先日、産経新聞に「テレパシーの現実味 揺らぐ人間の倫理」という記事が掲載されました。紙媒体です。
いやー、なかなか衝撃的な記事ですね。拙稿では、マンマシンインターフェースの行き着く先と題して、アメリカにおける脳とコンピューターのワイヤレスな通信について紹介しました。
2021年04月18日 05:00 酒楽のオタク的世界
https://shurakudokugo.com/blog-entry-485.html
今回は、アメリカではなく日本です。
内閣府が、人間の脳と脳をワイヤレスで直接接続する研究を開始するそうです。SFに出てくるテレパシーは。必ずしも電波で行うわけではないですが、最も実用的なのは、やはり電磁波を使って通信することでしょう。
日本もようやく、最先端の技術開発に参入するということです。アメリカでは、官民が競うようにこの種技術の開発にしのぎを削っています。我が国も遅ればせながら参入するようです。
引用した部分には、含まれていませんが、人間の倫理に関わるのは当然でしょう。単純に電磁波を使って、脳と脳が通信を行うのは可能かもしれませんが、その技術を使って、指揮官が兵士に命令するとか、他人の脳の情報を読み取るとか、いろいろな問題が指摘されているようです。

それはそうでしょう。DARPA(米国国防高等研究所)は、この技術開発を行っていて、将来、戦場で使用するためだそうです。単純に、指揮官からの命令の伝達や、部下から隊長に報告するだけならいいのでしょうが、脳と脳が直接通信するということは、他人の脳にずけずけと侵入するということにもつながるでしょう。
逆に、予期せぬ形で自分の脳に他人が侵入し、情報や考えや感情を盗むということも当然考えられますね。脳と脳を直接つないで通信をするということは、そういうことも想定せざるを得ないでしょう。
引用記事の最後の部分は、そのようなことについて解説されていました。
人間の技術開発はとめどもなく進化しています。昨年、AIを搭載した無人航空機が戦場で使用され、人間を攻撃したのではないかとされ、全世界を衝撃の渦に巻き込んだのは記憶に新しいところです。
脳と脳を繋げば、その先には、誰かが他人を操る可能性や、AIが人間を支配すると言ったSF的な事態が将来やってこないとも限りません。
こういった技術開発は、企業の競争、国家間の競争にさらされ、倫理面の検討をしている暇もなく実用化されるかもしれません。
恐ろしいのは、人間が意図せざる結果を招くかもしれないということです。SFでは、コンピューターが人間を支配すると言うのは定番のテーマですが、いよいよその可能性が現実味を帯びてきています。
どこかの国が、AI戦闘機を実用化すれば、他国はすぐに追随するでしょう。負けるわけにはいかないからです。
SF作家アイザック・アシモフは、それを危惧してロボット3原則というものを提唱しました。ロボット3原則とは、以下のようなものです。
第一条
ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条
ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条
ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
AI戦闘機やAI戦車が登場すれば、この第1原則に反している可能性があります。いや、既に事実として反しているかもしれません。
さて、記事は、揺らぐ人間の倫理と題していますが、一番怖いのは、スカイネットの登場ですね。ターミネータでー予想されたスカイネットとターミネーター。これらの研究の行きつく先は、バラ色の未来なのか、人類の終末なのか、近いうちにその将来がわかる日が来るでしょう。

このロボット3原則は、既に破られている可能性が高いですね。
ナゴルノ紛争は現代戦闘の見本市 ドローン駆使、動画でプロパガンダ流布
2020/10/29 06:00 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20201029-IX7QGSFDCZJKLNRCBIMHPVO6ZU/
アゼルバイジャンの無人機は、標的(つまり人間)攻撃の判断を無人機搭載のAIが行ったのではないかと報道されています。
一度こういう状況が発生すれば、他国が追随することを禁止することは難しいでしょう。それが現実です。すると、アゼルバイジャンが採用した今回の戦術は、いずれ世界共通になる可能性が大きいと思います。
つまり、ターミネーターで描かれたAI「スカイネット」が現実のものになるのは、もうすぐなのかもしれません。映画では、スカイネットによって、人類は滅亡の淵に追い込まれている状況が描かれているのです。
人類の英知はどこに行ってしまったのでしょうか?
いやー、なかなか衝撃的な記事ですね。拙稿では、マンマシンインターフェースの行き着く先と題して、アメリカにおける脳とコンピューターのワイヤレスな通信について紹介しました。
2021年04月18日 05:00 酒楽のオタク的世界
https://shurakudokugo.com/blog-entry-485.html
今回は、アメリカではなく日本です。
内閣府が、人間の脳と脳をワイヤレスで直接接続する研究を開始するそうです。SFに出てくるテレパシーは。必ずしも電波で行うわけではないですが、最も実用的なのは、やはり電磁波を使って通信することでしょう。
日本もようやく、最先端の技術開発に参入するということです。アメリカでは、官民が競うようにこの種技術の開発にしのぎを削っています。我が国も遅ればせながら参入するようです。
引用した部分には、含まれていませんが、人間の倫理に関わるのは当然でしょう。単純に電磁波を使って、脳と脳が通信を行うのは可能かもしれませんが、その技術を使って、指揮官が兵士に命令するとか、他人の脳の情報を読み取るとか、いろいろな問題が指摘されているようです。

それはそうでしょう。DARPA(米国国防高等研究所)は、この技術開発を行っていて、将来、戦場で使用するためだそうです。単純に、指揮官からの命令の伝達や、部下から隊長に報告するだけならいいのでしょうが、脳と脳が直接通信するということは、他人の脳にずけずけと侵入するということにもつながるでしょう。
逆に、予期せぬ形で自分の脳に他人が侵入し、情報や考えや感情を盗むということも当然考えられますね。脳と脳を直接つないで通信をするということは、そういうことも想定せざるを得ないでしょう。
引用記事の最後の部分は、そのようなことについて解説されていました。
人間の技術開発はとめどもなく進化しています。昨年、AIを搭載した無人航空機が戦場で使用され、人間を攻撃したのではないかとされ、全世界を衝撃の渦に巻き込んだのは記憶に新しいところです。
脳と脳を繋げば、その先には、誰かが他人を操る可能性や、AIが人間を支配すると言ったSF的な事態が将来やってこないとも限りません。
こういった技術開発は、企業の競争、国家間の競争にさらされ、倫理面の検討をしている暇もなく実用化されるかもしれません。
恐ろしいのは、人間が意図せざる結果を招くかもしれないということです。SFでは、コンピューターが人間を支配すると言うのは定番のテーマですが、いよいよその可能性が現実味を帯びてきています。
どこかの国が、AI戦闘機を実用化すれば、他国はすぐに追随するでしょう。負けるわけにはいかないからです。
SF作家アイザック・アシモフは、それを危惧してロボット3原則というものを提唱しました。ロボット3原則とは、以下のようなものです。
第一条
ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条
ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条
ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
AI戦闘機やAI戦車が登場すれば、この第1原則に反している可能性があります。いや、既に事実として反しているかもしれません。
さて、記事は、揺らぐ人間の倫理と題していますが、一番怖いのは、スカイネットの登場ですね。ターミネータでー予想されたスカイネットとターミネーター。これらの研究の行きつく先は、バラ色の未来なのか、人類の終末なのか、近いうちにその将来がわかる日が来るでしょう。

このロボット3原則は、既に破られている可能性が高いですね。
ナゴルノ紛争は現代戦闘の見本市 ドローン駆使、動画でプロパガンダ流布
2020/10/29 06:00 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20201029-IX7QGSFDCZJKLNRCBIMHPVO6ZU/
アゼルバイジャンの無人機は、標的(つまり人間)攻撃の判断を無人機搭載のAIが行ったのではないかと報道されています。
一度こういう状況が発生すれば、他国が追随することを禁止することは難しいでしょう。それが現実です。すると、アゼルバイジャンが採用した今回の戦術は、いずれ世界共通になる可能性が大きいと思います。
つまり、ターミネーターで描かれたAI「スカイネット」が現実のものになるのは、もうすぐなのかもしれません。映画では、スカイネットによって、人類は滅亡の淵に追い込まれている状況が描かれているのです。
人類の英知はどこに行ってしまったのでしょうか?
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