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胎動する台湾危機

マクマスター元補佐官「米中関係は危険な時代に」
2021/10/5 16:25 黒瀬 悦成 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20211005-LBSVQSHZTZKTRASRMZJLIUGS7U/

海自、英空母と南シナ海で共同訓練
2021/10/5 15:57 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20211005-GMHF75OYYVIXPJHFKYGPHTDEEI/

 台湾海峡の波が高い。連日、中国軍機が台湾の防空識別圏に侵入し、台湾を威圧している。台湾の蔡総統は、一歩も引く構えを見せず、それだけがせめてもの救いである。

 この状況に、トランプ前米政権で大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を務めたH・R・マクマスター氏は、以下のように産経新聞のインタビューに答えている。

 マクマスター氏は中国軍機の進入について、中国が長年にわたり展開している台湾への威圧行為の一環であると指摘しつつ、こうした行為が、より侵略的な軍事行動にエスカレートする兆候である恐れも「排除しない」と警告した。

 その上で「米国や日本、欧州連合(EU)など自由世界が中国に対し、そのような侵略は容認できないと明確にすることが非常に重要だ」と訴えた。

 具体的には「米台と日本が中国軍への対処能力を向上させると同時に、オーストラリアなどの域内諸国と一緒に、中国共産党指導部と人民解放軍が(台湾統一の)目的に向け武力行使や威圧行動に踏み切っても無駄だと思わせるよう、『拒否的抑止』を確立すべきだ」とした。


 非常に重要な指摘だ。習政権は、ますます台湾への圧力を増し、併合の意志を隠そうともしなくなった。危険である。台湾併合と尖閣危機は、同時に起きる可能性もある。既に何度も主張してきたことだが、台湾併合作戦において、尖閣は、米中双方にとって、緊要な地形なのだ。尖閣を支配している側が有利になるのは言うまでもない。

 習近平は、終身主席として、国民から仰ぎ見られることを願っている。そのためには、台湾併合という実績が必要不可欠なのだ。

 中国建国の父、毛沢東には、国共内戦を勝ち抜き、中華人民共和国を建国したという圧倒的な実績があった。それが、最後まで権力を維持できた力だったのだ。

 鄧小平にも、毛沢東とともに国共内戦を戦ったという実績があった。江沢民は別として、胡錦涛には、チベット統治を盤石にした実績がある。だが、習近平には、誇れるような実績も戦果もない。これが習近平をして、台湾併合をなんとしても実現したい理由なのだ。

 権力闘争の結果、終身独裁制を予定している習近平には、圧倒的な戦果や実績がどうしても必要なのである。だから、台湾併合を諦めることはあり得ないし、そのための準備を着々と進めているのである。

 だが、作用は反作用を生む。習近平の野望を挫くため、日米同盟も示威行動を継続しているのだ。それが二つ目の引用記事である。

 今回の南シナ海での演習で目を引くのは、カナダとニュージーランドが参加していることだ。

 海上自衛隊は5日、護衛艦しらぬいが英海軍の空母クイーン・エリザベスと南シナ海で4~9日に共同訓練をすると発表した。米、オランダ、カナダ、ニュージーランドの艦艇も参加。中国の戦闘機や爆撃機は連日、台湾の防空識別圏に進入を繰り返している。日米英と中国の双方が互いを牽制(けんせい)する狙いで行動している可能性もある。

 訓練に参加した6カ国は2~3日には沖縄南西の海域で、水上艦艇計17隻による大規模訓練をしていた。17隻には、クイーン・エリザベスのほか、米海軍の原子力空母ロナルド・レーガンとカール・ビンソン、海自のヘリ搭載型護衛艦いせなどが入っていた。

 岸信夫防衛相は5日の閣議後記者会見で、一連の共同訓練について「自由で開かれたインド太平洋の維持強化に向け、米英との結束が不可逆的であることを示すものだ」と述べた。


 意志と意志のぶつかり合いが継続している。どちらも引くことはないだろう。つまり、いずれ台湾を巡って武力紛争が起きる可能性が高いということだ。

 中国にとって、日米同盟は、台湾併合作戦における最大の敵である。その後ろに、クアッド、AUKUSが控えている。更には、英国、オランダ、ドイツなども対中包囲網に加わりつつある。

 しかし、最大の敵が日米同盟なのはゆるぎない事実だ。

 そうした情勢の下で、台湾を併合したい中国は、正面から日米同盟と事を構えたのでは勝利を得ることは難しい。いや、不可能と言ってもいい。ではどうするのか?

 敵の弱点を突く、のが志那の伝統的な戦略であり、世界共通の政策でもある。

 台湾の蔡総統は、鉄の女だ。彼女を篭絡することは不可能だろう。次は日本だ。日米同盟から日本が脱落したら、台湾の命は風前の灯火となる。

 最大の敵は、日米同盟で、主体は米国だ。だから、日米同盟の離間を図り日本を同盟から脱落させるのが、中国の狙いになるのだ。だから、沖縄独立を策謀し、靖国を牽制し、日本国民の意志を挫こうと策動しているのである。

 自由と民主主義、法治を至上の価値とする日本に対して、中国の手段はいかなるものかと言えば、人質以外にない。

 先般、カナダ当局に拘束されていたファーウェイの孟氏が釈放されたのが格好の事例だ。

 つまり、カナダの民間人が、中国でいわれなき理由で逮捕され、実刑判決を言い渡された。カナダに自国民を救出する手段はない。そして、人質交換となったのだ。

 アメリカにとっては、忸怩たる思いがあったであろう。それと同じことが将来日本人と日本政府を待っている。それが、中国にとって最高の手段だからだ。

 尖閣での武力紛争でも、首相の靖国参拝でも、人質作戦をとる可能性は、否定できない。そして、カナダと同じ結末を中国は想定しているだろう。尖閣と引き換えに人質を釈放。このような悪夢が現実になる可能性があるのだ。

 中国に、野放図に出かけている邦人は、潜在的な中国の人質なのだ。政財界は、よくよくそのことを認識する必要があると、酒楽は思う。

 人質になる前に、言うべきなのだ、政府は。経済界に。中国に進出している企業は、丸ごと、中国の人質になる可能性がある。速やかに中国から撤退されたい。政府は警告した。実際に人質になったとしても自己責任である。政府には、諸君を救出する手段を持たないと。

 それでも、中国との取引を継続する企業は、放っておけばいいのだ。そのくらいの情勢判断のできない経営者は、経営者失格である。

 いずれにしても、政府は、中国と敵対する覚悟を決めるためにも、早い段階で、国民に覚悟を求めるべきで、さっさと警告するべきなのだ。それが、政府の責任というものだ。

 蔡総統の発言を聞いていると、台湾の危機意識が相当なものだと思います。日本に感謝しているのも、好意的なのも、こういう危機意識がそうさせている面はあるのでしょう。

 我が国も負けず劣らず、危機意識がないとおかしいのに、そうはなっていません。中国メディアの方が、「何故日本は、危機意識が無いのだ?」と報道するくらいなのに。これっておかしいと酒楽は思いますね。

 おかしい理由は、政府もメディアも日本が置かれている危機的状況を知らせないし、メディアは隠すし・・・。そういうことですね。

 いずれ日本人が覚醒するときが来ると酒楽は信じていますが、気が付いた時に手遅れになっていないことを願っています。何故もっと早く政府は知らせてくれなかったのだ、と言っても遅い、・・・そうならないことを願います。

 政府が知らせてくれなくても、メディアが隠していても、ちょっと関心をもって調べれば、簡単にわかるはずなんですけどね。それをしないのは、知りたくないから?何となくわかっていても、現実から目を背けたい?夏休みが終わる時期が迫っていても宿題に手を付けていない子供の頃の記憶が蘇りますwwあー、どうしよう(´・_・`)

 困ったチャンでいても、現実は向こうからやってきます。その時になって、もっと早く知っていれば、ということがないように政府に求めたいと思います。
 
 
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