<独自>アフガンに自衛隊機 邦人保護へ23日にも
2021/8/22 19:43 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20210822-ELJEDMP6B5IVZEB5LTDMECB32Q/
政府は、法人等保護のため、アフガニスタンへ自衛隊機を派遣すると産経ニュースが伝えている。
遅ればせながら我が国も自衛隊機を派遣して法人を保護することに賛意を表したい。
当然の行動だ。
だが既に日本大使館の邦人職員12人は第三国の軍用機でアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに退避した。
政府の判断は遅いのではないか。記事にあるように、第三国の軍用機で退避したということは、米国以外の国でも速やかに自国機をアフガンに派遣し、自国民の保護を行った国があるということだ。
日本は、過去イラクからの自国民救出に後手を踏んだことから、法令を改正して、海外における邦人保護の任務を自衛隊に与えた。今回の事態は、その自衛隊の任務が想定通りに行われ、無事、法人及び関係者を救出できるか否かが問われているのである。
方向性に問題はないと思う。だが、判断が遅いと思う。米国が、アフガンから米軍を撤退させると表明して以降、アフガン政府軍は、タリバンの攻勢を前に、ほとんど抵抗らしい抵抗の姿勢を見せず、胡散霧消してしまった。
その兆候があった時点で、邦人保護のための行動を起こすべきであった。事実、そうした国があったわけだから、我が国の判断も行動開始も遅かったと言わざるを得ない。
だが、前述したように遅ればせながら、邦人と協力者の中で、希望するものをアフガンから脱出させる行動をとることは必要なことだ。
我が国の外交、日本国に対する信頼を維持するためには、我が国に対して協力してくれたアフガン在住者を救出することは、必要不可欠だ。もし、協力者を救出できなければ、今後海外において、我が国の各種活動における現地での協力に悪影響が出るのは火を見るよりも明らかだ。
そういう意味でも、救出作戦は、迅速に行うべきだった。安全保障会議の開催そのものが遅いのだ。
以前指摘したが、こういう事態を想定して、総理大臣以下は、定期的に事前演習を行うべきなのだ。
各種事態を想定し、総理大臣以下各大臣、各省庁が、何を判断・結審し、如何様に行動するのかを定期的に演練すべきなのだ。
今回のアフガン事態にあっては、決断の時期が決定的に遅いと感じた。米国バイデン大統領の発表があった時点で、速やかに安全保障会議を開催し、少なくとも大きな方針とロードマップの承認を与え、外務省、防衛省に対し、事前準備を指示しておけば、あとは、総理の判断で、ゴーをかけるだけで、速やかに対処できるのだ。
せっかく邦人保護のための法整備をしたのだから、それを実効性あるものにするための継続的な努力が必要であると考えるものである。
2021/8/22 19:43 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20210822-ELJEDMP6B5IVZEB5LTDMECB32Q/
政府は、法人等保護のため、アフガニスタンへ自衛隊機を派遣すると産経ニュースが伝えている。
遅ればせながら我が国も自衛隊機を派遣して法人を保護することに賛意を表したい。
当然の行動だ。
だが既に日本大使館の邦人職員12人は第三国の軍用機でアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに退避した。
政府の判断は遅いのではないか。記事にあるように、第三国の軍用機で退避したということは、米国以外の国でも速やかに自国機をアフガンに派遣し、自国民の保護を行った国があるということだ。
日本は、過去イラクからの自国民救出に後手を踏んだことから、法令を改正して、海外における邦人保護の任務を自衛隊に与えた。今回の事態は、その自衛隊の任務が想定通りに行われ、無事、法人及び関係者を救出できるか否かが問われているのである。
方向性に問題はないと思う。だが、判断が遅いと思う。米国が、アフガンから米軍を撤退させると表明して以降、アフガン政府軍は、タリバンの攻勢を前に、ほとんど抵抗らしい抵抗の姿勢を見せず、胡散霧消してしまった。
その兆候があった時点で、邦人保護のための行動を起こすべきであった。事実、そうした国があったわけだから、我が国の判断も行動開始も遅かったと言わざるを得ない。
だが、前述したように遅ればせながら、邦人と協力者の中で、希望するものをアフガンから脱出させる行動をとることは必要なことだ。
我が国の外交、日本国に対する信頼を維持するためには、我が国に対して協力してくれたアフガン在住者を救出することは、必要不可欠だ。もし、協力者を救出できなければ、今後海外において、我が国の各種活動における現地での協力に悪影響が出るのは火を見るよりも明らかだ。
そういう意味でも、救出作戦は、迅速に行うべきだった。安全保障会議の開催そのものが遅いのだ。
以前指摘したが、こういう事態を想定して、総理大臣以下は、定期的に事前演習を行うべきなのだ。
各種事態を想定し、総理大臣以下各大臣、各省庁が、何を判断・結審し、如何様に行動するのかを定期的に演練すべきなのだ。
今回のアフガン事態にあっては、決断の時期が決定的に遅いと感じた。米国バイデン大統領の発表があった時点で、速やかに安全保障会議を開催し、少なくとも大きな方針とロードマップの承認を与え、外務省、防衛省に対し、事前準備を指示しておけば、あとは、総理の判断で、ゴーをかけるだけで、速やかに対処できるのだ。
せっかく邦人保護のための法整備をしたのだから、それを実効性あるものにするための継続的な努力が必要であると考えるものである。
↓読んでいただきありがとうございます。ポチッとしていただけると励みになります。

政治ランキング

にほんブログ村
- 関連記事
-
-
外務省の存在意義 2021/09/01
-
沸々と煮えたぎる大和 2021/08/31
-
国益を毀損し続ける外務省 2021/08/29
-
次の首相 世論調査 2021/08/28
-
邦人保護の速やかな判断を望む 2021/08/24
-
アフガンの衝撃~大和 2021/08/23
-
責任をとる覚悟が問われている 2021/08/20
-
再掲 高市早苗議員に期待する 2021/08/18
-
アフガニスタンの当然の結末 2021/08/17
-
スポンサーサイト