脳とコンピューターの通信 DARPAの挑戦
GIGAZINE
2018年01月29日 06時00分 ハードウェア
脳とコンピューターで双方向の通信をする「brain-computer interfaces(BCI)」とは?
人間の脳とコンピューターで通信を行う「brain-computer interfaces」(BCI)によって、頭で考えるだけで操作するコンピューターを作り出したり、コンピューターから映像を脳に送り込んだりといった、新しいデータ通信が実現すると期待されています。アメリカ国防総省が多額の助成金を出して研究を奨励するなど、活発化しているBCI研究には、乗り越えるべき多くの課題があります。
脳とコンピューターをつなぐ「brain-computer interfaces」(BCI)は、考えただけでコンピューターを操作できる「脳波コンピューター」だけでなく、脳からの情報を得られることで脳の状態をよりよく知ることができると考えられています。また、人間の知覚を司る脳に対して、コンピューターから信号を送信することで、例えば、失った視力を回復するなど知覚を再現できるのではないかと期待されています。
(以下略)
先日、イーロン・マスクの野望で紹介した、人間の脳とコンピューターの相互通信ですが、DARPA(国防高等研究所)が、同じような研究開発を民間に委託しているという記事が、GIGAZINEに載っていました。2018年なので、少し古いですが、研究の目的はイーロン・マスクと同じようです。ただ、元は国防総省隷下のDARPAなので、当然、軍事分野での応用を狙っているのは明らかでしょう。
アメリカがすごいなと思うのは、こういった先進的な研究を、国を挙げて実行するのと同時に、民間企業が、それとは別に独自に研究開発しているということです。一口に研究開発と言いますが、莫大な予算を必要としているでしょう。イーロン・マスクは、テスラの経営者です。先日、株式時価総額が、トヨタを抜いて自動車メーカーのトップに立って、世界中の話題になりましたね。
イーロン・マスクは、宇宙開発の分野にも進出していますね。先日、イーロン・マスクの経営するアメリカの民間宇宙船、クルードラゴンが、無事、宇宙ステーションフリーダムとの往復飛行に成功しました。この辺が、アメリカの底力というべきでしょう。日本にはなかなか真似はできませんね。
さて、人間の脳とコンピューターとの相互通信が可能になった場合、一体どんなことが起きるのでしょうか?ここは、人類の将来を考えるうえで、極めて重要な事項です。
先般の記事で、グーグルのレイ・カーツワイルが、技術的特異点(シンギュラリティ)が近い将来やってくるという予言を紹介しましたが、その中のキーワードの一つが、人間の脳の電脳化です。
脳とコンピューターの相互通信が可能になった場合、人間の脳に蓄えられている記憶がすべて、コンピューターに記憶させることはできるのか?
脳とコンピューターが、相互にコミュニケーションをするとはどういうことなのか?
脳の情報を全て、コンピューターに移植した場合、移植されたコンピューターは、人間の脳と同じとみていいのか?移植されたコンピューターは、人間なのか?
そのコンピューターと元々の脳と二つ存在することになるが、どちらが、本物なのか?
移植されたコンピューターは、一体だれなのか?
人間の脳を完全に電脳化させるのは可能なのか?それが達成されたとき、電脳人間は、人間なのか?
ぱっと思いつくだけで、以上のような疑問がわいてきます。カーツワイルの著作には、これらのことについて、詳しく解説されています。小生にも少々疑問に感ずることが多々ありますが、好奇心を刺激されることは間違いありません。
小生の理解する、最も現実的な電脳化は次のようなものです。
チップを埋め込んで、脳の一部を電脳化する。この状態では、脳の一部なので、まだ人間と認識しても問題ないと思います。
第2段階。脳のおよそ半分を電脳化する。半分は、生体脳で半分は、電脳です。中々凄いことになりそうですね。こういうのが技術的に可能なら、半分人間、半分サイボーグ?みたいなことになりそうですが、ここは極めて重要です。第1段階でも第2段階でも、脳の一部が、電子機器によって、電脳化しているのです。その人(?)は、電子機器と生体の両方を使って、思考しています。この人は人間?もし人間と認めるなら次はどうでしょう?
脳をすべて電子機器に置き換えて、完全に電脳化する。徐々に電脳化するので、その人(?)の意識は、どの段階でも継続していると仮定できますね。完全に電脳化しました。この人は、人間でしょうか?コンピューターでしょうか?
こういうことになるのですね。脳とコンピューターの双方向通信の行き着く先は、こういうものです。技術の進展は、間違いなく、こういった状況を達成するでしょう。人間の脳が、完全に電脳化したら、その思考速度は、生体脳に比較して、圧倒的に早くなるのでしょうか?あるいは、大型コンピューターと接続して、更に高速思考するのでしょうか?
考え始めると、SFの世界ですね。ですが、これは、SFの話をしているのではないのです。数年後、あるいは数十年後には、間違いなく実現しているでしょう。だから、この手の話を避けて通ることはできないのです。
シンギュラリティも、脳とコンピューターの相互通信も、脳の電脳化も近いうちに実現するでしょう。人類の未来は、劇的に変化するはずです。脳が電脳化可能なら。生体全てをマシンに置き換えることは可能か?それが究極の疑問というか、関心事項ですね。そうなれば、不老不死です。人間が。しかし、果たして、それは人間なのでしょうか?究極の問いが、間もなく我々人類に向けて発せられるのは間違いありません。
酒楽のオタク的世界、第2弾でした。今日は、ここまでです
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2018年01月29日 06時00分 ハードウェア
脳とコンピューターで双方向の通信をする「brain-computer interfaces(BCI)」とは?
人間の脳とコンピューターで通信を行う「brain-computer interfaces」(BCI)によって、頭で考えるだけで操作するコンピューターを作り出したり、コンピューターから映像を脳に送り込んだりといった、新しいデータ通信が実現すると期待されています。アメリカ国防総省が多額の助成金を出して研究を奨励するなど、活発化しているBCI研究には、乗り越えるべき多くの課題があります。
脳とコンピューターをつなぐ「brain-computer interfaces」(BCI)は、考えただけでコンピューターを操作できる「脳波コンピューター」だけでなく、脳からの情報を得られることで脳の状態をよりよく知ることができると考えられています。また、人間の知覚を司る脳に対して、コンピューターから信号を送信することで、例えば、失った視力を回復するなど知覚を再現できるのではないかと期待されています。
(以下略)
先日、イーロン・マスクの野望で紹介した、人間の脳とコンピューターの相互通信ですが、DARPA(国防高等研究所)が、同じような研究開発を民間に委託しているという記事が、GIGAZINEに載っていました。2018年なので、少し古いですが、研究の目的はイーロン・マスクと同じようです。ただ、元は国防総省隷下のDARPAなので、当然、軍事分野での応用を狙っているのは明らかでしょう。
アメリカがすごいなと思うのは、こういった先進的な研究を、国を挙げて実行するのと同時に、民間企業が、それとは別に独自に研究開発しているということです。一口に研究開発と言いますが、莫大な予算を必要としているでしょう。イーロン・マスクは、テスラの経営者です。先日、株式時価総額が、トヨタを抜いて自動車メーカーのトップに立って、世界中の話題になりましたね。
イーロン・マスクは、宇宙開発の分野にも進出していますね。先日、イーロン・マスクの経営するアメリカの民間宇宙船、クルードラゴンが、無事、宇宙ステーションフリーダムとの往復飛行に成功しました。この辺が、アメリカの底力というべきでしょう。日本にはなかなか真似はできませんね。
さて、人間の脳とコンピューターとの相互通信が可能になった場合、一体どんなことが起きるのでしょうか?ここは、人類の将来を考えるうえで、極めて重要な事項です。
先般の記事で、グーグルのレイ・カーツワイルが、技術的特異点(シンギュラリティ)が近い将来やってくるという予言を紹介しましたが、その中のキーワードの一つが、人間の脳の電脳化です。
脳とコンピューターの相互通信が可能になった場合、人間の脳に蓄えられている記憶がすべて、コンピューターに記憶させることはできるのか?
脳とコンピューターが、相互にコミュニケーションをするとはどういうことなのか?
脳の情報を全て、コンピューターに移植した場合、移植されたコンピューターは、人間の脳と同じとみていいのか?移植されたコンピューターは、人間なのか?
そのコンピューターと元々の脳と二つ存在することになるが、どちらが、本物なのか?
移植されたコンピューターは、一体だれなのか?
人間の脳を完全に電脳化させるのは可能なのか?それが達成されたとき、電脳人間は、人間なのか?
ぱっと思いつくだけで、以上のような疑問がわいてきます。カーツワイルの著作には、これらのことについて、詳しく解説されています。小生にも少々疑問に感ずることが多々ありますが、好奇心を刺激されることは間違いありません。
小生の理解する、最も現実的な電脳化は次のようなものです。
チップを埋め込んで、脳の一部を電脳化する。この状態では、脳の一部なので、まだ人間と認識しても問題ないと思います。
第2段階。脳のおよそ半分を電脳化する。半分は、生体脳で半分は、電脳です。中々凄いことになりそうですね。こういうのが技術的に可能なら、半分人間、半分サイボーグ?みたいなことになりそうですが、ここは極めて重要です。第1段階でも第2段階でも、脳の一部が、電子機器によって、電脳化しているのです。その人(?)は、電子機器と生体の両方を使って、思考しています。この人は人間?もし人間と認めるなら次はどうでしょう?
脳をすべて電子機器に置き換えて、完全に電脳化する。徐々に電脳化するので、その人(?)の意識は、どの段階でも継続していると仮定できますね。完全に電脳化しました。この人は、人間でしょうか?コンピューターでしょうか?
こういうことになるのですね。脳とコンピューターの双方向通信の行き着く先は、こういうものです。技術の進展は、間違いなく、こういった状況を達成するでしょう。人間の脳が、完全に電脳化したら、その思考速度は、生体脳に比較して、圧倒的に早くなるのでしょうか?あるいは、大型コンピューターと接続して、更に高速思考するのでしょうか?
考え始めると、SFの世界ですね。ですが、これは、SFの話をしているのではないのです。数年後、あるいは数十年後には、間違いなく実現しているでしょう。だから、この手の話を避けて通ることはできないのです。
シンギュラリティも、脳とコンピューターの相互通信も、脳の電脳化も近いうちに実現するでしょう。人類の未来は、劇的に変化するはずです。脳が電脳化可能なら。生体全てをマシンに置き換えることは可能か?それが究極の疑問というか、関心事項ですね。そうなれば、不老不死です。人間が。しかし、果たして、それは人間なのでしょうか?究極の問いが、間もなく我々人類に向けて発せられるのは間違いありません。
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