詳解:高市早苗氏が主張する敵基地攻撃用の電磁波兵器
非核EMP兵器は抑止力になりうるか?
2021.9.29(水) 渡部 悦和 JBpress
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67099
自民党総裁選で、「敵基地攻撃能力」という言葉がクローズアップされた。
敵基地攻撃能力とは、抑止力という概念の一部だ。抑止力とは、敵が攻撃をしようと考えたときに、自国が反撃を受けて、致命的な被害を受けることが予想されるため、攻撃を思いとどまるための報復力のことだ。
最も代表的なものが、核兵器である。特に、原子力潜水艦に搭載されるミサイル、SLBMは、原潜の秘匿性ゆえに、抑止力の根幹を成す。
地上配備の核ミサイルは、位置を秘匿するのが困難なので、敵の第一撃で破壊される可能性があるため、抑止力としては、価値が下がるのである。
先般、米国は、中距離弾道弾をアジアに配備する構想に言及した。基本的には、パーシングⅡと同じく、地上発射型の中距離弾道弾のことを意味する。
冷戦時代にソ連のSS-20に対抗するため、西ヨーロッパに配備されたものと同じと考えればいい。
我が国は、速やかに配備をするべきだ。今回の総裁選候補者の中には、昭和の時代の考え方だとか、発射の権限を他国に握られているだとか、無知をさらけ出している候補がいたが、このような人物が、総理を目指すことの方が、よほど恐ろしい。
昭和の時代から、抑止力の必要性は叫ばれており、現状、無策の我が日本こそ、世界の笑われ者だ。自国を守るため、あらゆる手段を保持するのは、為政者として、国家として当然のことである。

パーシングⅡ Wikiから引用
パーシングⅡは、配備された国と、米国が事前に発射条件に合意しており、発射権限を全て米国が握っていたわけではない。状況によっては、米国に通報するだけで、配備国が報復攻撃のために発射できたのである。
また、今でも核シェアリングは生きている。核シェアリングとは、核爆弾を航空機に搭載し、敵を攻撃することを言う。
たとえば、ドイツの戦闘機タイフーンは、核兵器を搭載する条件を満たしており、一定の条件下で、米国がヨーロッパに確保している核爆弾を搭載し、報復攻撃をすることが可能であり、それは、現在も維持されている。
我が国も、そのようにするべきなのだ。それを不可能にしているのは、非核3原則だ。これは、専守防衛とともに、亡国の政策だ。
中国もロシアも北朝鮮も核兵器を持っているのだ。核兵器による攻撃を抑止するためには、核兵器による報復能力を持つことが必要なのである。
繰り返す。核兵器には、核兵器で対抗しなければ、国は消滅するのだ。非核3原則とは、国家を滅亡させる政策なのだ。何でいつまでも亡国の政策を継続しているのだ。
理由は簡単だ。政府が、国民に正直に説明しないからだ。一部の反対を押し切るだけの自信が無く、同盟国を説得する勇気が無いのだ。
米国は、中距離弾道を配備したいと言っているのだ。何で我が国は無反応なのだ?国家の存立に直結するのだ。直球で配備しますというのが普通の国の反応である。
引用した記事は、元陸上自衛隊東部方面総監だった渡部 悦和氏の論考である。この記事は、先般の敵基地攻撃能力という論戦に対する解説記事なので、中距離弾頭弾とは、一線を画する議論である。
だが、敵基地攻撃能力という抑止力の一端を形成する考え方なので、引用させていただいた。
論を進めれば。行き着く先は、自前の報復能力の保持になる。先般オーストラリアは、米英から原潜を導入すると発表された。それは、オーストラリアが広大な海域を擁し、南シナ海迄遠距離だからだ。
では我が国はどうか?我が国には、蒼龍級、おうりゅう級という優れた潜水艦を保有している。特に新型のおうりゅう型潜水艦は、リチウムイオン電池を搭載し、比較的長い時間の潜水が可能であり、静粛性にも優れている。
日本は、このおうりゅう型潜水艦を大型化し、垂直発射管を装備し、自前の核ミサイルを導入すべきだと考える。
それには、米国の同意を必要とするが、様々な条件を付ければ、決して不可能ではないと思料する。
米国は、疑惑の目で我が国を見るであろうが、潜水艦に米軍士官を同乗させるなど、米国製中距離弾道弾を配備する際に、摺り合わせなければならない条件を、潜水艦発射弾道ミサイルを保持した場合にも拡大適用できるように、米国と協議すればいいのだ。
決して貴国(アメリカ合衆国)に発射することはありませんと、米国が確信するまで条件闘争すれば、決して不可能ではないと思う。要は、我が国が国家を守る覚悟があれば、決して不可能ではないということだ。
そのためには、スパイ防止法の制定が、大前提になる。日本はスパイ天国と揶揄されて久しい。国内には、同盟国、友好国、非友好国のスパイが入り乱れている。これでは、米国が日本に機密情報や、原潜、核ミサイルを配備することは困難だ。いつ何時、敵性国家に情報が洩れるかわからないからだ。
速やかなるスパイ防止法制定が望まれる。それは、敵基地攻撃能力を保有するための前提である。岸田さん、高市さん、お願いしますよ。
非核EMP兵器は抑止力になりうるか?
2021.9.29(水) 渡部 悦和 JBpress
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67099
自民党総裁選で、「敵基地攻撃能力」という言葉がクローズアップされた。
敵基地攻撃能力とは、抑止力という概念の一部だ。抑止力とは、敵が攻撃をしようと考えたときに、自国が反撃を受けて、致命的な被害を受けることが予想されるため、攻撃を思いとどまるための報復力のことだ。
最も代表的なものが、核兵器である。特に、原子力潜水艦に搭載されるミサイル、SLBMは、原潜の秘匿性ゆえに、抑止力の根幹を成す。
地上配備の核ミサイルは、位置を秘匿するのが困難なので、敵の第一撃で破壊される可能性があるため、抑止力としては、価値が下がるのである。
先般、米国は、中距離弾道弾をアジアに配備する構想に言及した。基本的には、パーシングⅡと同じく、地上発射型の中距離弾道弾のことを意味する。
冷戦時代にソ連のSS-20に対抗するため、西ヨーロッパに配備されたものと同じと考えればいい。
我が国は、速やかに配備をするべきだ。今回の総裁選候補者の中には、昭和の時代の考え方だとか、発射の権限を他国に握られているだとか、無知をさらけ出している候補がいたが、このような人物が、総理を目指すことの方が、よほど恐ろしい。
昭和の時代から、抑止力の必要性は叫ばれており、現状、無策の我が日本こそ、世界の笑われ者だ。自国を守るため、あらゆる手段を保持するのは、為政者として、国家として当然のことである。

パーシングⅡ Wikiから引用
パーシングⅡは、配備された国と、米国が事前に発射条件に合意しており、発射権限を全て米国が握っていたわけではない。状況によっては、米国に通報するだけで、配備国が報復攻撃のために発射できたのである。
また、今でも核シェアリングは生きている。核シェアリングとは、核爆弾を航空機に搭載し、敵を攻撃することを言う。
たとえば、ドイツの戦闘機タイフーンは、核兵器を搭載する条件を満たしており、一定の条件下で、米国がヨーロッパに確保している核爆弾を搭載し、報復攻撃をすることが可能であり、それは、現在も維持されている。
我が国も、そのようにするべきなのだ。それを不可能にしているのは、非核3原則だ。これは、専守防衛とともに、亡国の政策だ。
中国もロシアも北朝鮮も核兵器を持っているのだ。核兵器による攻撃を抑止するためには、核兵器による報復能力を持つことが必要なのである。
繰り返す。核兵器には、核兵器で対抗しなければ、国は消滅するのだ。非核3原則とは、国家を滅亡させる政策なのだ。何でいつまでも亡国の政策を継続しているのだ。
理由は簡単だ。政府が、国民に正直に説明しないからだ。一部の反対を押し切るだけの自信が無く、同盟国を説得する勇気が無いのだ。
米国は、中距離弾道を配備したいと言っているのだ。何で我が国は無反応なのだ?国家の存立に直結するのだ。直球で配備しますというのが普通の国の反応である。
引用した記事は、元陸上自衛隊東部方面総監だった渡部 悦和氏の論考である。この記事は、先般の敵基地攻撃能力という論戦に対する解説記事なので、中距離弾頭弾とは、一線を画する議論である。
だが、敵基地攻撃能力という抑止力の一端を形成する考え方なので、引用させていただいた。
論を進めれば。行き着く先は、自前の報復能力の保持になる。先般オーストラリアは、米英から原潜を導入すると発表された。それは、オーストラリアが広大な海域を擁し、南シナ海迄遠距離だからだ。
では我が国はどうか?我が国には、蒼龍級、おうりゅう級という優れた潜水艦を保有している。特に新型のおうりゅう型潜水艦は、リチウムイオン電池を搭載し、比較的長い時間の潜水が可能であり、静粛性にも優れている。
日本は、このおうりゅう型潜水艦を大型化し、垂直発射管を装備し、自前の核ミサイルを導入すべきだと考える。
それには、米国の同意を必要とするが、様々な条件を付ければ、決して不可能ではないと思料する。
米国は、疑惑の目で我が国を見るであろうが、潜水艦に米軍士官を同乗させるなど、米国製中距離弾道弾を配備する際に、摺り合わせなければならない条件を、潜水艦発射弾道ミサイルを保持した場合にも拡大適用できるように、米国と協議すればいいのだ。
決して貴国(アメリカ合衆国)に発射することはありませんと、米国が確信するまで条件闘争すれば、決して不可能ではないと思う。要は、我が国が国家を守る覚悟があれば、決して不可能ではないということだ。
そのためには、スパイ防止法の制定が、大前提になる。日本はスパイ天国と揶揄されて久しい。国内には、同盟国、友好国、非友好国のスパイが入り乱れている。これでは、米国が日本に機密情報や、原潜、核ミサイルを配備することは困難だ。いつ何時、敵性国家に情報が洩れるかわからないからだ。
速やかなるスパイ防止法制定が望まれる。それは、敵基地攻撃能力を保有するための前提である。岸田さん、高市さん、お願いしますよ。
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