章では、都市が開催することになっているが、事実上国家が主宰しているのだ。だから総理大臣が出席しているのだ。オリンピックは、国を挙げての国家行事に他ならない。
国家行事の運営に国家的な判断が伴うのは当然であろう。つまり、オリンピック会場に観客を入れるのか、無観客で行うのかどうかという判断は、政治判断以外の何物でない。
そういう意味で、尾身会長が国会で「普通は無観客だ」と発言したのは、越権行為なのだ。尾身会長は、専門家として当然の意見を述べたが、専門家の限界を露呈してしまったとしか言いようがない。
尾身会長は、専門家としての立場をわきまえていたと思うが、自らの発言が政治的な影響を及ぼすことまでは、思いが至らなかったというべきだろう。これは、専門家がよくやる判断の誤りである。
彼らは、専門家であり、視野が狭いのだ。自分が、意図せずに、政治の分野にまで不必要な影響を及ぼすことに考えが及ばないのだ。本来、国会での発言は、「その分野は、政治の範疇でございますので、発言は控えさせていただきます」と答えるのが筋なのだ。
つまり、まんまと野党の誘導尋問に引っ掛かったというべきだろう。更に言えば、政府との意見交換の場で言うべき内容なので、この場での発言は控えます、と言えば、百点満点だ。
政治家でない専門家には、越えてはならない一線があるのだ。政府は、専門家会議での事前のすり合わせを疎かにしたということだ。尾身会長以下、専門家は、幅広い判断とか、政治的影響を考えた発言などそもそも不可能なのだから、国会での発言には、自ずと謙虚でなければならないのだ。
要するに、尾身会長は、まじめすぎたのだ。発言すべきでないことまで発言し、政治判断に枠をはめ、悪影響を及ぼしたのだ。
政治判断の是非など、素人にもその道の専門家でもできるものではない。責任のある立場にあるもの、そして、全てにおいて他人の追随を許さぬ情報を持ち(しかも良質な)、外交安全保障に関しても正確な判断能力がある者が政治判断を行う資格があるのだ。
そういう意味では、野党でも政府の責任ある判断を批判するには、無理がある。政府の持っている多岐多様な情報を総合的に判断するのが総理大臣なのであり、野党や与党の国会議員でさえ、及ばない情報量と、責任があるのである。
「感染拡大を防止するという観点から言えば、観客を入れない方がよい、というのが専門家としての意見になります。しかしながら、観客を入れるのか否かというのは、極めて政治的な判断であると思いますので、これ以上の発言は控えさせていただきます。」くらいだったら、まだ許容範囲だった。
いずれにしても、朝日の言うように、科学的知見や専門家の意見を踏みにじるという表現は、全く本質を理解しない、視野狭窄症とでも言うべきものだ。科学的知見や専門家の意見を尊重するだけなら、政治家など必要ない。だが、専門家の意見や科学的知見のみに引きずられていれば、国を誤る基となるのは自明だ。
何度も言うが、専門家の意見や科学的知見を尊重するのは当たり前だが、政治判断とは、国家の行く末を左右する高度な判断なのだ。場合によっては、専門家の意見と正反対の結論になってもいいのだ。それが政治判断だ。
菅総理は、政治判断として、観客を入れることにしたのだ。酒楽は、その判断に賛意を表したい。世界に誇るべきコロナ対策を実施している日本国の真の姿をオリンピックを通じて、世界に発信すべきなのだ。国民を鼓舞するためにも、明るい未来を見せることができる千載一遇のチャンスを見逃すべきではない。頑張れガースー!
朝から晩まで反オリンピック、反ワクチン接種ですな。河野担当相の発言では、1日百万人以上、もしかすると150万人くらい接種している可能性があるようだ。
反日勢力は焦っているようだ。このままワクチン接種が進めば、重症患者が激減するのは目に見えている。そもそも65歳以上の高齢者が重症化率が高いのである。その高齢者は、オリンピックが始まるころには、ほとんど接種を終えているだろう。
ということは、仮に感染者が増えようとも、重症患者は激減し、医療ひっ迫は解消している可能性が高いのである。メディアはそれを恐れていることだろう。だから必死になって、いろいろ報道しているのだ。
このまま観客を入れてオリンピックを行い、無事に終了した頃には、日本人の半数以上が接種を完了し、重症患者はもとより、感染者数も激減する可能性が高いだろう。それは、来る総選挙での自民党の圧勝と、野党の壊滅的敗北を意味する。
メディアはそれが予想されるから必死なのだろうね。でも今更大きな流れを変えることは不可能だ。君たちは濁流にのみ込まれて溺れる運命にある。諦めろ。
2021年6月22日 5時00分 朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S14946938.html?iref=comtop_Opinion_03
このまま突き進めば「コロナに打ち勝った証し」どころか、科学的知見を踏みにじる「独善と暴走の象徴」になりかねない。とても納得できない。
都合のいい話のときは専門家を尊重し、そうでなければ取りあわない。政府が昨年来とってきた態度そのものではないか。
オリンピックに観客を入れることを朝日新聞が批判している。酒楽が象徴的と思う文章を抜粋した。
朝日の主張こそ暴論だろう。科学的知見とか専門家の意見を踏みにじるとか朝日は言っている。
昨年来、非常事態宣言と飲食店での酒類提供・営業時間などについて、政府や地方自治体は、様々な政治判断を行ってきた。
判断を行う前に、専門家の意見を十分に聞いたうえでの決断であろうと思料する。
だが、朝日の主張の通りなら、専門家の意見を尊重しなければならず、飲食店での酒類提供は禁止され、営業も禁止され、イベントも開催されず、日本経済は「死ぬ」だろう。
政府の判断とは、コロナの拡散を抑えつつ、我が国の経済を維持するためのギリギリの政治判断なのだ。そんなことは、誰に言われなくても普通に理解できることだ。
尾身会長をはじめとする専門家は、感染症に関する専門家なのだ。感染症の専門家に日本全体を考えなければならない総理大臣と同じ判断を求めるのは不可能だろう。
尾身会長は、あくまでも感染症対策の専門家として、蔓延防止の目的のための意見を言っているに過ぎない。尾身会長に日本経済のことを聞くことはない。それは、政治判断だ。
政治とは総合判断なのだ。専門家とは対象とする範囲も判断基準も異なるのが当たり前なのだ。専門家の意見を尊重せよというなら、政治が不在になってしまうだろう。
専門家とは、その道のプロだ。しかし専門家というのは、狭く深く研究するから専門家なのだ。専門家に国家全体を網羅する政治判断を期待するのは、そもそも無理だ。
では、オリンピックに観客を入れるか否かの判断は、専門家に任せる狭い範囲での判断なのか、国全体を左右する政治判断なのか、という視点が朝日新聞の社説には決定的に欠けている。
オリンピックは、単なるスポーツの祭典ではない。それは余りにも狭義な考え方だ。オリンピック招致委員会には、東京都知事だけではなく、ときの総理大臣安倍晋三氏も出席されている。
これが答えだ。オリンピック憲章では、都市が開催することになっているが、事実上国家が主宰しているのだ。だから総理大臣が出席しているのだ。オリンピックは、国を挙げての国家行事に他ならない。
国家行事の運営に国家的な判断が伴うのは当然であろう。つまり、オリンピック会場に観客を入れるのか、無観客で行うのかどうかという判断は、政治判断以外の何物でない。
そういう意味で、尾身会長が国会で「普通は無観客だ」と発言したのは、越権行為なのだ。尾身会長は、専門家として当然の意見を述べたが、専門家の限界を露呈してしまったとしか言いようがない。
尾身会長は、専門家としての立場をわきまえていたと思うが、自らの発言が政治的な影響を及ぼすことまでは、思いが至らなかったというべきだろう。これは、専門家がよくやる判断の誤りである。
彼らは、専門家であり、視野が狭いのだ。自分が、意図せずに、政治の分野にまで不必要な影響を及ぼすことに考えが及ばないのだ。本来、国会での発言は、「その分野は、政治の範疇でございますので、発言は控えさせていただきます」と答えるのが筋なのだ。
つまり、まんまと野党の誘導尋問に引っ掛かったというべきだろう。更に言えば、政府との意見交換の場で言うべき内容なので、この場での発言は控えます、と言えば、百点満点だ。
政治家でない専門家には、越えてはならない一線があるのだ。政府は、専門家会議での事前のすり合わせを疎かにしたということだ。尾身会長以下、専門家は、幅広い判断とか、政治的影響を考えた発言などそもそも不可能なのだから、国会での発言には、自ずと謙虚でなければならないのだ。
要するに、尾身会長は、まじめすぎたのだ。発言すべきでないことまで発言し、政治判断に枠をはめ、悪影響を及ぼしたのだ。
政治判断の是非など、素人にもその道の専門家でもできるものではない。責任のある立場にあるもの、そして、全てにおいて他人の追随を許さぬ情報を持ち(しかも良質な)、外交安全保障に関しても正確な判断能力がある者が政治判断を行う資格があるのだ。
そういう意味では、野党でも政府の責任ある判断を批判するには、無理がある。政府の持っている多岐多様な情報を総合的に判断するのが総理大臣なのであり、野党や与党の国会議員でさえ、及ばない情報量と、責任があるのである。
「感染拡大を防止するという観点から言えば、観客を入れない方がよい、というのが専門家としての意見になります。しかしながら、観客を入れるのか否かというのは、極めて政治的な判断であると思いますので、これ以上の発言は控えさせていただきます。」くらいだったら、まだ許容範囲だった。
いずれにしても、朝日の言うように、科学的知見や専門家の意見を踏みにじるという表現は、全く本質を理解しない、視野狭窄症とでも言うべきものだ。科学的知見や専門家の意見を尊重するだけなら、政治家など必要ない。だが、専門家の意見や科学的知見のみに引きずられていれば、国を誤る基となるのは自明だ。
何度も言うが、専門家の意見や科学的知見を尊重するのは当たり前だが、政治判断とは、国家の行く末を左右する高度な判断なのだ。場合によっては、専門家の意見と正反対の結論になってもいいのだ。それが政治判断だ。
菅総理は、政治判断として、観客を入れることにしたのだ。酒楽は、その判断に賛意を表したい。世界に誇るべきコロナ対策を実施している日本国の真の姿をオリンピックを通じて、世界に発信すべきなのだ。国民を鼓舞するためにも、明るい未来を見せることができる千載一遇のチャンスを見逃すべきではない。頑張れガースー!
朝から晩まで反オリンピック、反ワクチン接種ですな。河野担当相の発言では、1日百万人以上、もしかすると150万人くらい接種している可能性があるようだ。
反日勢力は焦っているようだ。このままワクチン接種が進めば、重症患者が激減するのは目に見えている。そもそも65歳以上の高齢者が重症化率が高いのである。その高齢者は、オリンピックが始まるころには、ほとんど接種を終えているだろう。
ということは、仮に感染者が増えようとも、重症患者は激減し、医療ひっ迫は解消している可能性が高いのである。メディアはそれを恐れていることだろう。だから必死になって、いろいろ報道しているのだ。
このまま観客を入れてオリンピックを行い、無事に終了した頃には、日本人の半数以上が接種を完了し、重症患者はもとより、感染者数も激減する可能性が高いだろう。それは、来る総選挙での自民党の圧勝と、野党の壊滅的敗北を意味する。
メディアはそれが予想されるから必死なのだろうね。でも今更大きな流れを変えることは不可能だ。君たちは濁流にのみ込まれて溺れる運命にある。諦めろ。
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