大竹英雄名誉碁聖が現役引退、手厚く味のいい形を好む棋風…林名誉天元と戦後の囲碁界先導
2021/12/15 18:57 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/20211215-OYT1T50218/
囲碁棋士の大竹英雄さんが引退されました。
大竹さんは、手厚い棋風で知られていました。そして、手の美しさ、形を大切にされ、通称「大竹美学」と称されました。
読売の記事には、「竹林」と並び称された林海峰名誉天元のメッセージが伝えられています。
大竹さんは、一時代を築いた名棋士ですね。特にその手厚い棋風と大竹美学は、一世を風靡したと言っていいでしょう。
大竹さんは、厚い碁なので、序盤~中盤では、一見すると地が少ないように見えるのですが、碁盤全体に厚みを築いて、徐々に敵の地を蚕食し、最後に抜き去って勝つ、というのが典型的な勝利パターンでした。
相手棋士にとっては、真綿で首を絞められているような感覚を覚え、その圧迫感は凄まじく、じわじわと追い詰められて、最後の最後に抜き去られると。これは、ダメージが大きいいというのが、プロ棋士の気持ちだったようです。
林海峰さんは、地に辛く、プロ好みの棋士ですね。林さんは、戦後これも一時代を築いた坂田栄夫さんのタイトルを次々に奪って、林時代を築きました。大竹さんとほぼ同時代を戦いあったライバルですね。
日本の碁界の現在の第一人者は、井山さんですね。囲碁棋士としては、史上初めて7冠を達成しています。
それでもですね、井山さんは、世界ランク1位ではありません。30年くらい前は、囲碁と言えば日本が先進国で、世界ナンバーワンの地位を保っていたのですが、現在は、中韓の後塵を拝しています。残念ですね。
日本の囲碁界が、世界最強だったのは、江戸時代に家元制度ができて、プロ棋士が誕生したことです。本因坊家、安井家、井上家、林家の4家が家元で、明治期まで続きました。
この間、1年に一度「お城碁」が打たれ、数多の名人上手を生み出したわけです。本因坊道策や江戸末期の秀策などが有名ですね。ちなみに、本邦囲碁界最強は「道策」だと言われています。天才ですね。
現在は、AI全盛です。数年前、グーグルのAI、アルファーGOが中韓のプロ棋士を破り、AIが人間を抜き去りました。
ディープラーニングという手法を使って、予想を上回る速さで人間を追い抜いたわけです。

世界棋士ランキング(囲碁)
2021年11月末までの対局結果を反映している.
http://mamumamu0413.web.fc2.com/rating/world/ranking.html
井山裕太と一力遼が上位に食い込んでいますが、世界の壁は厚いようです。
何故、日本は先進国の座から滑り落ちてしまったのでしょうか。なかなか正解はないようですが、中国棋士の合宿風景などの報道を見ると、その生き残りは激烈で、お金を賭けての真剣勝負などが毎日のように行われている状況が映し出されていましたね。
現在の世界ランカーは、このAIを使って実力を培っています。中国のとある棋士などは、AIと2000局を戦って、10位以内の世界ランカーになっています。基本AIの方が強いわけで、このAIと戦うということは、プロ棋士にとっても精神を削られるような苦しみを受けることになるわけです。
それを2000局も戦うということは並みの精神ではできないわけです。普通の人なら、心が崩壊してもおかしくはありません。
要はハングリー精神だと酒楽は思います。四方を海に囲まれ、荒波を潜っていない本邦棋士は、世界で戦えないのが現状なのですね。彼らの健闘を期待したいと思います。
酒楽も碁を打ちます。恥ずかしながら。ザル碁です。将棋の場合は、へぼ将棋と言いますね。酒楽の師匠は三段です。なかなか強いです。最近は、とんと打つ機会が無いですが、年金生活になったら、再開しようかななどと考えています。
碁会所に通ったり、盆栽を始めたりするのは、愈々ここまで来たかと言う、人生最後の趣味なのだそうです。といつもにょうぼ殿は言っています。これじゃ、碁会所には通えませんね(;_;)
2021/12/15 18:57 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/20211215-OYT1T50218/
囲碁棋士の大竹英雄さんが引退されました。
大竹さんは、手厚い棋風で知られていました。そして、手の美しさ、形を大切にされ、通称「大竹美学」と称されました。
読売の記事には、「竹林」と並び称された林海峰名誉天元のメッセージが伝えられています。
大竹さんは、一時代を築いた名棋士ですね。特にその手厚い棋風と大竹美学は、一世を風靡したと言っていいでしょう。
大竹さんは、厚い碁なので、序盤~中盤では、一見すると地が少ないように見えるのですが、碁盤全体に厚みを築いて、徐々に敵の地を蚕食し、最後に抜き去って勝つ、というのが典型的な勝利パターンでした。
相手棋士にとっては、真綿で首を絞められているような感覚を覚え、その圧迫感は凄まじく、じわじわと追い詰められて、最後の最後に抜き去られると。これは、ダメージが大きいいというのが、プロ棋士の気持ちだったようです。
林海峰さんは、地に辛く、プロ好みの棋士ですね。林さんは、戦後これも一時代を築いた坂田栄夫さんのタイトルを次々に奪って、林時代を築きました。大竹さんとほぼ同時代を戦いあったライバルですね。
日本の碁界の現在の第一人者は、井山さんですね。囲碁棋士としては、史上初めて7冠を達成しています。
それでもですね、井山さんは、世界ランク1位ではありません。30年くらい前は、囲碁と言えば日本が先進国で、世界ナンバーワンの地位を保っていたのですが、現在は、中韓の後塵を拝しています。残念ですね。
日本の囲碁界が、世界最強だったのは、江戸時代に家元制度ができて、プロ棋士が誕生したことです。本因坊家、安井家、井上家、林家の4家が家元で、明治期まで続きました。
この間、1年に一度「お城碁」が打たれ、数多の名人上手を生み出したわけです。本因坊道策や江戸末期の秀策などが有名ですね。ちなみに、本邦囲碁界最強は「道策」だと言われています。天才ですね。
現在は、AI全盛です。数年前、グーグルのAI、アルファーGOが中韓のプロ棋士を破り、AIが人間を抜き去りました。
ディープラーニングという手法を使って、予想を上回る速さで人間を追い抜いたわけです。

世界棋士ランキング(囲碁)
2021年11月末までの対局結果を反映している.
http://mamumamu0413.web.fc2.com/rating/world/ranking.html
井山裕太と一力遼が上位に食い込んでいますが、世界の壁は厚いようです。
何故、日本は先進国の座から滑り落ちてしまったのでしょうか。なかなか正解はないようですが、中国棋士の合宿風景などの報道を見ると、その生き残りは激烈で、お金を賭けての真剣勝負などが毎日のように行われている状況が映し出されていましたね。
現在の世界ランカーは、このAIを使って実力を培っています。中国のとある棋士などは、AIと2000局を戦って、10位以内の世界ランカーになっています。基本AIの方が強いわけで、このAIと戦うということは、プロ棋士にとっても精神を削られるような苦しみを受けることになるわけです。
それを2000局も戦うということは並みの精神ではできないわけです。普通の人なら、心が崩壊してもおかしくはありません。
要はハングリー精神だと酒楽は思います。四方を海に囲まれ、荒波を潜っていない本邦棋士は、世界で戦えないのが現状なのですね。彼らの健闘を期待したいと思います。
酒楽も碁を打ちます。恥ずかしながら。ザル碁です。将棋の場合は、へぼ将棋と言いますね。酒楽の師匠は三段です。なかなか強いです。最近は、とんと打つ機会が無いですが、年金生活になったら、再開しようかななどと考えています。
碁会所に通ったり、盆栽を始めたりするのは、愈々ここまで来たかと言う、人生最後の趣味なのだそうです。といつもにょうぼ殿は言っています。これじゃ、碁会所には通えませんね(;_;)
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