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新総裁に望む

 本日、自民党の新総裁が決まる。事実上の新総理大臣の誕生だ。

 誰が新総裁になっても、日本を取り巻く環境は厳しく、国内は、コロナ禍で閉塞感に覆われている。

 新総裁に望まれるのは、この閉塞感の打破と、明るい未来を国民に提示することだろう。日本人の優れているところは、一致団結して、一つの目標に進むことになると、平素以上の力を発揮するところだ。

 大和が団結することを恐れている勢力が存在する。大和が戦おうという意志を結集することを恐れている。それは、大和の特性であり、強みだ。

 日本人は、そういう宰相を望んでいるのだ。昭和20年8月15日、昭和天皇の玉音放送をもって約750年に及んだ武断政治は終わりを告げた。

 武断政治の終わりは、責任を取ろうとしない政府の誕生となった。そして、大和の民は、太平を貪り、眠り続けている。まるで、黒船来航前の幕末のようだ。

 だが、幕末には武士がいた。今はいない。それが決定的に異なるところだ。太平の世は終わりを迎えようとしている。大和は、否が応でも世界史の舞台に上がらざるを得ない。

 現代の大和にかけているものは、戦う意志だ。政府の責任感だ。武断政治とは、為政者階級たる武士が、腹を切って責任を取るその気迫にあるのだ。だから、民衆は公儀(幕府)と殿さまに従うのだ。

 太平の世が終わり、弱肉強食の世界で生き延びるには、戦う意志が決定的に重要なのだ。

 憲法改正、防衛力の向上、その他。新総裁に望む政策は多岐にわたるが、突き詰めれば、腹を切る覚悟、それに尽きる。

 専門家の意見を聞き、適切に対処する。この1年以上、政府は決まり文句のようにこの台詞を国民の前で言ってきた。これこそ、無責任を象徴する言葉だ。

 専門家と並んで記者会見するシーンは、亡国の行為だ。政府、総理大臣は、責任を取らないと言っているに等しい。国民はそのように感じるだろう。

 専門家は、専門的な知見に基づき、発言するのだ。だから、専門家なのだ。専門家は、政府に諮問されて、政府に対し、助言する存在なのだ。

 その専門家が表に登場し、専門家の枠を逸脱して、国民に対して意見を述べる、総理大臣は、その意見に従う。責任を取ろうとしない政府を証明している。国民は、そんなものは望んでいない。専門家の意見は意見として、政府は、政府の権限と責任において、国民にこのようにしていただきたいと思っているので、よろしくご協力いただきたい、とこう言えばいいのだ。

 菅さんが降板を余儀なくされたのは、無責任な政府をずっと継続したからだ。無責任な政府ほど国民を不幸に陥れるものはないのだ。無責任な政府に、国民は嫌気がさしたのだ。これが、今回の政変の真相なのだ。

 この1年半、政府不在が常態化している。いや、それ以前から我が国に政府は存在していない。責任を取らない政府は、政府とは言わないのだ。昭和20年、8月15日を最後に、大和に政府は存在せず、空気に支配され、流れに身を任せてきたのだ。そのツケが今来ているのだ。

 新総裁に望むもの。それは責任を取る覚悟だ。それが必要十分条件だ。細かいことを言ってもしょうがない。責任を取る覚悟があるならば、大和の民はそれに応じ、覚醒するに違いない。

鈴木貫太郎
 武断政治の掉尾を飾ったのが鈴木貫太郎だ。大和の歴史に燦然と輝き、大和が作り上げた史上最高の宰相、それが鈴木貫太郎だ。彼が我が国を滅亡の淵から救ったのだ。玉音放送と共に示された内閣総理大臣告諭にそれが現れている。

 出でよ令和の鈴木貫太郎。

 酒楽は、武士(もののふ)の新総裁誕生を望むものである。
 
 
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