米国の次期台湾事務所長にオードカーク国務次官補代理 初の女性
2021/7/8 09:41黒瀬 悦成 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20210708-2BOKXGKVRJJXXPDDIBOY34SFCU/
【ワシントン=黒瀬悦成】米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)は6日、次期台北事務所長(大使に相当)にサンドラ・オードカーク国務次官補代理が就任すると発表した。同所長に女性が任命されるのは初めて。
オードカーク氏は、今月中旬に任期満了で離任するクリステンセン所長の後任として、夏に着任する予定という。
国務省によると、オードカーク氏はジョージタウン大外交政策大学院を修了後、1991年に入省し、以前にも台北で勤務した経験がある。現在はオーストラリア、ニュージーランドおよび太平洋島嶼(とうしょ)国担当。
バイデン政権は依然として次期駐中国大使を指名しておらず、大使職はブランスタッド前大使がトランプ前政権下の昨年10月に離任して以降、約9カ月間にわたり空席となっている。
(以下略)
米帝はさすがだ。台湾を優先し、支那は無視。これほどメンツをつぶされて近平は腸が煮えくり返っているだろうな。
あっちからチクチク、こっちからチクチク、さすがに米帝は、そつがない。売電は支那に対して弱腰だろうと予想していたが、なかなかやるね。ただ顔が見えない不安がある。
トランプ政権の場合は、トランプそのものが強烈な個性だったので、非常にわかりやすかったし、ポンペオ国務長官はさらに保守強硬派だった。
売電政権は誰が取り仕切っているのかよくわからない。ナンバーツーはブリンケン国務長官の筈なのだが、我が国のメディアが報じないのか、存在感が無いのか、ブリンケン国務長官の発言は、我が国で殆ど報じられていない。従って、よく見えないのだ。
アフガンから米国がようやく撤退するようだ。ブッシュが始めたイラク・アフガン戦争は終わりが見えてきた。それにしても、アフガン政府軍のふがいなさはどうしたものだろう。かつて、南ベトナムが、米軍撤収後、北ベトナムに蹂躙された過去がダブって見える。早晩、アフガンは、タリバンの国になるだろう。
だがそれが自然の摂理だ。アフガン政府軍の体たらくを見れば、米軍のプレゼンスは、壮大な無駄以外の何物でもなかった。かつてアフガンに侵攻し、手痛い敗北を喫したソ連と同じだ。
南ベトナムが消え、北ベトナムに統一されたベトナムと米国は、今では普通の国と国のように外交関係を結び、米国の対中戦略にベトナムは密かに感謝しているに違いない。それでいったい何が問題なのだ。今のベトナムは、かつての北ベトナムで、共産主義を標榜する北ベトナムは、米帝にとって、ある意味不倶戴天の敵なのではなかったか。
それと同じことをアフガンで行い、今また撤退しようとしている。同じ失敗を繰り返しているのだ米帝は。だが、アフガン撤退は正解だ。ただただ赤字と兵士の命を垂れ流しているだけのアフガンに駐留する意味はない。壮大な無駄だ。
だがアフガンを制するであろうタリバンも早晩同じような運命に見舞われるだろう。アフガンを制することができても、貧しい国であることに変わりはなく、しばらく西側自由主義陣営との経済関係はあり得ないだろうから、主権を確立しても、一体何のために長年戦ってきたのか自問する日も近い。
他国の内政に関わるのはそれほど難しいのだ。めったやたらと軍事力を行使しても、思う通りにはいかないのだ。その点、古代ローマの対パルティア政策は、素晴らしかった。アルメニアを使って、間接的にパルティア政権に影響力を行使して、国境の安定を図ったのだから。2000年前のローマは大人の国だったのだ。
さて、表題に戻ろう。台湾に代表を送り、支那では大使不在だ。これほどメンツをつぶされることはないだろう。メンツを重んずる支那には屈辱以外の何物でもない。酒楽が思うに、これは米国の中共に対する挑発以外の何物でもないと思う。かかってきなさいと。
大日本帝国が大東亜戦争に突入したのとダブって見える。直接のきっかけはハル・ノートだが、そのきっかけを作ったのは南部仏印進駐だ。米国はこれを待っていたのだ。南部仏印進駐後、大日本帝国は後戻り不可能になったのだ。
同じことを米国は考えているだろう。一つずつ、少しずつ、中共の首を絞め、彼らの退路を断とうとしている。先日、中共結党100周年記念式典で、習近平は拳を振り上げて台湾併合を表明した。米国の思惑通りだ。
早晩、英国海軍の空母QEが日本にやってくる。そして、日米英海軍の大々的な演習を繰り広げ、中共を刺激するだろう。習近平は動かねばならなくなる。静観を保てば無事だろうが、軍部には突き上げられ、政敵が批判するだろう。いやでも動かざるを得ない。そのように日米英が画策する。
仮にそう思っていなくても、中共はそう思う。それは、アングロサクソンの思惑通りだ。
戦争は錯誤の連続だが、外交戦も同じようなものだ。米国が一方的に中国を攻め立てているように見えるが、GAFAやハリウッドは米国における獅子身中の虫だ。トランプは彼らにやられたのだ。そこには、中国の影が透けて見える。同じことは日本にも言えるが。
主として民主党、GAFA、ハリウッド、LGBT、BLA運動、その他の大きな影響力を米国内で行使しているのが中共だ。米政府は、それら国内の敵とも戦わなければならない。一筋縄ではいかないのだ。
米国内の敵に比べれば、日本国内の敵は、穏やかなものだ。ワーワー言っているけど、ほとんど負け犬状態だ。産経は珍しく自民党政権と自民党を批判しているが、3か月後には、景色が変わっているだろう。
ワクチン接種が劇的に進み、感染者も重症者も大きく減少するに違いない。当然、景気も上向き、株価は上昇し、絶妙のタイミングで総選挙を迎えることになるだろう。自民党の圧勝となるかもしれない。
人々の気持ちなど風向きが変われば簡単に変わるものだ。あまり悲観的に考える必要はないと酒楽は思っている。お盆とオリンピックが過ぎれば風向きが変わるだろう。果報は寝て待てww。
米国務副長官の動きが気になる。日本〜韓国〜モンゴルを歴訪すると報じられているが、中国への訪問も検討されているようだ。だが、中国への訪問は中止されたとも報じられ、情勢は混沌としているようだ。
会談する相手のレベルが合わないことが理由らしい。メディアの消息筋によると中国もアメリカもメンツをかけて虚々実々の駆け引きを行なっているようだ。
売電が大統領に就任してようやく半年ほど経過しているので政権の骨格が出来上がりつつあると思われるが、同盟国との協調姿勢が強調されているだけで、方向性がよく見えない。協調主義は合意形成に時間がかかるので、やむを得ない面があるのだが、結局何も決められない可能性もあって、不安が残る。オバマのように、何も成果が無い、最悪の大統領になる可能性もある。それが我が国の安全保障に悪影響を及ぼさないことを祈っている。
米中ともに内部に不安を抱えている。だが、資源、エネルギー、技術開発力軍事力、軍隊の実力などを白紙的に比較すれば、米国が圧倒的に有利だ。アフガンからの撤退は、米軍の戦略予備に余裕を生むだろう。
中国は、性急な軍事力の増強に、訓練も兵站も追い付いていないに違いない。背伸びをすればするほど、足元は不安定になる。人民解放軍幹部は理解しているに違いない。焦点は、中国の経済力成長の鈍化が予想される中、遅れて軍事力の頂点がやってくるはずであり、台湾侵攻をいつ発動するのかの判断は極めて難しい。
軍事的常識からは、現状、人民解放軍は米軍の敵ではない。そのため、米軍の戦力発揮を中国がどこまで妨害できるかが成功の鍵を握っている。
しばらく
米中角逐から目が離せない。
2021/7/8 09:41黒瀬 悦成 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20210708-2BOKXGKVRJJXXPDDIBOY34SFCU/
【ワシントン=黒瀬悦成】米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)は6日、次期台北事務所長(大使に相当)にサンドラ・オードカーク国務次官補代理が就任すると発表した。同所長に女性が任命されるのは初めて。
オードカーク氏は、今月中旬に任期満了で離任するクリステンセン所長の後任として、夏に着任する予定という。
国務省によると、オードカーク氏はジョージタウン大外交政策大学院を修了後、1991年に入省し、以前にも台北で勤務した経験がある。現在はオーストラリア、ニュージーランドおよび太平洋島嶼(とうしょ)国担当。
バイデン政権は依然として次期駐中国大使を指名しておらず、大使職はブランスタッド前大使がトランプ前政権下の昨年10月に離任して以降、約9カ月間にわたり空席となっている。
(以下略)
米帝はさすがだ。台湾を優先し、支那は無視。これほどメンツをつぶされて近平は腸が煮えくり返っているだろうな。
あっちからチクチク、こっちからチクチク、さすがに米帝は、そつがない。売電は支那に対して弱腰だろうと予想していたが、なかなかやるね。ただ顔が見えない不安がある。
トランプ政権の場合は、トランプそのものが強烈な個性だったので、非常にわかりやすかったし、ポンペオ国務長官はさらに保守強硬派だった。
売電政権は誰が取り仕切っているのかよくわからない。ナンバーツーはブリンケン国務長官の筈なのだが、我が国のメディアが報じないのか、存在感が無いのか、ブリンケン国務長官の発言は、我が国で殆ど報じられていない。従って、よく見えないのだ。
アフガンから米国がようやく撤退するようだ。ブッシュが始めたイラク・アフガン戦争は終わりが見えてきた。それにしても、アフガン政府軍のふがいなさはどうしたものだろう。かつて、南ベトナムが、米軍撤収後、北ベトナムに蹂躙された過去がダブって見える。早晩、アフガンは、タリバンの国になるだろう。
だがそれが自然の摂理だ。アフガン政府軍の体たらくを見れば、米軍のプレゼンスは、壮大な無駄以外の何物でもなかった。かつてアフガンに侵攻し、手痛い敗北を喫したソ連と同じだ。
南ベトナムが消え、北ベトナムに統一されたベトナムと米国は、今では普通の国と国のように外交関係を結び、米国の対中戦略にベトナムは密かに感謝しているに違いない。それでいったい何が問題なのだ。今のベトナムは、かつての北ベトナムで、共産主義を標榜する北ベトナムは、米帝にとって、ある意味不倶戴天の敵なのではなかったか。
それと同じことをアフガンで行い、今また撤退しようとしている。同じ失敗を繰り返しているのだ米帝は。だが、アフガン撤退は正解だ。ただただ赤字と兵士の命を垂れ流しているだけのアフガンに駐留する意味はない。壮大な無駄だ。
だがアフガンを制するであろうタリバンも早晩同じような運命に見舞われるだろう。アフガンを制することができても、貧しい国であることに変わりはなく、しばらく西側自由主義陣営との経済関係はあり得ないだろうから、主権を確立しても、一体何のために長年戦ってきたのか自問する日も近い。
他国の内政に関わるのはそれほど難しいのだ。めったやたらと軍事力を行使しても、思う通りにはいかないのだ。その点、古代ローマの対パルティア政策は、素晴らしかった。アルメニアを使って、間接的にパルティア政権に影響力を行使して、国境の安定を図ったのだから。2000年前のローマは大人の国だったのだ。
さて、表題に戻ろう。台湾に代表を送り、支那では大使不在だ。これほどメンツをつぶされることはないだろう。メンツを重んずる支那には屈辱以外の何物でもない。酒楽が思うに、これは米国の中共に対する挑発以外の何物でもないと思う。かかってきなさいと。
大日本帝国が大東亜戦争に突入したのとダブって見える。直接のきっかけはハル・ノートだが、そのきっかけを作ったのは南部仏印進駐だ。米国はこれを待っていたのだ。南部仏印進駐後、大日本帝国は後戻り不可能になったのだ。
同じことを米国は考えているだろう。一つずつ、少しずつ、中共の首を絞め、彼らの退路を断とうとしている。先日、中共結党100周年記念式典で、習近平は拳を振り上げて台湾併合を表明した。米国の思惑通りだ。
早晩、英国海軍の空母QEが日本にやってくる。そして、日米英海軍の大々的な演習を繰り広げ、中共を刺激するだろう。習近平は動かねばならなくなる。静観を保てば無事だろうが、軍部には突き上げられ、政敵が批判するだろう。いやでも動かざるを得ない。そのように日米英が画策する。
仮にそう思っていなくても、中共はそう思う。それは、アングロサクソンの思惑通りだ。
戦争は錯誤の連続だが、外交戦も同じようなものだ。米国が一方的に中国を攻め立てているように見えるが、GAFAやハリウッドは米国における獅子身中の虫だ。トランプは彼らにやられたのだ。そこには、中国の影が透けて見える。同じことは日本にも言えるが。
主として民主党、GAFA、ハリウッド、LGBT、BLA運動、その他の大きな影響力を米国内で行使しているのが中共だ。米政府は、それら国内の敵とも戦わなければならない。一筋縄ではいかないのだ。
米国内の敵に比べれば、日本国内の敵は、穏やかなものだ。ワーワー言っているけど、ほとんど負け犬状態だ。産経は珍しく自民党政権と自民党を批判しているが、3か月後には、景色が変わっているだろう。
ワクチン接種が劇的に進み、感染者も重症者も大きく減少するに違いない。当然、景気も上向き、株価は上昇し、絶妙のタイミングで総選挙を迎えることになるだろう。自民党の圧勝となるかもしれない。
人々の気持ちなど風向きが変われば簡単に変わるものだ。あまり悲観的に考える必要はないと酒楽は思っている。お盆とオリンピックが過ぎれば風向きが変わるだろう。果報は寝て待てww。
米国務副長官の動きが気になる。日本〜韓国〜モンゴルを歴訪すると報じられているが、中国への訪問も検討されているようだ。だが、中国への訪問は中止されたとも報じられ、情勢は混沌としているようだ。
会談する相手のレベルが合わないことが理由らしい。メディアの消息筋によると中国もアメリカもメンツをかけて虚々実々の駆け引きを行なっているようだ。
売電が大統領に就任してようやく半年ほど経過しているので政権の骨格が出来上がりつつあると思われるが、同盟国との協調姿勢が強調されているだけで、方向性がよく見えない。協調主義は合意形成に時間がかかるので、やむを得ない面があるのだが、結局何も決められない可能性もあって、不安が残る。オバマのように、何も成果が無い、最悪の大統領になる可能性もある。それが我が国の安全保障に悪影響を及ぼさないことを祈っている。
米中ともに内部に不安を抱えている。だが、資源、エネルギー、技術開発力軍事力、軍隊の実力などを白紙的に比較すれば、米国が圧倒的に有利だ。アフガンからの撤退は、米軍の戦略予備に余裕を生むだろう。
中国は、性急な軍事力の増強に、訓練も兵站も追い付いていないに違いない。背伸びをすればするほど、足元は不安定になる。人民解放軍幹部は理解しているに違いない。焦点は、中国の経済力成長の鈍化が予想される中、遅れて軍事力の頂点がやってくるはずであり、台湾侵攻をいつ発動するのかの判断は極めて難しい。
軍事的常識からは、現状、人民解放軍は米軍の敵ではない。そのため、米軍の戦力発揮を中国がどこまで妨害できるかが成功の鍵を握っている。
しばらく
米中角逐から目が離せない。
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