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権力闘争

旧竹下派、岸田氏支持へ 議員票先行 自民党総裁選終盤情勢 2021/9/27 00:13
https://www.sankei.com/article/20210927-6NU36LJXW5O3ROXGSFJU25C63E/

岸田氏2位なら河野氏不利?「2位3位連合」なるか 2021/9/27 00:58
https://www.sankei.com/article/20210927-ACASMUPX6ZP57PNQMNWKCLIFEQ/

 産経ニュースから記事を引用した。

 酒楽は、高市候補を応援しているが、それとは関わりなく、自民党総裁選は、佳境に入りつつある。

 大統領選とは異なり、議院内閣制をとる我が国は、村社会の中での代表選考会と言えばわかりやすい。

 高市氏の主張が最も総理に相応しいとは思うが、自民党総裁選を勝ち抜けなければそれまでだ。自民党員、自民党衆参国会議員の支持を得なければ自民党総裁にはなれない。

 高邁な理想を掲げていても、党員、議員の支持がなければ実現は不可能だ。理念と政策だけでは総裁選には勝てないのだ。

 そして、そういう厳しい権力闘争にも勝てるような能力と魅力が必要なのだ。


 竹下派が岸田氏の支持を決めたようだ。既に派閥領袖竹下氏が死去し、派の興廃を岸田氏に賭けたのだろう。

 岸田氏が、議員票で先行しているようだ。一つには、岸田氏の年齢が有利に働いている可能性が高いと思う。議員も人間なのだ。自分より若い総裁が誕生すれば、年配者が大臣などに選ばれる可能性は当然低くなるだろう。普通に考えれば。

 河野、高市両氏は、自民党総裁としては、比較的若いと言える。派閥の縛りのない自由投票になれば、年配の議員が岸田氏を支持するのは、自然な流れだと思う。その点、河野氏も高市氏も不利だ。

 更に、河野氏の主張は、リベラルすぎて、一定数の自民党国会議員からは、忌避されている可能性もある。また、高市氏の保守本流的な考えに同調できないリベラルな考えの議員も多いので、高市氏の議員票が今一つ伸びないのは、そういう理由かもしれない。

 そういう意味で、議員票は、岸田氏が一歩リードしているのだろう。

 党員投票は、既に行われているようだ。産経によれば河野氏がリードしているようであるが、過半数には届かないと分析している。

 河野氏が党員投票で過半数、もしくは6割以上の支持を集めれば、仮に決選投票になっても、党員票を無視するのは困難になり、河野氏が当選する確率が高い。

 河野氏が過半数の党員票を得られずに決選投票になった場合は、状況は複雑になる。

 派閥と議員個人の生き残りをかけて、虚々実々の駆け引きが行われるだろう。既に、党内では、決選投票に向けて、激烈な権力闘争が行われているはずだ。

 竹下派が岸田支持を明らかにしたのは、領袖が不在というほかに、自由投票にした場合、総裁選後に派閥を維持できる求心力がなくなり、派の存在そのものが危機に瀕するという危機感があったものと思う。

 ただ、早々に岸田氏支持を打ち出したことは、状況によっては不利になる可能性もある。

 年配議員は、世代交代を恐れて岸田氏を支持するだろうが、選挙に不安を抱える若手議員は、選挙の顔を重視するのと思われるので、河野か高市を支持したいと思われる。岸田氏では、選挙の顔にはならないだろう。古い時代の自民党を彷彿とさせるイメージだからだ。選挙の顔なら河野か高市。

 派閥領袖は、勝ち馬に乗りたいはずだ。年配、若手に関わらず、選挙後の利益分配に与らねば、派閥の存在意義が問われる。勝ち馬に乗れなかった派閥は、しばらく冷や飯を食わされるのが掟だ。

 決選投票が濃厚だそうだが、1位河野、2位岸田、3位高市、の場合。2位3位連合で、岸田氏有利か。派閥は、すんなり岸田氏を支持するのではないだろうか。

 1位河野、2位高市、3位岸田。これが難しい。産経の記事にあるように、岸田支持者には、リベラルが多いようなので、2位3位連合で高市を推しにくい、と産経は分析しているのだ。

 細田派は、高市全面支持になると思う。もともと所属していたし、安倍さんが細田氏を説得するだろう。最大派閥の影響力は強い。

 派閥の領袖を兼ねる岸田氏は、どうする?河野を支持するか、2位3位連合で、高市を支持するか?

 酒楽が、岸田氏の立場なら、高市氏を支持する。何故なら、権力奪取後、岸田氏の支持を失っては政権が持たない構造になるからだ。河野氏を支持した場合、常に下位に立たされ、党員の支持を誇示する河野氏に影響力を及ぼし、自派の優遇を得るのは難しくなるだろう。

 麻生派はどうする?2位3位連合が勝つ可能性が浮上した場合、麻生さんは、勝ち馬に乗ろうとするだろう。つまり、安倍さんと組んで高市支持とみる。

 さて、自民党総裁選に投票権の無い酒楽は、このような遊びをするくらいしかやることがない。

 いろいろケースを考えてみたけど、高市氏が第1回投票で2位に入ることができれば、可能性はあるでしょう。ここで想定したように、村社会では、理想論では勝てない。村社会で、過半数の支持を得る、そのための根回しと性格と魅力が左右する。

 高市氏が勝つためには、おじさんキラーになり切れるかどうかにかかっていると酒楽は考えている。

 ただし、相反する考えもある。菅総理の姿を見て思うのは、無派閥では、不安定なのだ。そこが高市氏の問題点だろう。仮に2位3位連合で総裁に選ばれたとしても、派閥連合体の上に乗っかり、バランスを取りながらの政権運営では、彼女の考える保守的政策をそのまま遂行することは困難になると思う。

 そういう点では、岸田氏のほうが無難だ。今回、彼は一皮むけたような気がする。派閥領袖として、安定した政権運営ができる、と考えれば岸田政権は、当面、日本を無難な道に導くだろう。その場合、高市氏は、次の総裁選に向けて、党内で麦踏をして地道な努力をする必要があると思う。村社会ではそれが一番重要なのだ。

 泣いても笑っても、明日、自民党新総裁が決まる。激烈な権力闘争を勝ち抜き、ハゲタカがうようよする国際政治の場で堂々と我が国の国益を護ってくれる総理大臣が誕生することを願っている。
 
 
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